ジェフリー・スターが美容界の権力を失った後、ゴシップ(ティー)チャンネルの勢いはなくなりました。ジェフリー・スターは炎上を引き起こし、ほかのYouTuberと派手なケンカをし、それを騒ぎ立てるゴシップチャンネルにも視聴者が集まり、一つの経済圏を作っていました。
しかし、ジェフリー本人が炎上して金脈がなくなると、一部ゴシップチャンネルは犬も食わないしょうもない争いを始めるしか能がない人たちになってしまったようです。
今回は、古参ゴシップチャンネルを運営していたYouTuberのHere For The Tea(以下HFTT)と、Instagram美容アカウントTrendmoodの訴訟に決着が付いたので紹介します。
HFTTのInstagramフォロワー数は13万人、TrendmoodのInstagramフォロワー数は160万人です。
HFTTの報告
2021年10月1日、HFTTがTwitterで報告しています。
多くのクリエイターが批評家を訴えて黙らせようとしますが、そのような判例は残してはならないと思います。支援いただいたみなさまに感謝します。
bloggers, journalists etc. So many creators attempt to silence critics with lawsuits and I absolutely was not going to let that precedent be set. Thank you all for your support. /2
— here for the tea (@HereForTheTea2) October 1, 2021
ソフィが訴えを起こした経緯
2020年11月30日、Trendmoodの代表者(以下ソフィ)はHFTTに対し名誉毀損の訴えを起こしていました。HFTTはTwitterで、「トランプ支持者で陰謀論者の美容YouTuberアマンダ・エンシングに私の個人情報を横流しした人物がいる。それはTrendmoodを運営しているソフィだ」と主張していたからです。
アマンダは議事堂襲撃などトランプ前大統領およびトランプ支持者が起こした騒動を聖書になぞらえて肯定する意見をSNSで投稿していました。美容界の一部からアマンダの言動に批判の声が出ていましたが、HFTTは特に辛口でアマンダの言動を批判していました。
アマンダとその彼氏は、InstagramストーリーにHFTTの実名を含めて反論を開始します。ここで、HFTTは「私の個人情報をアマンダに流したのはソフィだ。その証拠がある。」とツイートします。HFTTのツイートを見た人々はソフィに釈明を求めます。
ソフィ:事実を確認せずに、そのような話を信じるとは残念です。私たちは個人情報を流していません。
ソフィは、「HFTTの投稿のせいで、フォロワーから攻撃され、フォロワー数が減少して、商売に損害が生じた」と訴えを起こしました。その訴えは退けられたそうです。
火種のアマンダ・エンシングが訴訟の当事者になったわけではなく、火の粉の飛んだTrendmood(ソフィ)が当事者になっているのでわかりにくい騒動です。YouTube美容界に日々ウワサ話の種が満ちていたときには面白かったのですが、事件が起こらなくなり、つまらなくなってしまったゴシップチャンネルの終わりを印象づける出来事です。