2022年下半期、本サイトで取り上げた動画の総決算です。最も紹介した動画が多かったチャンネル、YouTuber、動画の長さ、もっとも紹介したツイートが多かったTwitterアカウントなどを紹介します。
2022年上半期の総決算はこちらです。
紹介した動画数は155本、115チャンネル、総再生時間は26万7450秒です。
最も紹介したチャンネルは?
本サイトで紹介した動画が最も多かったチャンネルのランキングは以下のとおりです。
第1位 7本の動画 Archie McPhee
1位は年の瀬も押し迫った時期に紹介した面白グッズ会社Archie McPheeの公式チャンネルで7本でした。こちらの記事で取り上げています。
第2位 5本の動画 ボーブラックスとDrama Investigatorとpenguinz0
YouTuberのツイートを読み上げる動画を作っているボーブラックス(Bowblax)とゴシップチャンネルのDrama Investigatorとpenguinz0(モイスト・クリティカル、またの名をチャーリー)が5本で2位になりました。炎上するや消えてしまうツイートを保存して時系列を残してくれているボーブラックスは貴重です。Drama Investigatorは、ゴシップネタや炎上ネタを紹介しています。チャーリーはその時その時で話題になっている人物について語ってくれます。しゃべりが面白く、引き込まれるのですが、毎回サムネに全くやる気が感じられないのはなぜでしょう。
第5位 3本の動画 Hollywireとシェーン・ドーソンとコフィズィラ
3本で5位になったのはHollywireとシェーン・ドーソンとコフィズィラです。Hollywireはハリウッドの芸能関係を扱うチャンネルです。A級セレブからC級ネットスターまでパパラッチを駆使して動画をたくさん出しています。古参YouTuberシェーン・ドーソンは同じく古参のジェフリー・スターとのコラボ動画シリーズを公開しましたが、大方の予想の通り、かつての勢いは取り戻せていません。YouTuberの詐欺行為(特に暗号通貨)を暴くコフィズィラ(Coffeezilla)は2022年にもっとも活躍したYouTuberかもしれません。ついにNFTの集団訴訟が発生し、仮想通貨取引所のFTXが破綻する中、FTXの創業者サム・バンクマン・フリードに直撃インタビューを何度も敢行したコフィズィラは『ニューヨーカー』誌でも取り上げられる人物となりました。
Humbled to be profiled by the @NewYorker. I grew up reading them, so this is wild to me. https://t.co/TXjHAPq8Kh
— Coffeezilla (@coffeebreak_YT) May 14, 2022
第8位 2本の動画 チャーリー・ダミリオやBFFsなど
2本の動画で8位となったのは、言わずと知れたTikTokスターのチャーリー・ダミリオ、ことしの流行の最先端を突っ走り続けたポッドキャストBFFs: Dave Portnoy, Josh Richards & Bri Chickenfry、ケンパイア(KEMPIRE)、ケボス(Kavos)、ニコラス・デオレオ(nicholasdeorio)、ジャマリ(JAMARI)、アナ・ウープ(anna oop)、サルボパンケークス(SALVOPANCAKES)などでした。サルボパンケークスはデフヌードルズのお笑い会場に侵入した様子をライブ配信して人気になりました。
2022年下半期の傾向
今回も動画の長さをヒストグラムにしてみました。
動画再生時間の中央値は622秒、平均値は1725秒でした。いずれも2022年上半期と比べて大きく変化していません。最短の動画は18秒、最長の動画は2万4480秒です。上半期に続き下半期も単峰性の分布になっています。
最短の動画はこちらです。
こちらの記事で取り上げました。
最長の動画はこちらです。
(2023年7月2日:削除されたYouTube動画をキャプチャ画像で置き換えました。)
こちらの記事で取り上げました。ストリーミング配信されたものなので長くなっています。
続いて、動画の総再生回数の分布です。
再生回数の中央値は約42.1万回、平均値は約870万回でした。いずれも2022年上半期に比べて上がっています。下半期は上半期より再生回数が増える傾向があります。再生回数の一番低い動画は503回、一番高い動画は3.7億回です。
再生回数が一番低いのはこちらの動画です。
こちらの記事で取り上げました。マイナーな会社の公式チャンネルなので再生回数はさほどでもないようです。
再生回数が一番高いのはこちらの動画です。
やはりマイケルはレジェンドです。こちらの記事で取り上げました。
なお再生回数第2位はこちらの動画です。
(2023年6月18日:削除されたYouTube動画をキャプチャ画像で置き換えました。)
こちらの記事で取り上げました。
有名YouTuberの初顔出しは大きな話題になりました。マインクラフトYouTuberドリーム(Dream)の勢いは2023年も続くのでしょうか?
Twitterは?
2022年下半期に取り上げたツイートは391個でした。
もっとも多くのツイートを取り上げたのはキームスター(KEEMSTAR)で11回、第2位はボーブラックス(Bowblax)で7回、第3位はニコラス・デオレオ(nicholasdeorio)で6回、第4位はコフィズィラ(coffeebreak_YT)とデクサート(Dexerto)で5回、第6位はmattxiv(mattxiv)とSwell Entertainment(luvu2golka)とデフヌードルズdefnoodles)とウィリー・マック・ショー(WillyMacShow)とキムミカ(Kim_Mikka_)とGUARD HUNTER(HUN2R)で4回でした。
上位はいつもの顔ぶれです。Swell Entertainmentのアマンダは今年かなり頑張っていたYouTuberです。有名YouTuberのいかにも失敗しそうなイベントがあると必ず出かけていってレポートしてくれました。デフヌードルズはTwitterでバンされていたのですが、復活しました。mattxivはゴシップネタに典型的なわかりやすい意見をツイートしてバイラルになるので、タイムラインに入ってきます。eスポーツ記者のGUARD HUNTERはTwitchストリーマーのニュースを迅速にツイートしています。
2023年上半期に向けて
物価高騰、ロシア・ウクライナ情勢など様々な不確実要因に世界は翻弄されていますが、YouTuberやTikTokerやTwitchストリーマーは大きな影響は受けていないようです。下半期に大きく話題になったのはTwitchストリーマーの不祥事のもみ消し(その1、その2、その3)や、アマランスの(非公表だった結婚からの)離婚、年の瀬に大暴れするおじさんたちなど、やや本流ではないところで騒動が起こっている感覚がありました。
2023年、SNSには激震が起こる可能性があります。2022年、イーロン・マスクがTwitter社の買収に名乗りを上げ、経営者となり、好き放題し、ブーイングを浴びました。それに先だって元妻のグライムスと確執があったらしいこととこの異常行動の間の関連性はわかりませんが、Twitter社は確実にまずい方向に向かっています。Twitterが凋落し、何か新しいプラットフォームが生まれるかもしれません。新しいプラットフォームは新しいスターを伴って現れるでしょう。全く予想もしなかった動きに期待が高まります。
Image: Moritz Knöringer