災難続きの家族チャンネル、エース・ファミリー(The Ace Family)にさらなる告発があったので紹介します。
エース・ファミリーは父親オースティン・マクブルーム、母親キャサリンと三人の子どもたちの家族チャンネルです。家族チャンネルといえば稼ぎがよく、大流行ですが、児童労働疑惑がつきまとい、むやみに動画のイントロが長く、批判を浴びることも多いジャンルです。
家族チャンネルの代表格、エース・ファミリーにもオースティンとキャサリンには黒いウワサがつきまとっています。自宅が競売にかけられるほど経済的に困窮している1、仮面夫婦、オースティンの度重なる浮気のウワサに加え、ボクシング大会を行うために提携していた企業から連続して訴訟を起こされています。
YouTube動画ではプライベートジェットや高級車に乗り、高級感溢れる生活を演出していますが、実際はお金に困っているのでは、と指摘されています。
今回はSNSのエンゲージメントを管理する会社ロケット・ジャンプ(RocketJump)社から、報酬が未払いだと告発されています。
会社RocketJumpの告発
ロケット・ジャンプ社はSNSのフォロワー数を増やしたり、高評価の率を上げたりして顧客のSNSエンゲージメントを管理する業務を行う会社です。
インフルエンサーは、ライブ視聴者の数を水増ししたり、フォロワー数を水増ししたり、動画の高評価の率を上げたり、SNSのエンゲージメント率を上げるために専門の会社に依頼をすることがあるようです。水増しは多くのSNSでは利用規約で禁止されている行為ですが、水増しに手を染めるインフルエンサーは少なくありません。エース・ファミリーもロケット・ジャンプ社へ仕事を依頼して、SNSの管理を任せていました。
ロケット・ジャンプ社に取材したYouTuberのスロン(SL04N)が動画にしています。
ロケット・ジャンプ社はエース・ファミリーから複数の仕事を依頼されていました。YouTubeの高評価率を上げ、良いコメントを増やすこと、YouTubeの動画再生回数を増やすことです。月額制でサービスを提供していたようですが、エース・ファミリーは約140万円分の支払いが滞っているそうです。支払いを要求すると、オースティンは2回電話番号を変更した、とも暴露されています。
さらに、ロケット・ジャンプ社はオースティンがフォロワーにプレゼントをする企画で、架空の当選者をつくるように依頼されたことを明かしています。インフルエンサーのInstagramのフォロワーが特定の数に到達した記念にプレゼントする企画などがありますが、当選者を偽造していたとはケチな話です2。
イギリス人YouTuberのデジ(Deji)は過去に、YouTube登録者数の水増しを依頼した会社に報酬を払わずに告発された例がありました。その際は、YouTubeでは登録者数を不正に水増しすることは規約に違反するはずだと騒動になっていました。
スロンによれば、インフルエンサー界ではこのような水増しや高評価の率を上げる行為はよくあるそうです。そのような業務を行う会社も多くあるのでしょう。ロケット・ジャンプ社は「その気になればエース・ファミリーのアカウントを規約違反で凍結に追い込むことも可能であるが、支払いをされれば、極端なことはしない。」と話しています。
金回りがよかったときには不正に手を染めていても露見することはありませんが、ひとたび事業がうまくいかなくなれば様々な告発が飛び出してきます。エースファミリーの災難は続きそうです。