才能のあるYouTuberでも、一人でできることには限りがあります。いつしかコンテンツがマンネリ化してしまうことも少なくありません。そこで、コンテンツに変化を加える手段がコラボです。
意外なコラボでバリエーションを増やせば、ファン層を広げることもできます。これまで本サイトでは美容YouTuberとムキムキの双子のコラボ、ティーンに人気のYouTuberとプレティーンに人気のYouTuberのコラボ、世界的スターとYouTuberのコラボ、YouTuberとホワイトハウスのコラボなどを取り上げてきました。
今回は、こんなコラボが実現したら面白いのでは?というコラボ案を紹介します。無茶ぶりも多いのですが、このうちいくつが実現するでしょうか?
エース・ファミリーとエミリー・D・ベイカー
エース・ファミリー(The ACE Family)は言わずと知れたファミリーチャンネルのナンバーワンです。同時に、主催したイベントでギャラを払わなかった疑惑、詐欺疑惑、不貞行為疑惑、DV疑惑、などうさんくさい疑惑の多さでもナンバーワンです。
そんなエース・ファミリーとコラボしたら面白くなりそうなのはエミリー・D・ベイカー(Emily D Baker)です。元検察官で弁護士資格持ちの法律系YouTuber、またの名はLawTuberのトップランナーです。
2022年前半最大のエンタメゴシップであるジョニー・デップ対アンバー・ハードの裁判を専門家視点で解説するライブストリーミングで大量の視聴者を集め、登録者数を3倍に伸ばしました。
エミリーがエース・ファミリーの家に赴き、証拠書類を見ながら、エース・ファミリーの抱えている裁判のこれは勝てる、これは勝てないと判定するコラボをしてもらいたいと思います。エース・ファミリーの両親オースティンとキャサリンの表情がだんだん曇っていくところを観察しましょう。エース・ファミリーのいつものオープニングにエミリーが登場して、柄にもなく子どもたちと一緒にはしゃぎ回ってくれればなおよしです。
サム・アンド・コルビーとマーク・ロウバー
心霊スポットに出かける動画で人気のYouTuberのサム・アンド・コルビー(Sam and Colby)。2021年夏の幽霊屋敷「死霊館(Conjuring House)」の動画で人気が爆発しました。
一方、こちらはテック系YouTuberのマーク・ロウバー(Mark Rober)。軒先の置き配を盗んでいく輩を懲らしめるため、迷惑な装置を仕込んだ偽の「置き配」を作り、装置のカメラの隠し撮り映像を公開して話題を集めました。
「サム・アンド・コルビー・アンド・マーク」のコラボ動画では、マークがサム・アンド・コルビーの心霊スポット探検に同行し、「心霊写真なんて全部画像加工でしょ」「エステス・メソッドはただの気のせいだよ」など身も蓋もないツッコミを入れてもらいたいと思います。マークが意外と怖がりだったらそれはそれで楽しめます。
ハサン・パイカーとマイロ・ヤノプルス
続いて「混ぜるな危険」のコラボの提案です。
まず一人目はハサン・パイカー(Hassan Piker)、政治系のTwitchストリーマーです。トルコ出身で、元は叔父のジェンク・ユーガー(Cenk Uygur)が代表を務めるニュースメディアTYTに所属していましたが、「2001年の同時多発テロは米国の自業自得」発言で炎上し、クビになりました。しかし、Twitchでの配信が人気になり、Twitchの長者番付で10位以内に入るなど、怪我の功名で大成功しています。政治的傾向は極左です。右派からはいつも攻撃対象になっています。
ハサンとコラボしてもらいたいのは、マイロ・ヤノプルス(Milo Yiannopoulos)、政治系コメンテーターです。イギリス出身で、ゲイであることを公言し、極右メディアのブライトバートで人気の記者でしたが、成人男性と未成年男性の性交渉を肯定する発言をし、あらゆる方面から激しいバッシングを受けて消えていました。政治的傾向は極右です。左派からはいつも攻撃対象になっています。
その後、「もうゲイじゃなくなった」と宣言し、しかし元夫と同居し続け、トランプ前大統領の支持者として有名なマージョリー・テイラー・グリーン下院議員のスタッフになったというニュースが流れました。迷走しています。
「おまえまだゲイだろ」「テロについてなんか言ってみろ」と丁々発止のやりとりを見られそうです。米国生まれではないので、どこか主流とはズレている二人の極論バトルを楽しめます。
ジョー・ローガンとアンバー・ハード
コメディアンのジョー・ローガン(Joe Rogan)のポッドキャストには幅広いゲストが呼ばれるので有名です。イーロン・マスクからミチオ・カクまで、マイク・タイソンからエドワード・スノーデンまでがゲストです。YouTubeではMrBeastがゲストになったこともあります。ケヴィン・ハートやビル・バーやデイブ・シャペルなど、その時々で話題になり論争を呼んできた人々も呼んでいます。
今、ジョーが呼ぶべきなのはなんと言ってもアンバー・ハードです。ジョニー・デップとの裁判は完敗に近い内容でしたが、ABCニュースでもインタビューが放送され、一躍ときの人となりました。
発言の場を求めるアンバーにとっては尺の長いジョーのポッドキャストは絶好の機会です。ジョーにとっても、話題の人を呼べば注目が集まりますし、MeToo運動の唱道者でもあるアンバーを呼べば、近年右傾化しているという評判を払拭できます。「それでハチを踏んだ犬はどうなったの?」「ジョニーの持ち家に居候させてやっていたほとんどの友人と縁が切れてしまっているのはなんで?」などいろいろ質問してもらいたいと思います。
おまけ・トロール対決
YouTubeにはあまりにも尖りすぎた専門領域で動画を量産しているクリエイターがいます。
その一人がトランプいじり系YouTuberクリスト・アイヴァリス(Christo Aivalis)です。彼のサムネはいつもこんな感じです。
「トランプの会社が違法行為でピンチ!」「1月6日の議事堂襲撃事件の捜査でトランプがまたピンチ!」のような動画を毎日数本ずつ出し続けるアンチ・トランプ・マシーンです。その熱意は一体どこから来るのでしょうか? これはむしろ愛なのでは?と思わされます。
一方こちらは大食い系YouTuberのニコカド・アボカド(Nikocado Avocado)。内容はごらんの通り。
元はヴィーガンで、体形も痩せ型だったのですが、ファーストフードの大食いをする動画ばかりを作成し、先日無事300ポンド(約140kg)を超えたと報告していました。「太りすぎて病気になったから大食い!」「破局したから大食い!」「復縁したから大食い!」のような動画を毎日出し続けています。
稼げるときに稼ぐ覚悟を感じる二人です。二人で「トランプがピンチだから大食い!」「太りすぎたからトランプがピンチ!」の動画を作ったら意外なコラボでファンが増えそうです。
Image: Nikocado Avocado – TBH EP 2