個人クリエイターが大人向けコンテンツを売り大儲けしてきたサイト「Onlyfans(オンリー・ファンズ)」の運営が大幅な方針転換を発表しました。2021年10月1日付けでポルノの提供を廃止すると発表したのです。
参入する有名人たち
Onlyfansでは多くのクリエイターが大人向けの写真や動画を売り生計を立てています。月額制に加えて、課金をすれば特別なコンテンツを見られるシステムです。Onlyfansで活躍するクリエイターだけで200万人、ユーザーは1億3000万人だと言われています。
多くの一般人が大金を稼いでいると知ったYouTuberも流れに乗り参入しています。炎上系YouTuberのタナ・モジョは6億円を売上げたそうです。タナがOnlyfansのトロフィーを持っている写真をInstagramストーリーに投稿していました。
YouTuberでストリーマーのコリナ・コップ(Corinna Kopf)はアカウント開設後、2か月で約4.2億円を売り上げを記録しています。テレビ番組『ドクター・フィル』の出演を機にネットスターになったダニエル・ブレゴリ(芸名はBhad Bhabieバッド・ベイビー)は18歳になった一週間後にアカウントを開設しています。開設後6時間後に1億円を稼いでいます。
ハリウッドスターも知名度を生かして気軽にOnlyfansに参入して高額を稼いでいます(代表例は女優のベラ・ソーン)。一般人も有名人もポ☆ノスターも安定して稼げるサイトとして人気になっていましたが、今回のOnlyfansの規約変更に伴い、多くのクリエイターの収入が激減するのではと騒動になっています。
Onlyfansの発表と反響
今回の規約改定の背景は、Onlyfansは大人向けコンテンツに傾斜しすぎたためベンチャーキャピタルの支援を受けられなかったことです。長期的に安定した運営を行うために、クリエイターとそのファンがより一層、活躍できるように規約改定が必要であると判断したようです。規約の範囲内であれば、今後も写真や動画を投稿できます。
今後、規約違反になる内容は、違法行為(暴行、リベンジポ■ノ、獣と行う、血縁者と行う、野外で裸になる)など当然のものから、SM行為、スカト■、尿などのプレイも含まれるようです。
(2021年8月31日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)
タナ・モジョやコリナ・コップなどのクリエイターは、ソフトなコンテンツを出しているので改訂後も影響を受けないと思われます。しかし、セックスワーカーであり、Onlyfansで活動しているレナ・ザ・プラグ(Lena The Plug)1はフィリップ・デフランコの取材にこのように話しています。
Onlyfans以外にも、個人クリエイターが大人向けコンテンツを売れるサイトがあります2。今後、これらのサイトへクリエイターが移行するのでしょうか。
Onlyfansはどこへ
Onlyfansの人気クリエイターであるコリナはこのようにツイートしています。
i’m too rich to get a real job 🥺
— pouty girl (@CorinnaKopf) August 19, 2021
風呂水を売って話題になったベル・デルフィン(Belle Delphine)は、Onlyfansの規約改訂に打撃を受けそうです。
Onlyfansは大人向けコンテンツではなく、一般向けコンテンツで商売をする方針に切り替えたいようです。しかし、方針転換をしてもPatreonなどのプラットフォームに勝てる見込みがあるのか不明です。主力商品を捨てれば利用者が減り、ベンチャーキャピタルからせっかく得た資金を生かす余地がなくなる可能性もあります。
公式には具体的な方針が発表されないうちから多くの未確認の情報が飛び交っていましたが、その後、Onlyfansからクリエイターへメールが送られ、新たな規約が通知されました。ツイッターのスレッドです。性的なコンテンツは全面的に規制されことになり、厳しい規約変更になりました。
参考: OnlyFans Is Banning Sexually Explicit Content
Image: OnlyFans BAN ALL Sexually Explicit Content from October… It’s OVER
注
- レナはポッドキャスト『No Jumper』の司会者Adam22の妻。
- 筆者が好んで見ている某YouTuberのツイートによれば、Fangage、AdultNode、Unlockd、SextPantherなどがあるそうだ。