最悪なグッズ販売をしているYouTuberは誰でしょう?YouTuber Nerd City(ナードシティ)の動画紹介です。
YouTuberは知名度が上がり、ファンがつくとマーチ販売を始めます。マーチ(merch)は、グッズ・商品という意味です。マーチ販売はYouTuberにとって堅実な副業になります。
よくある商品は、キャップ、フード付きパーカー、シール、コップ、ポップソケッツ、下着、化粧品、T-シャツなどです。
ナードシティは3年もYouTubeに動画を投稿しているのに1度もオリジナルグッズ(以下マーチ)販売をしていません。そのため、ファンからマーチは販売はしないの?という要望があったそうです。
今回ナードシティはマーチを深く掘り下げ、他のYouTuberのようにゴミみたいなマーチを作らないようにいかにして最良のマーチを作るか調べています。全行程を公開し役に立つ情報を伝えたいそうです。
ナードシティの目標
ナードシティは自身のマーチの目標を掲げています。
- 格好いい商品を作る。
- 着心地がいい商品を作る。
- 購入者が満足してリピート買いするような商品を作る。
こちらの動画は導入編として、マーチの種類や概要を紹介しています。
以下はこちらの動画の内容に即しています。
ファンのアンケート
ナードシティはファンに最も良いと思うマーチを販売しているのは誰かアンケートをとりました。結果は以下のとおりです。
- エルヴィス(Elvis The Alien)
- ローガン・ポール(Logan Paul)
- ドリュー・グッデン(Drew Gooden)
- ジェイク・ポール(Jake Paul)
- ピューディパイ(Pews)
- H3H3夫婦(Teddy Fresh)
- ジャック・ダグラス(Jacksfilms)
ナードシティは彼らのマーチを購入して、分析していきます。
生産方法の選択
プリント・オン・デマンド(print on demand, POD)は受注生産をさします。PODの会社でマーチを生産する場合、注文を受けたら最小単位Tシャツ1枚から請け負います。すでに作られているTシャツにプリントを施すだけ。
例:Fanjoyなどの会社。Fanjoyから多くのYouTuberがマーチを販売しています。
人気YouTuberなら限定生産(limited time offer)販売も可能です。期間限定商品を定期的に売り出し、プレミア感を演出します。生産は1回限りで同じ型の再販はしません。商品は売り切るので在庫を抱える心配はありません。歳月が経てばコレクターズアイテムになって価格が上昇する可能性もあります。しかし、欠点もあります。注文した人は受付期間が終了し、生産され、発送されるまで待たなくてはいけません。およそ商品到着まで5週間かかります。
例:ピューディパイ。
カット・アンド・ソー(cut and sew)という生産方法もあります。オリジナルテキスタイルから生産し、洋服にしていきます。大量の注文を見込める場合この方法が可能になります。問題点は、倉庫が必要になること。
例: ローガン・ポール。 ローガンはさらに独自の包装(poly mailer)を使っています。届いた商品をきれいに見せるための仕様です。
マーチかファションブランドか選択
マーチ、なかでも洋服を売る場合ブランド価値をどこまで醸し出すかは大きな要素です。ファングッズとして売り出すか、本格的なファッションブランドを目指すかはYouTuberのイメージ、ファンの支持がどれだけあるかが判断基準になりそうです。
シェーン・ドーソンは豚をテーマにしたマーチを販売しています。彼のファンなら素敵なTシャツに見えますが、YouTubeに疎い人からは「変な服だな……」と思われてしまうデザインかも。
ピューディパイ、H3H3はファッションブランドを立ち上げています。
(2020年12月21日:削除されたInstagram投稿をキャプチャ画像で置き換えました。)
こちらはTeddy Fresh(H3H3のイーサンとイーラのブランド)のインスタです。品質もよく価格も相応です。独自のブランドを確立しています。
【2021年3月7日追記】その後、H3H3が自分たちのアパレルがジェームズ・チャールズに盗まれたと主張する事件が起こりました。
エルヴィス(Elvis The Alien)はマーチとファッションブランドの中間のような存在です。デザインはYouTuberのキャラクターを反映しつつ、単体でみても格好良くなっています。
エルヴィスの公式サイトです。
最悪なマーチを販売しているのは
ナードシティいわく、ジェイク・ポールです。動画15分56秒からジェイクのマーチを批判しています。
- Tシャツは量産品の安物の綿で出来ている。
- ロゴなどはオリジナルではなくクリップアートである。オリジナリティのかけらもない。
- クリップアートのデザイナーには一銭も払われていない。デザイン盗用。ケチ。
辛辣な評価です。
次回予告としてナードシティはプリント・オン・デマンド会社に注文してみて仕上がりを比較し、デザイナーに依頼し自身のマーチを完成させる!と話していました。
すでに最初の動画から8ヶ月たち、続編が投稿されています。
公式サイトはこちら。
エルヴィス(Elvis The Alien)に近い雰囲気になっています。
Image: Cold Ones Clips, Caseatron