MrBeastがYouTubeを代表するクリエイターになったのはYouTubeらしさが失われたことの象徴

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YouTube史上最速の勢いでチャンネルを成長させているミスタービーストがさらなる記録を達成しました。Netflixの『イカゲーム』をリメイクした動画がミュージック・ビデオ、予告動画、リワインド以外のジャンルで1日で最多視聴の4260万回を記録しています。

さらにミュージック・ビデオ以外のジャンルで最速の4日間で1億回再生を記録、1日で登録者数を140万人増やす記録も樹立しています。この勢いのまま成長すれば30日間で登録者数を最多獲得(910万人)したチャンネルになりそうだとツイートされています。

反響が大きく話題になった『イカゲーム』のリメイク動画ですが、一方で批判の声も出ているので紹介します。

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VICE誌の批判

大手メディア会社のVICEは「ミスタービーストが制作した『イカゲーム』のモノマネ動画こそYouTubeが今押しているコンテンツだ」という記事を公開しています。

記事の意図は「原作ドラマは資本主義を風刺する内容なのに、リメイクしたMrBeastは金持ちYouTuber。これは原作の意図とはかけ離れている。しかも他人のふんどしで稼いでいる。」ということのようです。海外YouTuberの多くはMrBeastの『イカゲーム』は傑作だと褒めていて、VICEの記事には批判的な意見が散見されました。

YouTuberのターキートムがツイートしています。

記事を読んだトムはこのように持論を述べています。

VICEは批判しているミスタービーストのリメイクですが、原作の制作陣はどう思っているのでしょうか? 原作の監督であるファン・ドンヒョク氏は、「ゲーマーたちがリメイクをしているが、どう思うか?」と訊かれ、「私も数本観ました。ドラマの宣伝になるので、もっと制作してくださいと思います。」と回答しています。こちらの動画です。

'Squid Game' Creator Weighs In On MrBeast's YouTube Recreation Of The Hit Netflix Show

ジャーナリストはリメイクを批判をしていますが、原作者は宣伝効果がありがたいというのが本音のようです。

とはいえ、うがった見方をすれば、資本主義批判であるはずの作品の監督すらも、現代資本主義の論理(インフルエンサーに宣伝させ、バイラルになるのを狙う)に絡め取られているわけですね。

元はといえば、ミスタービースト本人も売れないYouTuberをしていた頃から「ピューディパイの大ファン」というキャラで注目を集めていました。インドの映画配信会社Tシリーズとピューディパイが登録者数を競っていた時期に、「ピューディパイのチャンネル登録してね!」と宣伝していたのがミスタービーストでした。

結局、何かに便乗する商法が一番効果があるようです。

批判されつつもミスタービーストの勢いに衰える兆しはありません。このような驚異的な報告がされています。

ミスタービーストは個人チャンネルではなく、巨大な企業なのだと痛感します。今回の『イカゲーム』のリメイクには多くの映像加工技術が使われています。編集期間が10日しかなく、大勢のスタッフが編集に関わったそうです。

チャンネルのSoKrispyMediaが舞台裏を紹介しています。

Making MrBeast’s Squid Game in 10 Days

YouTubeはもはや個人YouTuberではなく、テレビや映画のような動画を制作するクリエイター(企業)が活躍する時代になったようです。TikTokerも企業の全面的なバックアップを受けてYouTubeに進出することがあります。時代の流れかもしれませんが、寂しくもあります。

Image: REAL LIFE SQUID GAME 😱 || MRBEAST

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