YouTuberデイヴィッド・ドブリックがディスカバリーチャンネルで新番組を持つと発表されました。
数日前からファンの間で、デイヴィッドがヨーロッパを旅しているとウワサされていました。フランスやスロバキア、オーストリアでファンに囲まれた写真がSNSに投稿されていたのです。こちらは、オーストリアでファンに囲まれているデイヴィッドです。
YouTuberのジェイソン・ナッシュやトディ・スミス、ナタリー・ノエル(とナタリーのアシスタントであるレジー)が写っています。
この写真はファンたちの間に波紋を広げていました。というのも、デイヴィッドは幼少期に両親に連れられてスロバキアから米国に移住したDACA登録者で、法律上は海外旅行ができない(米国外に出ると戻れない)はずだからです。デイヴィッドがどうしてヨーロッパにいるのかとファンたちが疑問に思っていると、デイヴィッドの新動画が公開されます。
新番組で世界旅行!
2021年9月7日に公開された動画『初めてアメリカ国外に出た!(MY FIRST TIME LEAVING THE COUNTRY!!)』です。
動画でデイヴィッドはグリーンカード(米国の永住権証明書)を取得したことを友人に報告しています。さらに、友人を誘い故郷のスロバキアに行き、親戚や祖母に会う様子も映っています。
デイヴィッドのヨーロッパ旅行はDiscovery+の新番組『Discovering David Dobrik』の撮影だったようです。フォーブスの記事によれば、『Discovering David Dobrik』は年内から10話配信される予定です。
デイヴィッドは2018年のポッドキャストで、「旅行ができるようになったら、どこに行きたい?」と聞かれ、デイヴィッドはこのように答えています1。
この答えをしたときには、デイヴィッドは米国外に出ることはできず、パリに行くのはただの夢でしかありませんでした。しかし、グリーンカードを取得してデイヴィッドは夢を現実にすることができたようです。
DACAとは
DACA(若年移民に対する国外強制退去の延期措置)はオバマ政権の2012年に導入された移民政策です。小さい頃に米国へ来た移民に滞在許可を与える措置でした。デイヴィッドは6歳のときに米国へ移住し、米国で育ったため、スロバキア語をほとんど話せません。しかし、米国生まれではないので米国籍も持っておらず、DACAによって米国に住み続けていました。
DACAは国外退去処分の延期であり、行動の制限は強くかかります。ひとたび国外退去となればスロバキアに向かわねばならない可能性もありました。
トランプ政権は2017年にDACAを撤廃し不法移民の強制送還を強化する政策を実施しました。このためデイヴィッドの立場はさらに危うくなりました。しかし今回、無事に永住権が得られて自由に行動できるようになったようです。米国に戻れなくなる心配なしに、およそ20年ぶりにスロバキアの親戚に会うことができました。
永住権を得て行動の制限がなくなったデイヴィッドは今後ますます面白いコンテンツを作ってくれそうです。