10年以上YouTubeで活動してきたアイダブズ(本名イアン、iDubbbzTV)が謝罪動画を公開しています。
アイダブズは問題YouTuberを批判するコンテントコップ・シリーズで2016年頃大人気だったクリエイターです。コンテントコップの対象になったクリエイターは登録者数を減らし、激しい攻撃の対象になります。
コンテントコップの代表的な対象はタナ・モジョ、キームスター、リーフィー、ライスガムなどです。いずれの動画も数百万回再生され、公開時は話題になっていました。
問題YouTuberを辛辣に批判してきたアイダブズですが、2023年5月18日にこれまでの動画の内容について謝罪をしています。
アイダブズの謝罪
こちらがアイダブズの動画です。
アイダブズはコンテントコップの対象にしたクリエイターたち、視聴者、マイノリティーの人々へ不快な思いをさせたことを謝罪しています。
アイダブズが主に謝罪しているのはタナ・モジョです。当時タナは黒人差別用語を使用する過去の動画が出回り、問題になっていました。
タナは「ラスベガスで育った私は友人や仲間の意味でNワードを使っている。」と釈明してさらに炎上していました。タナは「アイダブズはシネ」ともツイートして、アイダブズを挑発していました。
アイダブズは仕返しのためにタナのファン・ミーティングの会場を訪れ、タナと写真を撮る際に「Nワード」を言い放っていました。それらの内容をまとめたのがこちらの動画です。
So Tana got cancelled for overreacting a story time but idubbbz never got cancelled for saying the N word with a hard r posted it and still has 7 million subscribers???? pic.twitter.com/fIEsbinP2l
— brooklyn (@VioIetsLetter) August 3, 2020
アイダブズは当時を振りかえり「タナのファンミーティングの会場に行き人種差別用語を言う動画を撮れるなら、謝罪動画を公開する勇気もあるはずだ。タナ、ごめんなさい。あのような動画は公開するべきじゃなかった。本当に自分はバカだった。」と謝罪しています。
さらにアイダブズは視聴者へ向けて謝罪をして「自分の動画のせいで他人を傷つけても良いような風潮を作ってしまった。残酷なことをしたと思う。自分がしてきたことの償いとして、この謝罪動画では足りないことはわかっている。この動画の収益を寄付する。」と話しています。
さまざまな反応
アイダブズの謝罪動画を誠実だと評価する人もいれば、さらに批判する人もいます。
YouTuberのモイストクリティカルは「コンテントコップは2016年らしい動画で、アイダブズは人を愉しませるために動画を出していた。犬を殺すような許されない罪を犯したかのような謝罪をしているが、それほどの謝罪が必要なのかわからない」と話していました。
そのモイストクリティカルを批判する人もいます。
LIKE??? why did he say this im actually like at a loss for words https://t.co/YsF6AbaA1j pic.twitter.com/DTyfnC5yJm
— 🐝Benny Bee🐝 (@thatbennybee) May 20, 2023
アイダブズは人種差別用語を平気で言う動画を公開してきたので、無害なわけないだろうという指摘があります。
アイダブズに謝罪されたYouTuberのタナ・モジョは「ポッドキャストの最新回は近々公開されます。アイダブズゲストに来るかな。謝罪される日が来るとは思わなかった」とツイートしています。
cancelled podcast as soon as possible. crazy times. wonder if he’d ever come on. i have a lot to say, definitely never thought this would happen https://t.co/ITK8PoZFW2
— Tana Mongeau (@tanamongeau) May 18, 2023
アイダブズはコンテントコップ・シリーズの動画はすべて限定公開にすると発表しています。
長い間YouTuberとして活動して、アルゴリズムで推奨される動画内容も変わり、許容されるユーモアが変化してきたことを身をもって体験したアイダブズです。YouTube上で過激な発言や危険なジョークはだんだん容認されなくなってきています。
10年も経てば、意見が変わり、おもしろいと思う内容に変化があるのは当然のことです。反省をして謝罪をしても過去の行いを許せない視聴者がいるのも自然なことです。一方で、以前のアイダブズの方が面白かった、と懐かしむファンがいるのも仕方のないことです。
キャリアが長くなると自分の過去の作品や発言によって身動きがとれなくなることもあるようです。