YouTuberフィディアス(Fidias)の動画とサムネが批判されています。フィディアスは東アフリカにある国ブルンジへの旅行を動画にしていましたが、「最貧国のブルンジの現状はどうなのか100時間滞在してみた!」という扱い方をしていたので問題視されています。
フィディアスのYouTube登録者数は77万人です。
フィディアスのサムネ
ブルンジは人口約1200万、2017年の一人あたり名目GDPは$293で、世界でもっとも低くなっています(参照)。米国は約$60,000、日本は約$40,000です。
Twitterで真っ先に批判されていたのはフィディアスの動画サムネです。慈善活動系YouTuberミスタービーストのサムネとよく似ているので、「ミスタービーストのせいで一世代のYouTuberがダメになった」と批判されています。
(2022年11月20日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)
サムネではブルンジの子どもたちに囲まれたフィディアスが両手を広げて笑顔になっています。このサムネの扱い方がおかしいと批判されています。
Extreme racist poverty tourism is a genre https://t.co/QKY8DBoXj3 pic.twitter.com/B3K2qbQu3E
— The Serfs (@theserfstv) July 19, 2022
100時間だけ滞在して、ブルンジがいかに貧しい国かを面白おかしく紹介しているのは問題がある、と批判されています。
フィディアスは批判の声が出ると、サムネを変更しています。
動画の最後でフィディアスは、ブルンジのために寄付をしてくださいと呼びかけています。一応、慈善目的であったようです。
ここまでの騒動はYouTuberのボーブラックスが紹介しています。
ボーブラックスは「最後に寄付を呼びかけているが動画のネタとしてブルンジを扱っているのは変わりがなく、不適切ではないか。コンテンツ目的で行って、100時間だけ貧しい国に滞在して動画を撮っているだけ。動画を撮れないならフィディアスはブルンジに行かなかっただろう」と結論付けています。
ミスタービーストの人気に伴い、類似の動画が多く発生しています。慈善活動をする動画もあれば、○○時間何かに挑戦した、というものもあります。
いずれもミスタービーストが動画にしたことがあるテーマです。すでに成功しているチャンネルのマネをするのが最も成功に近いと思われますが、同時に善意の押し売りが起こったり、耐久時間に耐えられず体に危険が及ぶ可能性も出てきたりします。
ミスタービーストは今のところうまくやっていてさほど批判を浴びていませんが、舵取りを誤ると批判される可能性があります。それをこのフィディアスの騒動は暗示しています。