2025年もあっという間に過ぎました。米国と世界で今後何が起こるか考えると不安な気分にしかなりませんが、社会とSNSで発生した事件を本サイトの記事を中心に振り返ります。
小競り合いと不正のニオイの1月
2024年の年末からくすぶっていた映画『It Ends With Us』の監督兼俳優と主演俳優の諍いが法廷闘争に発展したのは1月のことでした。訴訟そのものは2026年まで持ち越しとなっています。
性的暴行をしたと2021年に告発されていたTikTokerのシエナ・メイが告発者のジャック・ライトに反論しました。4年越しの反論です。
トランプ大統領が返り咲き、テック長者が就任式で恭順の意を示し、大統領と周辺は詐欺商売で稼ぎました。TikTokが米国では使えなくなるとのウワサが出てTikTokerは大暴露大会になりましたが、その後身売りで運営を継続しています。とはいえ、アルゴリズムが政権寄りになったという声も根強くあります。
大統領の取り巻きの一人イーロン・マスクはゲームでチートをして恥をかきました。
小粒な2月
2月にはYouTuberのDestinyが複数の女性ストリーマーと関係を持っていたと告発され、OnlyFansクリエイターのAnna Paulが元友人に告発されました。その後、告発した友人はほかのインフルエンサーとケンカになり、うんざりするような長さの告発動画を出すなど話題を振りまきました。
殺伐としている上に小粒なニュースの多かった2月ですが、この月もイーロン先生はアゼリア・バンクス先生にチ♂コが変な形と暴露され、暗いニュースが多い中、明るい話題を提供してくれました。
本格始動の3月
3月にはストリーマーのAmouranthの家に強盗が入りビットコインを奪われました。その後逮捕された犯人は、少年たちでした。決め手になったのは「やりかけの宿題」だったと報じられています。
トランプ政権が本格的に始動し、あらゆるところに人々を右派にさせる経路が存在すると左派がおびえる中、3月もイーロンはテスラ車がリコールになり、娘に縁を切られるなど、人々に微笑みを届ける活動を続けています。イーロンの娘、ヴィヴィアンさんは日本に滞在していました。
不吉さと乱高下の4月
4月はiShowSpeedが中国でストリームを行い、OpenAIのジブリ風画像生成が話題になりました。ヴァンス副大統領と会見した翌日ローマ教皇が亡くなり、不吉なウワサが流れました。次に教皇になったレオ14世は初の米国出身教皇ですが、政権とは対決的な姿勢を示しています。
トランプ関税の影響で株価が乱高下する中、4月もイーロンはヘタクソなゲームプレイを披露してチャットであおられ爽やかな風を送ってくれました。
夫婦げんかの5月
5月は強盗の襲撃を生き延びたAmouranthが夫婦げんかをストリーミングし、家族YouTuberだったThe Ace Familyのキャサリンとオースティンが互いに不倫と薬物使用で暴露し合いました。キャサリンはその後、ブラジル出身の男性と結婚式を挙げるのですが、オースティンは「米国在住権を得るための結婚だろ」と発言し、結婚式に出禁を食らいました。
5月もイーロンは自分の子を産んだ女性を攻撃し、インフルエンサーに自分の子を産めとDMし、自分らしさを発揮し続けています。
ディストピア映画みたいな6月
6月にはトランプ大統領が閣僚があくびし兵隊はやる気がない軍事パレードを挙行し、Amazon創業者のジェフ・ベゾスが成金趣味の結婚式を挙げています。
6月もイーロンは大統領との不和に加えて、大統領補佐官か財務長官にパンチされ、薬物のせいで膀胱がボロホロだと報じられ、人々に笑顔を届けました。
ミームと政治系インフルエンサーに潮目の変化の7月
7月はミームが元気な月でした。Jet2holidays!が流行し、Coldplayのコンサートで目立ってしまった不倫カップルがいじられていました。
トランプ大統領の再選に影響力があったとされるインフルエンサーNELKボーイズがイスラエルのネタニヤフ首相をゲストに呼んでくだらない質問をして批判を浴び、他方左派YouTuberのイーサン・クラインが弱小ストリーマーを訴え、政治を取り上げるインフルエンサーが批判を浴びました。年末になってみると、政治系ポッドキャスターは左右を問わずギスギスして内輪もめがひどくなっています。どうやら稼げない商売になってきているようです。
7月はイーロン関係のネタはお休みでした。
地下出版のような8月
8月は「ミュージックフェス」、「アレ」が起こったなど、『サウスパーク』以外は政権批判すら難しくなり、強権国家の地下出版のようなミームが流行しました。
8月もイーロンはOpenAIのサム・アルトマンとTwitterでケンカしてGrokにファクトチェックされウソ認定されるなど、人生の肥やしになるようなエピソードを提供してくれました。
銃撃と陰謀論の9月
9月の米国政局はチャーリー・カークの銃撃、犯人像、もはや定番になった誤情報を中心に回っていました。その後も、この銃撃事件が大きく影を落としています。
9月もイーロン関係のネタはお休みでした。もちろん、チャーリー・カークの銃撃をめぐって発言はしていましたが、特に意味がないので省略します。
理解に苦しむ10月
10月は理解に苦しむ事件が続出しました。天国に飛んでいけると思って家財道具を売り払う人々が続出したり、テイラー・スウィフトの新アルバムの歌詞が変なのでファンがへりくつを並べ立てたり、FaZe Clanのメンバーが仲間の数年前の事件を告発したり、不倫で表舞台から消えたYouTuberが元妻とポッドキャストをしたりしました。みんな煮詰まりすぎている気がします。
10月もイーロン関係のネタはお休みでした。
普段の素行に気をつけたい11月
11月には本サイトでも何度も取り上げてきたTikTokerのウワサを取り上げるBFFポッドキャストが5年の歴史に終止符を打ちました。シドニー・スウィーニーとキム・カーダシアンは普段のイメージが悪いせいで出演作品の評価が下がりました。
11月はイーロンはなんとTwitterアカウントの発信国を表示するという今年初のナイスプレイをしています。驚きです。意図はよくわかりませんが、偽物のアカウントを見分ける役に立ちます。
仲間割れの12月
12月には右派インフルエンサーたちが互いに攻撃し合い、左派インフルエンサーたちも互いに攻撃し合っています。右派の間ではチャーリー・カーク銃撃事件についての陰謀論でケンカが発生しています。
12月にイーロンは三流ポッドキャスター、ケイティ・ミラーの番組に出演して「AIがどこまで行くか怖くて夜も眠れない」と発言しています。AIを開発している会社の責任者が言うことか。このケイティは2025年の前半にホワイトハウスの仕事を辞めてイーロンについてテキサスに移っていましたが、その仕事もやめてポッドキャスターを始めたようです。なお、イーロンは6月に目の周りにアザがある状態でメディアに姿を現しましたが、殴ったとウワサされていた一人がケイティの夫、スティーブン・ミラーで、その理由は「妻を寝取られたから」でした。みんな下世話な話題が大好きだね。もっとやれ。
ポッドキャストでイーロンとケイティはスティーブンが嫉妬するような相性の良さを見せているのかどうか、筆者は視聴数を増やして広告収入を与えたくないので観ていないため、知りません。
2026年が少しでもマシな年になることを祈ります。
