逮捕されたAndrew Tate グレタさんとケンカ ギリシャでは支持者がデモ アーティストは似顔絵を制作

YouTuberニュース

自己啓発系コンテンツを売っているアンドリュー・テイト(Andrew Tate)がルーマニア当局に逮捕されました。人身売買の罪に問われています。

アンドリューは過激な女性蔑視発言や、詐欺に近いネット商法を宣伝して若者の間で知名度を高めていました。語りがおもしろいことからエンターテインメントとして見ている人も多いようです。

しかし、どのような主張にも一定の視聴者は真に受けてしまいます。アンドリューの発言を見ているうちに悪影響を受けた人も少なからずいるようです。

そんなアンドリューの最近の動きを紹介します。

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グレタさんに絡む

2022年の年末アンドリューは、環境保護の活動家グレタ・トゥーンベリさんに向け「俺は33台の車を所有している。ブガッティのエンジンは8.0リッターW型16気筒、2台のフェラーリ812は6.5リッターV型12気筒だ。メールアドレスを教えてくれれば俺の車の排気ガスがいかに凄まじいか送ってやろう。」とツイートしています。

グレタさんは「ぜひご教示ください。私のメールアドレスは『小さいチン♂オーラ炸裂@うせろドットコム』です。」と返しています。

アンドリューはその後、ルーマニア当局に逮捕されました。容疑は女性たちへの暴行や監禁です。

これに先立って、アンドリューはグレタさんに動画で応答していました。その動画にルーマニアの宅配ピザの箱が映っていたのが逮捕につながったのでは?と言われていましたが、これはルーマニアの警察当局が否定しています。グレタさんのお手柄ではなかったようです。

アンドリューが乗せられた警察車両は居心地が悪く、高級車のスペックとはほど遠いと皮肉をツイートしている人もいます。

ルーマニア警察は、被害者の賠償金にするためアンドリュー・テイトの資産約4ミリオンドルを差し押さえたと報じられています。グレタさんに自慢した自動車のコレクションはルーマニア当局に押収されてしまったようです。

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エイデン・ロスとの交流

逮捕前アンドリューは、人気Twitchストリーマーのエイデン・ロス(Adin Ross)とコラボをしていました(動画)。アンドリューのドバイの邸宅の様子やエイデンとのやりとりは、おもしろいと反響が大きかったようです。

こちらは、立ち上がった直後のアンドリューの椅子の匂いを嗅ぐエイデンです。

なぜそんなことを……。

動画では、アンドリューは指一本、エイデンは手全体で腕相撲をし、エイデンが負けて「マジ痛ェ!」と訴えたり、エイデン・ロスが「アンドリューさんがゲイっぽいってコメントがあるんスけど」と水を向けると突然アンドリューが無言になって動きが止まり、慌てて平謝りするエイデンにアンドリューが「いいんだよ」と答えたりする一幕もありました。確かに、男らしさをあれほどまでに誇示するのは何か隠したいことがあるのではと思わされます。

逮捕された後、アンドリューは「面会を許可している5名のうち4名は家族。残り一人はエイデン・ロス」とツイートしています。

家族も同然だと思っているのか、エイデンの視聴者に宣伝してもらうためにツイートをしているのか不明です。エイデンの視聴者がいいカモになると思っているのかもしれません。

そもそも収監されているはずのアンドリュー・テイト本人はツイートできるのか疑問のも出ています。スタッフが代わりにツイートしている可能性が高そうです。

たくさんの似顔絵

アンドリューが逮捕された後、いじるツイートもたくさん出てきました。

ウォジャックとはネットミームになっているキャラクターで、大抵は男らしさとは対極のしょぼくれた暮らしをしている設定です。

ウォジャック風に描かれたアンドリューの絵が投稿されています。上手です。

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(2023年1月23日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)

こちらも特徴をよく捉えています。

こちらはGIFです。

ロイコクロリディウムに寄生されたカタツムリ?

アンドリューを擁護する声

VICEはアンドリュー・テイトのルーマニアの自宅に行き、ビジネスについて取材をしていました。アンドリューから暴行を受けた被害者の女性たちにも話を聞いています。

女性たちにきわどい格好をさせてストリーミングを配信をさせていた男として、左派からは嫌われ叩かれているアンドリューですが、擁護をしている関係者もいるようです。

彼女たちは「Tate’s girl」というタトゥーも入れているそうですが、被害者ではない、と話しています。

ギリシャでは、男性の集団がアンドリュー・テイトの釈放を求めて「Free Top G」と叫びながら行進をしていたようです。

Top Gとはアンドリューのことです。こんな曲もあります。

最近の風潮はケシカラン

アンドリュー・テイトが一番話題になっていたのは、2022年半ばでした。主要SNSではアカウントを凍結され、年末にはネット上ではアンドリュー・テイトはもう終わってしまっていた印象でした。しかし、今回の逮捕のニュースを受けて、SNSではアンドリュー・テイトに注目していなかった人たちにニュースが届いたようで、改めて議論が巻き起こっていました。

こちらはアンドリュー・テイトは最近の嘆かわしい状況の象徴だと語るジャーナリストです。

1982年はレーガン政権の時代で、米国の保守派の一つの理想です。このツイートをしたデイヴィッド・フラムにとってもそうなのでしょう。その頃の保守派が発信していた健全なメッセージが失われ、なぜか反社会的な危険人物が保守派の代表と目されるようになってしまったことに危機感があるようです。

環境活動家と(しょうもない)バトルをしたり、いかがわしい商売に手を染めていたりする人が何かの旗印になっているのは、SNSの病理なのでしょうか、それとも、SNSとは関係ない、時代の病理なのでしょうか。

Image: Andrew Tate doomer advice

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