人気ストリーマーであるカイ・セナット(Kai Cenat)とアイ・ショー・スピード(IShowSpeed)二人の企画『The Kai ‘N Speed Show』の配信が2023年5月26日に始まりました。
Rumbleではアンドリュー・テイトやスティーブ・ウィル・ドゥー・イット、リーフィーなどYouTubeを追い出されたインフルエンサーが活躍しています。アメリカの政治的右派や陰謀論者にも好まれているプラットフォームです。
カイはTwitchで、スピードはYouTubeでそれぞれ活躍していますが、スピードがTwitchをバンされているのでTwitchでのコラボはできない状態でした。そこでRumbleで新企画をしたようです。
記録的な視聴数
5月26日の初ストリームでは最高視聴数が13万3000人だったと報じられています。新企画ということもあり、ポルノ女優のティアナ・トランプ(Teanna Trump)がゲスト出演していました。
133K peak viewership at @KaiCenat n @ishowspeedsui show premier episode w/ @TeannaTrump as guest star on @rumblevideo 📈
For both creators, this is a bigger number of Peak Viewers than on their Twitch and YouTube channels in the last 2 months 🟣🔴#kaicenat #ishowspeed pic.twitter.com/aj3TvKJ5Vx
— Streams Charts 🇺🇦 (@StreamsCharts) May 27, 2023
先月のカイのTwitchストリームの最高視聴数が8万人ほどだったので、コラボの効果は大きいようです。
彼らの配信を見ようとした人が多かったのか、App Storeのダウンロードランキング第4位にRumbleが入っていました。
Rumble has surpassed Twitter, Facebook, Snapchat, Twitch and Spotify in the Apple top charts. The @KaiCenat & @ishowspeedsui effect is real 🚀 pic.twitter.com/3vnqRHk11w
— Rumble – 🏴☠️ $RUM (@rumblevideo) May 27, 2023
Rumbleの新規ユーザーを増やす機会になったようです。
執筆時、新企画の動画は380万回以上再生されています。
二人とゲストの女性2名が楽しくキャンプをしています。ホットタブで入浴する様子も配信しています。
続々ストリーマーが参入するも……
Rumbleは旬のストリーマーを呼び込んでいるようで、最近はミスキフ(Mizkif)もRumbleの配信を発表しています。ミスキフの人間性には問題があるのではないかと思わされる騒動が過去に起こっています。ミスキフの親友が寝ている女性へセクハラしたことが告発されるも、隠蔽を図った過去があります。
Rumble L https://t.co/fvmZSfuMUC
— 𝓦𝓲𝓵𝓵𝔂𝓜𝓪𝓬𝓢𝓱𝓸𝔀 (@WillyMacShow) May 29, 2023
発表時のミスキフがまったくやる気がないので、話題になっていました(ツイート)。週3でTwitch、週1でRumbleでの配信になるそうです。Rumbleから高額の契約を持ちかけられたので金目当てでやっているのでしょうか。
Rumbleはストリーマーを多数呼び込んで、盛り上げたいようです。ところが肝腎のRumbleの運営は、赤字を出し続けているのが現状です。
Rumbleの時価総額は2.7ビリオンドル(約3780億円)ですが、第一四半期の支出は28.7ミリオンドル(約40億円)で収入は17ミリオンドル(24億円)の赤字だと指摘されています。赤字企業の時価総額としては破格です。
The loss is irrelevant at this stage, but the $17m revenue means Rumble is just not attracting subs or advertisers. Like, at all. A $2.7bn valuation is ludicrous.
Rumble is basically a conservative meme stock. https://t.co/oq4XEojrjo
— Arieh Kovler (@ariehkovler) May 21, 2023
ITスタートアップ企業は利益がまったく出なくても高い時価総額が出ることがあります。将来の成長余地を見込んでいるからです。しかしRumbleが今後、高い収益をたたき出せる保証はまるでありません。
Rumble以外にKickやSnapchatもYouTubeやTwitchやTikTokにかわる動画プラットフォームの座を目指しています。投資家からの資金を集めてクリエイターにばらまいただけで終わってしまう可能性も高そうです。人気ストリーマーが盛り上げていますがRumbleの今後の見通しは暗いかもしれません。