KickはTwitchに対抗して立ち上がったストリームプラットフォームです。Twitchに対抗しても勝ち目はなさそうですが、Kickの運営はいずれ大物クリエイターがやってくると告知していました。
Twitchで人気だったエイデン・ロス(Adin Ross)がTwitchを追放された後に活動の拠点を移したのがKickです。
エイデン・ロスも大物ですが、告知されていた大物はエイデン・ロスではありません。カイ・セナット(Kai Cenat)はKickに勧誘されていますが今のところ参入はしていません。
今回、Kickにやっていた人物は彼らよりもずっと大物だったことが判明しました。
Kickとは
Kickの後ろ盾になっているのはオフショアのギャンブルサイトのStake.comだと言われています。Stakeのカジノを宣伝することでKickのストリーマーは収益を得る仕組みになっています。これが規制が緩い理由の一つだと言われています。
人気ストリーマーのトレインレック(Trainwreckstv)は、Kickの広告塔を務めています。
エイデンはKickのことを「Twitchと違い利用規約がなくテレビもポルノも見放題だ!」と話していましたが、正確には利用規約があります。しかしTwitchと違い、配信停止処分のリスクが低いと言われています。
大物クリエイターはデイヴィッド・ドブリックか?
2023年5月になり、元大人気YouTuberのデイヴィッド・ドブリックはバハマに渡航する様子をSNSに投稿していました。デイヴィッドのYouTube登録者数は1790万人です。
デイヴィッドはディスカバリー+の番組で世界を旅したり、ドッジボール番組の司会を務めたりしていました。
めざとい人は、デイヴィッド・ドブリックのKickアカウントを見つけ「配信したことがないアカウントにすでに認証マークが付いている」と指摘していました。
David Dobrik’s Kick account is verified! The Youtube star is joining the new streaming platform 🔥 pic.twitter.com/PH0TxOW8Q3
— FearBuck (@FearedBuck) May 2, 2023
デイヴィッド・ドブリックのKickアカウントはこちらです。
バハマに着くと、SNSでKickでのストリームを宣伝していました。同行しているのはYouTuberのジェイソン・ナッシュやOnlyFans長者のコリナ・コップです。
その後、実際にオンラインカジノで遊んでいる様子をストリームしていました。記事執筆時点で、動画の再生回数は50回から300回ほどしかありません。
金回りが良いコリナ
デイヴィッド・ドブリックとバハマまで同行していたコリナ・コップはすでにKickで配信をしているクリエイターです。OnlyFansの収益も良いようで、金回りの良さを誇示する投稿をしています。
先日、コリナはフェラーリをデイヴィッドにプレゼントしていました。およそ5000万円だったそうです。
デイヴィッドは2021年に大炎上し、YouTubeの動画投稿は休止しています。ほぼファンはいなくなり、ピザ屋を開店し、Snapchatにひんぱんに投稿するなどの活動をしています。
いわゆる旬が過ぎたクリエイターになったデイヴィッドが、次に始めたのがオフショア・カジノの宣伝のようです。米国内ではギャンブルの扱いが非合法なので、法的な責任を回避するためにバハマに向かっているところに残念さを感じます。
悪名高いローガン・ポールやジェイク・ポール兄弟のように大々的にNFT詐欺の宣伝や、うさんくさいサロン商法に手を出していないだけマシなのかもしれませんが、デイヴィッドもいかがわしいクリエイターの一人になってしまったようです。
2021年に告発が出て以来デイヴィッドは落ち目です。俳優やスポーツ選手が落ち目になってからいかがわしい商売に手を出す例がよくあります。YouTuberやTikTokerも例外ではないのでしょう。
デイヴィッドには仲のよかった仲間たち(ブロクスクワッド)がいますが、ほとんどは今回のバハマには同行していません。金に目がくらみKickに参入したデイヴィッド・ドブリックでした。