【独自】MrBeastが日本進出を断念!予告されていた計画が頓挫した経緯

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どの動画も最低数千万回再生される大人気YouTuber、ミスタービースト(MrBeast)が、予告していた日本進出を断念した模様です。MrBeastはこれまであらゆる事業で成功し続けてきました。しかし、プロジェクトが失敗する可能性が高いと見て撤退を判断したようです。

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MrBeastとは

MrBeastは米国のYouTuberです。『イカゲーム』のセットを再現して大規模なゲーム大会を行ったり、『チャーリーとチョコレート工場』を再現したりする動画で人気です。植樹海の浄化など、様々な慈善活動も行っています。影響力は絶大で、『イカゲーム』の動画に出演した人物が大人気になるほどです。バーガーチェーン店MrBeast Burgerも経営し、全米のほとんどの州に展開しています。YouTubeメインチャンネルの登録者数は9720万人で、累計再生回数は160億回、誰もが認めるトップYouTuberです。

MrBeast GamingやMrBeast Philanthropyなど複数のサブチャンネルを持ち、どれも数百万から数千万の登録者数を誇ります。MrBeastはアメリカ人で、英語でコンテンツを作成していますが、MrBeast en Español(スペイン語)やMrBeast en Français(フランス語)など他言語の翻訳チャンネルもあり、中でもスペイン語版は登録者数1950万人と大人気です。スペイン語版はサブチャンネルもあります。

スペイン語版は2021年7月9日、ロシア語版は2021年8月6日、ブラジル・ポルトガル語版は2021年9月28日、フランス語版は2021年11月27日に開設されています。

MrBeastの日本進出計画

MrBeastは2021年頃から日本への進出も計画していたようです。以前から計画についてツイートをしていました。本格的に始動したのは2021年の後半になってからのようです。こちらがそのチャンネルです。

こちらのスクリーンショットは2022年5月28日のものです。動画はまだ一本も投稿されていませんが、すでに認証マーク付きです。黒地に白で「登録してくれたらクッキー1つ」はMrBeastのほかの言語のチャンネルで使われているヘッダーの翻訳です1

チャンネル概要の末尾には翻訳・吹き替えサービスの会社名があり、日本語吹き替え動画を投稿する予定だったことがわかります。MrBeastの公式日本語版であることも明記されていました2

日本語版チャンネルの開設日は2021年11月26日で、フランス語版の前日です。フランス語版の最初の動画は2022年1月16日に投稿されています。日本語版はフランス語版と違って準備に手間取っていたようです。

しかし、2022年3月8日には人気コメディアン、ジョー・ローガンのポッドキャストに出演して、日本進出の計画について語っています。この時点ではまだ日本進出を予定していたようです。

How Mr. Beast Became Successful on YouTube

日本進出を断念

ところが、2022年6月、計画は頓挫したように見えます。こちらが2022年6月現在のMrBeast日本語版のチャンネルです。

消失しています。SocialBladeでは記録は6月17日で途絶えており、その前後でチャンネルが削除されたようです。この時点で登録者数は3320人でした。全く動画が投稿されなかったチャンネルとしては驚異的な登録者数です。

SocialBladeで登録者数の変化を見ると、3月21日に登録者数346人、3月22日に667人、3月23日に829人となり、いったん登録者数の増加が落ち着いた後、4月上旬に登録者数が再び大きく伸びて2000人台となり、そこからは緩やかに増え続けて6月中旬まで続いています。

認証マーク付きのチャンネルを削除したということは、日本進出を正式に中止したとみて差し支えないでしょう。

ポッドキャスト出演時にすでに計画にほころびが?

3月下旬と4月上旬の2回、登録者が急激に増えるタイミングがあったのは、クリエイターにプロモーションを依頼したためか、あるいはファンの誰かが気づいて拡散したためか、不明です。

もし2回にわたってプロモーションをしていたならば、この時点ではまだ進出する予定だったことになります。直前にMrBeastがポッドキャストで宣伝していたのもこの可能性を補強します。

しかしポッドキャスト出演時点でもフランス語版から2ヶ月遅れていたため、進出の断念が検討されていた可能性もあります。

あるいは、ポッドキャスト出演と2回にわたるプロモーションが観測気球で、その結果が思わしくなかったので進出を断念したのが真相なのかもしれません。予定を遅らせた上に観測気球を飛ばさざるを得なかったということは、おそらくその時点ですでに困難が予想されていたのでしょう。

その困難とは、日本国内における知名度と、他国における進出実績でしょう。英語版の約1/5の登録者数になったスペイン語版は大成功ですが、ブラジル・ポルトガル語版は1/20、ロシア語版は1/25、フランス語版は1/80です3。フランス語版の規模でも動画は100万回以上再生されていますが、翻訳・吹き替えのコストを差し引くともうけは大きくないかもしれません4。知名度や言語・文化の壁を考えると日本語版がフランス語版以上に苦戦することは想像に難くないので、進出中止の判断は合理的なのでしょう5

しかし、海外のクリエイターを日本語で紹介する本サイトとしては、MrBeastの日本語版が出てくれば新しい可能性になり得たため、残念です。

  1. 英語版の“subscribe for a cookie”、スペイン語版の“suscríbete por una galleta”、フランス語版の“Abbonez-vous pour gagner un cookie”などすべて同じ。
  2. ファンが日本語字幕をつけたMrBeastの動画を投稿している非公式チャンネルは複数ある。
  3. 母語話者の人数ではスペイン語は英語の4/5、ポルトガル語とロシア語は1/2弱、フランス語は1/5である。日本語はフランス語よりやや多い。
  4. 2022年2月20日に開設されたアラビア語版も認証マーク付きで本物だと思われる。今後の動向が注目される。現在登録者数は約1000人。母語話者数は英語の1/2。
  5. スペイン語版が飛び抜けて成功しているのは、メキシコが文化的にアメリカに近いためか、あるいはアメリカの子どもたちがスペイン語の勉強のために見ているのか?
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