YouTubeリワインド 2019が公開されました。今年は、データを元に制作されています。再生回数が多かったクリエイター・チャンネル登録者の数・高評価の数などです。記録的な低評価となった2018年の反省を生かして「余計な工作はしない 2019」となったようです。ランキング紹介に留まっている内容から「WatchMojo化1している」と声が出ています。
こちらがYouTubeリワインド 2019です。
各ジャンルで評価が高かった動画やクリエイターを紹介しています。
最も視聴されたクリエイター (グローバル)
- PewDiePie
- Felipe Neto
- Pencilmation
- Jelly
- David Dobrik
- DudePerfect
- MrBeast
- LazarBeam
- Fischer’s
- Azzyland
最も再生されたMV(アメリカ)
- Lil Nas X – Old Town Road (feat. Billy Ray Cyrus)リミックス
- Dababy – Suge (Yea Yea) Official Music Video
- Yo Gotti ft. Lil Baby – Put a Date On It (Official Video)
- Polo G Feat. Lil Tjay – Pop Out By. Ryan Lynch Prod. By JDONTHATRACK & Iceberg
- Lil Nas X – Old Town Road (Official Movie) ft. Billy Ray Cyrus
- Offset – Clout ft. Cardi B
- Billie Eilish – bad guy
- 21 Savage – a lot ft. J. Cole
- Ariana Grande – 7 rings
- Daddy Yankee & Snow – Con Calma (Video Oficial)
24時間で最も再生されたYouTube動画はBTSの『Boy With Luv』です。
最も高評価が多かった美容動画(グローバル)
- ジェームズ・チャールズ (James Charles) – Makeup Tutorial en Español (160万 likes)
- シェーン・ドーソン (Shane) – The Beautiful World of Jeffree Star (140万 likes)
- カイリー・ジェンナー (Kylie Jenner) – Kylie Jenner: A Day in the Life (130万 likes)
- ジェフリー・スター (Jeffree Star) – Kylie Skin Review with Shane Dawson (110万 likes)
- Anaysa – 7 Life Saving HACKS for Perfect SKIN & HAIR | #Beauty #Skincare #Sketch #Anaysa (54万 likes)
- Mari Maria – Maquiei a HUDABEAUTY! (44.2万 likes)
- Kimberly Loaiza – ME MAQUILLO SIN ESPEJO (43.5万 likes)
- タティ (Tati) – JLo’s MAKEUP ARTIST Does My MAKEUP (39.8万 likes)
- サフィヤ・ナイガード (Safiya Nygaard) – Melting Every Lipstick From The Drugstore Together (39.7万 likes)
- Franciny Ehlke – TRANSFORMEI UMA FÃ PRA VALER! (35.4万 likes)
人々の反応
おや、2019年のリワインドも評判は良くないみたいだ。
Welp, it looks like the 2019 YouTube Rewind didn’t go over too well. pic.twitter.com/8WDuvPvBve
— Animated Antic (@Animated_Antic) December 5, 2019
2010年代のはじめは最もクリエイティブな動画のひとつだったリワインド。
2019年はトップ10の動画を列挙するだけのWatchMojoクオリティまで落ちた……
(2023年2月5日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)
YouTubeリワインド 2019は『WatchMojoトップ10拡大版』じゃないか
(2020年12月6日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)
「2018年我々は嫌われた……だから2019年は……めちゃくちゃつまらない内容のリワインドを作った。つまらなすぎて意見も湧かなくなるような、興味が失せるような動画だ。だから嫌われないような内容になったはず。」
in 2018 we made something you didn’t like… so in 2019… we made something so boring that there’s no way for you to form any sort of opinion on it, which creates indifference, which means it CAN’T be hated.*** #YouTubeRewind https://t.co/sknrQ9RSNy
— Andres Tagliaferro (@TrinityTags) December 5, 2019
すでに低評価が多い
執筆時、すでに低評価が多くなっています。
評価を表示する設定にしているYouTubeの勇気は讃えて良いと思います。
YouTube:高評価・低評価は表示されます……明日会いましょう
Likes and dislikes will both be enabled… see you tomorrow
— YouTube (@YouTube) December 4, 2019
2019年のリワインドでは再生回数や新人クリエイターを紹介しています。再生回数の高い動画を取り上げれば視聴者の人気が高い動画を客観的に取り上げた形になります。しかしそれは本当なのでしょうか。実は、YouTubeは再生回数を簡単に操作できます。数字を水増しするのではなく、YouTubeはどの動画をおすすめにするかを操作しています。そうすれば視聴者をたやすく誘導できます。その証言がこちらのポッドキャスト動画1:48:57以降にあります。
ラッパーのJuice Wrld(ジュースワールド)にYouTubeのCEOスーザン・ウォシッキーが語った内容についてです。「あなた、才能あるわね。YouTube登録者数を伸ばさないと。簡単にできるのよ。」と話した動画をアダム22が撮影していたのです。
短縮版はこちら。
(2023年1月29日:削除されたYouTube動画をキャプチャ画像で置き換えました。)
操作の結果を反映した今回のリワインドは、2018年と同じ印象しか残しません。クリエイターや視聴者の声を反映しようとしないYouTubeの運営への抗議の声が「リワインドの低評価」に表れています。2018年以降「何をしても低評価が多くなるリワインド」になってしまったようです。
【2019年12月8日】タイトルを変更しました。
参考: PewDiePie makes his return to YouTube Rewind after two years of controversy