2019年下半期で本サイトで取り上げた動画の総決算です。最も紹介した動画が多かったチャンネル、YouTuber、動画の長さなどを紹介していきます。
本サイトではYouTubeが押しているクリエイターを把握するために急上昇ランキングを週に1回、紹介しています(急上昇ランキング)。以下の動画数や平均値は急上昇ランキングを除外して算出しています。
紹介した動画数は630本、341チャンネル、総再生時間は62万5897秒です。
最も紹介したチャンネルは?
本サイトで紹介した動画が最も多かったチャンネルは何でしょう? 順位は以下のとおりです。
第1位 20本の動画 ローガン・ポール(Logan Paul)
ローガン・ポールは人物紹介記事を書いて、過去の動画をたくさん紹介しています。その他、チャリティー運動会、ボクシングマッチなどで関連動画を多く挿入しました。
第2位 17本の動画 クレバー・ニュース(Clevver News)
クレバー・ニュースは企業チャンネルです。親会社だったDefy Mediaが破産申請をしたので、Clevverの社員が突然解雇される騒動があり、大変な思いをしていました。
第3位 14本の動画 デイヴィッド・ドブリック(David Dobrik)
人気YouTuberのデイヴィッド・ドブリックが第3位です。ティーン・チョイス・アワードやストリーミーでの受賞などを紹介したので動画が多くなっています。2019年も大活躍でした。
第4位 11本の動画 シェーン・ドーソンとDramaAlert
第4位は同率でシェーン・ドーソン(shane)とドラマアラート(DramaAlert)です。シェーン・ドーソンはジェフリー・スターとコラボしたシリーズを紹介しています。
ドラマアラートはYouTuberの騒動が起こった際に記事で紹介しています。
第6位 10本の動画 トリシャ・ペイタス、セバスチャン・ウィリアムズ、ピューディパイ
トリシャ・ペイタス(blndsundoll4mj)は2019年の下半期も数々の炎上を起こしていました。
セバスチャン・ウィリアムズ(Sebastian Williams)は美容YouTuberのドラマ・炎上を扱うチャンネルです。編集方法が面白く、感情的ではない動画なので紹介しています。
ピューディパイ(PewDiePie)はアル中の過去告白、結婚、空き巣被害、休業宣言、『ニコマコス倫理学』を語るなどのニュースを紹介しています。
第9位 8本の動画 ミスタービースト
ミスタービースト(MrBeast)はTeam Tree活動の貢献が素晴らしかったです。動画再生回数もすさまじい伸びを見せています。
第10位 7本の動画 ジェフリー・スター、Spill Seshなど
美容界の大物、ジェフリー・スター(Jeffree Star)の面白い動画を多く紹介しました。ジェフリーが批判されていることも多く紹介していますが、サービス精神があるエンターテイナーだと思います。
Spill Seshは美容YouTuberのドラマ・炎上を扱うチャンネルです。TikTokerやその他YouTuberの騒動も取り上げています。
ABC Newsはアメリカ大手テレビ放送局のニュース番組です。
第13位 6本の動画 ニッキー・チュートリアルズ、マイアミ・ヘラルド、ジャーヴィス・ジョンソンなど
美容YouTuberニッキー(NikkieTutorials)の婚約などを紹介しています。
マイアミ・ヘラルド(Miami Herald)はアメリカの報道機関です。ジェフリー・エプスタインの記事で紹介しています。
コメンタリーYouTuberのジャーヴィス・ジョンソン(Jarvis Johnson)は大量生産の低品質アニメへの批判を紹介しました。
ハリウッド・ライフ(HollywoodLife)はセレブのニュースを紹介している企業チャンネルです。
第17位 5本の動画 タナ・モジョ、Nerd Cityなど
炎上系YouTuberのタナ・モジョのニュースを多く紹介していました。
コメンタリーYouTuberのNerd CityもYouTubeアルゴリズムを解説する記事で紹介していました。
その他、5本の動画を取り上げたチャンネルはニック・スナイダーのTHE VIEWERS VOICE、ジョッシュ・ピータース(Josh Pieters)、アシュリー・カイル(Ashlye Kyle)、Cartier Tea、Delishなどです。
第24位 4本の動画 Spill、KSI、ジェイク・ポールなど
4本の動画を紹介したチャンネルは、YouTuberのKSI、ジェームズ・チャールズ(James Charles)、ジェイク・ポール(Jake Paul)、アンジェリカ(Angelika Oles)、Spill、Truth Sleuth(元Tea By Ali)、Memology 101、Entertainment Tonightです。
2019年後半の傾向
今回も動画の長さをヒストグラムにしてみました。
動画再生時間の中央値は603秒、平均値は1023秒でした。最短の動画は9秒、最長の動画は1万4782秒です1。
最短の動画はこちらです。ケイティ・ペリーがインタビューに答えています。
こちらのピューディパイの記事でとりあげました。 ミームになったケイティ・ペリーの名言です。
最長の動画はこちらです。
こちらの記事で取り上げました。ボクシングマッチ直前の控え室の様子、関係者へのインタビューをライブ放送していました。
急上昇以外の動画の再生時間は、かなりきれいに対数正規分布的な分布に従っています。
上半期には、急上昇の動画でもそれ以外でも、100〜300秒の比較的短い動画と400〜2000秒の比較的長い動画が多く、中間の300〜400秒の動画がやや少ない二峰性の分布になっていました。しかし、下半期はこの傾向が見えるのは急上昇の動画だけになっています。
収益を得るためには10分以上の動画が有利だとされていました。そのため、上半期の総決算では5分から7分程度の動画ならYouTuberは頑張って10分以上に伸ばし、中間的な長さの動画が少なくなるというシナリオを考えました。状況が変わってきたのかもしれません。
続いて、動画の総再生回数の分布です。再生回数の中央値は約79.5万回、平均値は約85.9万回でした。再生回数の一番低い動画は14回、一番高い動画は6億2856万9280回です。
再生回数が一番低いのはこちらの動画です。
こちらの記事で取り上げました。14回……。
再生回数が一番高いのはこちらの動画です。
こちらの記事で取り上げました。さすが、マライヤ・キャリーです。
こちらも、急上昇とそれ以外で分布が異なっています。やはり急上昇入りした動画は再生回数が多いようです。順当に再生回数が多いので急上昇に入ったのか、急上昇に入ったので再生回数が押し上げられたのかは不明です。
急上昇入りした動画は対数正規分布的ですが、急上昇に入っていない動画は横軸を対数にとるとやや左に裾を引いた分布になっています。
2020年に向けて
2019年もたくさんの海外YouTuberの炎上騒動、喜ばしいお知らせ、考えさせられる動画を紹介してきました。これからも、ますます勢いを増して海外YouTuberの活躍を紹介してきます! 良いお年をお迎えください!