インフルエンサーが訴訟関連のニュースを振りまいているので2件まとめて紹介します。一つめはインフルエンサー同士の訴訟です。Amazonの商品を宣伝するTikTokインフルエンサーが「投稿内容が似ている」のを理由に別のインフルエンサーを訴えています。
もう一つは一般人がインフルエンサーを訴えています。元家族YouTuberのオースティン・マクブルームが他人の敷地に侵入し動画を撮影し住所を晒したため、住人から訴訟を起こされています。
オシャレ?インフルエンサー
Amazonの商品を宣伝するインフルエンサーのシドニー(Sydney Nicole Gifford)さんが同じくインフルエンサーのアリッサ(Alyssa Sheil)さんを訴えました。アリッサさんのニュートラルでベージュ色、クリーム色を基調としたライフスタイルの投稿がシドニーさんの投稿に酷似しているから、です。
シドニーさんとアリッサさんはともにテキサス州在住で、インフルエンサー同士の交流で面識があったそうです。しかしシドニーさんは「突然、アリッサさんにブロックされた。その後、アリッサさんの投稿が私の投稿に似ているとフォロワーから指摘を受けるようになった」と話しています。
執筆時シドニーさんのTikTokフォロワー数は59万人、アリッサさんのTikTokフォロワー数は30万人でした。※アリッサさんのTikTokアカウントは削除されています。
こちらがシドニーさんのTikTok投稿です。流行の色調に整えられ、似たようなライフスタイルを宣伝するインフルエンサーがいそうな印象です。
こちらがアリッサさんのInstagram投稿です。色調が整えられ、没個性的で、Amazonの商品を売り込むのに最適化したアカウントという印象です。
シドニーさんはアリッサさんに対し著作権の侵害、DMCA(デジタルミレニアム著作権法)の違反、不正流用の侵害などで訴えを起こしています。シドニーさんは5年以上インフルエンサーとして活動してくる中で独自性を確立し、信用を得てきたと主張しています。
ニュートラルなベージュ色、クリーム色の洋服や雑貨はインフルエンサーがよく宣伝しています。「雰囲気」や「美意識」に著作権を主張して訴えを起こしたシドニーさんですが、主張は受け入れられるのでしょうか。
訴状では、シドニーさんと同じセリフで同じ商品をそのまま宣伝しているアリッサさんの動画も証拠として含まれているようです。アリッサさんの怠惰な独自性のなさが示されています。
ここまでの内容はDo We Know Them?の二人が紹介しています。
動画では「シドニーさんの主張は少し無理があるかも。そもそも流行の雰囲気の著作権を主張できるのかな。二人ともAmazonインフルエンサーだけど、二人の替えはいくらでもいる点で、今回の訴訟はAmazonの一人勝ちだね」と話しています。辛辣な意見です。
シドニーさんもアリッサさんもインフルエンサー業の収益で自宅を購入しているようで、Amazon商品の宣伝がいかに儲かるかが指摘されています。
オースティン・マクブルーム
続けて、損害賠償を求めて訴えを起こされたのは元家族YouTuberのオースティン・マクブルームです。オースティンはキャサリンと夫婦として活動してきましたが、2024年の春に破局を発表しています。
それ以来、「キャサリンに家を追い出されたので家の前でバンライフをしている惨めな男」としてSnapchatに連続で動画を投稿していました。
それらの動画で映っていた「家」が実は、まったく無関係の人の家だったようです。家に住んでいたブリトニーさんは「オースティンは無断で敷地に侵入し動画を撮影し数百万人の視聴者に住所を晒した。ファンが家に押しかけ、身の危険を感じたので引っ越しを余儀なくされ、二重に家賃を払う時期があった」と精神的な苦痛を訴えてます。
ここまでの内容はSpill Seshが動画にしています。
エースファミリーとして活躍している頃から訴訟を起こされる常連でしたが、オースティン単体になっても訴訟は尽きないようです。オースティンは最近、弟とポッドキャストを始め、離婚発表後のSnapchatで一日数百万円を稼いだと自慢していました。オースティンの行動が今後改まる気配はありません。