人気が低迷したYouTuberやTikTokerがこぞって宣伝しているアプリがあります。Snapchatです。去年からSnapchatはクリエイターに高額な報酬を払うようになり、熱心に売り込んでいるようです。
YouTuberのデイヴィッド・ドブリックはYouTubeに動画を投稿しなくなりましたが、Snapchatには毎日大量の動画を投稿しています。2020年に人気だったTikTokスターのブライス・ホールやアレックス・ウォーレンも毎日投稿しています。
Snapchatはクリエイターに高額な報酬を渡しているようですが、採算は採れているのでしょうか?
行き先はSnapchat?
かつてYouTubeやTikTokで大人気だったクリエイターたちは人気が低迷すると、Snapchatに逃げていくようです。
2023年3月29日ブライス・ホールはH3のポッドキャストに出演して、最近の主な収入源になっているのはSnapchatだと明かしています。話題は動画53分頃から。
ブライスは「Snapchatストーリーは5000万回から1億回再生されている。調子が良いと3億回再生されることもある。Snapchatはクリエイターの扱いが良い。」と話しています。
イーサン・クラインが「億単位の報酬をクリエイターに払ってるとウワサがあるけど?」と話すと、ブライスは「まぁまぁ受け取ってる」と明かしています。
こちらの記事によれば、ハナ・ストッキング(Hannah Stocking)はSnapchatに動画を投稿して72時間で約300万円を稼いだと紹介されています。
2021年に大炎上して以来、YouTubeの動画投稿を休止しているデイヴィッド・ドブリックもSnapchatには投稿しています。デイヴィッドは「(予算やスケジュール管理が必要な動画を撮り続けて)燃え尽き症候群になるクリエイターは多い。Snapchatは日常を撮ってそのまま投稿できる。とても簡単だから煩わしく思ったことがない。」と話しています。
YouTubeの炎上を扱うチャンネルDramaAlertもYouTube投稿は休止していますが、Snapchatには毎日のようにニュースを投稿しています。
2022年10月にローガン・ポールは積極的にSnapchatに投稿すると発表しています。
旬が過ぎているとはいえ、これだけの大物クリエイターにSnapchat投稿を継続させるには相当な投資が必要です。TikTokほど話題になることはないSnapchatですが、採算は採れているのでしょうか?
採算は採れているのか?
2023年のSnapchatのユーザーと売上げについて紹介しているこちらの記事によると、ユーザーも売上げも順調に伸びているそうです。しかし2015年以来、毎年損失を重ねているとも指摘されています。
Snapchatの株価は2021年に膨れ上がっていましたが2022年に落ちて元の水準に戻っています。最近のユーザーが一番多い国はインドで、2位にアメリカが続いています。5位はサウジアラビア、6位はパキスタンで、中東・南アジアにも多くのユーザーがいます。
SnapchatはTikTokに対抗するべくユーザーの呼び込むために、人気クリエイターに報酬を払い熱心に宣伝をしています。実際にSnapchatがTikTokを超えるような人気アプリになるのは難しいと思われますが、TikTokの米国ではバンされる可能性もあり、今後に期待です。
InstagramにもYouTubeにもTikTokにもほぼ投稿しなくなったクリエイターがなぜかSnapchatに躍起になって投稿しているのは、報酬が多いからでした。