アート系ユーチューバーZHCが芸術家を搾取し利益を独占し報酬をケチッたと告発される

YouTuberニュース

登録者数2360万人のアート系YouTubeチャンネルを運営するZHC(本名Zachary Hsieh、ザカリー・シェ)が告発されています。ZHCはコラボした芸術家たちの労力を不当に搾取していた疑惑が浮上しています。

ZHCの動画は毎回YouTubeのトレンド入りするほどの人気です。「100軒の小屋に絵を描いてプレゼントした!」や「家や車にアートを施してプレゼントした!」などの壮大な動画を投稿しています。一般人に贈りものをするというテーマはミスタービーストと同じですが、ZHCはプレゼントする物にアートを施している、という特徴があります。

ZHCの動画に参加していたアーティストたちは、ほぼ無報酬で動画に参加していただけではなく、アーティスト本人の動画チャンネルやSNSアカウントを宣伝してもらえなかったと話しています。

ZHCの大規模な動画のテーマを実現するために多くのアーティストが多大な労力と時間を費やし、すべての手柄をZHCだけが得ていると問題になっています。

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告発内容

告発したのはアートチャンネルを運営しているJazza(本名Josiah Alan Brooks、ジョサイア・アラン・ブルックス、YouTube登録者数583万人)です。彼は2年前からZHCの動画制作体制が怪しいと調査をしてきたそうです。

ジョサイアは2021年10月22日にZHCを告発する最初の動画を公開していました。動画の公開後、ZHCと関わった経験がある複数のアーティストから連絡があり「ZHCの撮影に参加したが、扱いがひどかった」とメッセージを受け取ったそうです。ジョサイアは2022年1月23日にさらなる告発動画を公開して、他のアーティストの証言を紹介しています。

ZHC will want this video removed… (ZHC Exposed part 2/2)

主要な告発内容は以下のとおりです。

  • 過去にZHCは3つのアート系チャンネルにコラボ企画を持ちかけた。その際、提供された作品を使用して「ぼくのチャンネルで編集して公開するよ。」と独占した。他のチャンネルに収益は配分されず、他のアーティストはZHCに無料で作品を提供しただけになった。結局コラボしてもZHCだけが得をする企画だった。
  • 他にも2名のアーティストがZHCから作品を作って欲しいと依頼があったが、「私のチャンネルにも参加してくれますか?」と聞くと断られたと証言。ZHCは無理な要求をする上に、他のアーティストのチャンネルに協力する姿勢を示さなかった。
  • ZHCは動画の概要欄に撮影に参加したアーティストのリンクを添付していない。
  • テスラ車を賭けた闘いに挑んだアーティストは、同点になり懸賞を3人で分けることになった。その際「テスラ車の一番安いモデルは140万円($14,000)なので、それを分配する」と言われた。当時のテスラ車の最低モデルは約350万円だったはずだが。

ジョサイアは、ZHCにも直接質問をしています。複数の告発にZHCは釈明をしていますが、自己中心的な答えしか返ってきません。他のアーティストのリンクを概要欄に貼らなかったのは「概要欄ではなく、動画の後半にテキストで表示している」と反論しています。しかし、「アーティストのリンクが表示されているのは動画の最後15秒から20秒だ。ほとんどの視聴者が見なくなるタイミングなので意味がない」とジョサイアは指摘しています。

テスラ車の最低価格が140万円は何情報か?と聞かれ、ZHCは「EBayに中古のテスラが140万円で売られていたから、その値段に従った」と回答しています。

インフルエンサーの体質?

ZHCは他のYouTuberとコラボしても、すべて自分のチャンネルに還元しているだけで、悪質だと感じます。今後、体制は改善されるのでしょうか?

Redditでは2020年に、自分の作品の盗作がZHCの動画に出てきたと訴えている人もいます。ZHC本人ではなく、アシスタントの作品だったようですが、スケジュール的に無理のある制作体制なのかもしれません。

アーティストの時間と作品を搾取する自覚がないZHCには、落胆しかありません。壮大な企画を実現するために、多くのクリエイターが関わっていますが、彼らを搾取してまで実現するべき内容なのでしょうか。関わるアーティストの労働環境を改善してほしいと思います。

本件とは直接関係ありませんが、過去にもアーティストが「YouTuberの仕事を受けるな」とツイートして話題になっていました。イギリス人のアーティストはYouTuberから「50ドルでお前のアートを宣伝してやるから、絵を描け」とメールを受け取っていました。「50ドルは安すぎるし、スケジュールが埋まっているので無理です」と回答すると「は? お前が50ドル払うんだよ。宣伝費用として破格だ。」と返事があったと紹介しています。

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(2022年7月10日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)

アーティストへの敬意がないインフルエンサーは多いようです。アーティストに限らず、他人の仕事への敬意が乏しいのでしょう。インフルエンサーは動画で短時間の宣伝をすれば収入が得られます。傲慢になってしまっても仕方ないのかもしれません。

ZHCは有名人へのプレゼント企画が多く、一見楽しいのですが、この企画も問題です。金持ちな有名人にプレゼントをしても、プレゼントは使われずゴミになるだけです1。有名になれば宣伝で儲かり、広告元から試供品ももらえます。ZHCからのプレゼントも自動で手に入ります。ZHCやその他のインフルエンサーの動画を見るのは不平等の拡大に加担しているようなものでしょう。

  1. その点、困窮している人にお金を渡すミスタービーストの企画は「まだまし」である。
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