新しい感染症対策?マクロン大統領の奇策はYouTuberに動画を作らせることだった

YouTuberニュース

2021年2月19日、フランスの人気YouTuber、Mcfly et Carlito (Mcfly & Carlito)の動画に意外な人物が登場し意外な発言をして話題になりました。

マクロン大統領が感染症対策を訴える動画を作ることを要請したのです。

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マクロン大統領の挑戦状

Mcfly(本名David Coscas)とCarlito(本名Raphaël Carlier)は二人組のYouTuberです。2016年にYouTubeチャンネルを開設し、チャンネル登録者数は執筆時点で628万人、Social Bladeによれば登録者数はフランスのYouTuberで第15位です。

タイトルは「大統領が挑戦状を送ってきた。それがこれだ! 頭がおかしい? まあね」です。

Le PRÉSIDENT DE LA RÉPUBLIQUE nous lance un défi. Voilà. Dinguerie ? Oui.

普通に考えれば明らかなクリックベイトのタイトルですが、違います。

動画には間違いなくフランス共和国大統領エマニュエル・マクロン閣下が自撮りしたと思われる動画が挿入されており、大統領はこのように述べていました。

抄訳:あなたたちに挑戦状を送りたい。私はあなたたちが数ヶ月前に企画した「マラドン」をよく憶えている。この企画で資金を集めてくれたことに感謝したい。

感染症に立ち向かうために、私たち一人一人ができる感染症対策がある。今回の挑戦は、感染症対策を守ることの大切さ、大人数で集まらないこと、最大限テレワークを活用すること呼びかける動画を作ることだ。もし動画が1000万回再生されたら、約束しよう、私はあなたたちをエリゼ宮(大統領官邸)に招待する。

ここで名前が出ている「マラドン」とは2020年4月にMcfly et Carlitoが開催したチャリティーイベントで、収益は新型コロナ対策にあたる医療機関に寄付されました。11時間あまりのライブで40万ユーロ(約5000万円)以上が集まりました。

McFly et Carlito lancent un «Maradon» sur YouTube pour aider les hôpitaux
Jeudi, le duo de youtubeurs sera en direct de 9h à 20h en compagnie d'invités prestigieux, avec de la musique, des jeux et de l'humour. Tous les dons récoltés s...

二人は大統領府のデジタル担当官から最初に電話があったときはいたずらだと思ったそうですが、挑戦を受けて立ち、今回も収益は寄付することにしました。

このニュースをフランス版ハフポストLeHuffPostが動画にしています。

Macron lance un défi à Mcfly et Carlito pour lutter contre le Covid-19

Le Parisienなどの新聞も記事にしています。

Les YouTubeurs Mcfly & Carlito contre Emmanuel Macron : à quoi s’attendre ?
Le duo a accepté le défi lancé par Emmanuel Macron. Si leur chanson sur les gestes barrière, disponible ce dimanche matin, est vue 10 millio

挑戦を受けて作られた動画

Mcfly et Carlitoが感染症対策を呼びかける動画はフランス時間2月21日10時に公開されました。

« Je me souviens » (clip gestes barrières)

「以前は社会的距離も守らなかったし、消毒もサボっていたし、感染症対策も知らなかったけど、今はそれが必要なんだ」と歌っています。3:08からカメオ出演があります。

動画は公開から数分で10万回、6時間で220万回再生されました。これはかなりの速さです。Mcfly et Carlitoの通常の動画の再生回数は数百万回で、まれに1000万回を超えます。ファンが拡散すれば到達できる1000万回という目標は絶妙です。

反応は?

以下、Twitterの反応です。

Mcfly et Carlitoの動画によれば、動画が1000万回再生になったら大統領は彼らの人気シリーズConcours d’anecdotes1に出ることになりそうです。

次はヴァンデ県選出の国民議会議員ステファヌ・ビュシュのツイートです。

ビュシュ議員はマクロン大統領の党「共和国前進」に所属しています。

批判の声もあります。

次回の大統領選挙は来年、2022年に迫っています。大統領にとっては選挙対策という意味もありそうです。大統領の奇策は感染症対策と選挙対策に功を奏するのでしょうか?

  1. Concours d’anecdotesはゲストを呼んで互いに小話を語り合い、その話が本当か嘘かを見破るゲームをするシリーズ。
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