TikTokのトレンドshapeshifting challengeの結果がまったく似ていないのはなぜ?

おもしろネタ

アメリカのTikTokに上陸した「ほぼ同一人物(Shapeshift Filter)」が、バグが多いと話題になっています。TikTokにはエフェクトを使用しても、結果が「まったく似ていない」面白い動画が投稿されています。

「ほぼ同一人物」はセレブやキャラクターで似ている人を表示するエフェクトで、ハリー・ジェイムスの『イッツ・ビーン・ア・ロング・ロング・タイム』や中原めいこの『Fantasy』に合わせて動画が投稿されています。

映画『アベンジャーズ』の写真を使用した際、ブラックパンサーを演じたチャドウィック・ボーズマンになる率が高いようです。

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似てる?

クリスティ(Christi Balisti)さんはサングラスをかけても、変顔しても、ウイッグを被っても、エイブラハム・リンカーンの絵でも、結果は必ずチャドウィック・ボーズマンになっています。「何でよ!」と言っている声が聞こえてきそうです。

 

こちらのザック(zachodinson)さんも怪訝な顔をしても、笑顔でも、結果はチャドウィック・ボーズマンになっています。

 

シエラ(sierraDurin)さんは「カーダシアン=ジェンナー家だと誰かな?」と試しています。本人は「ケンダルかな?」と思っていましたが、結果はカニエ・ウェストでした!

 

フレディ(Fredi Pärs)さんは『ハリー・ポッター』のキャラで「目指すのはヴォルデモート!」と意気込んでいますが、鼻をテープで隠しても、白塗りになっても、別のキャラクターになっています。

 

Instagramでも人気のリリー・ヘイズ(Lili Hayes)さんは、「テレビを見たいのに邪魔しないで! この人たちは誰なの?!」と怒っています。俳優のマイク・スミスや映画『マダガスカル2』に出てくるおばあちゃんには似ています。

YouTubeでも動画でまとめられています。

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(2023年9月24日:削除されたYouTube動画をキャプチャ画像で置き換えました。)

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なぜこんなことに?

なぜこんなことになったのでしょうか? 顔認識プログラムが原因かもしれません。

「ほぼ同一人物」は米国より先に導入されている国もありました。米国でのリリースが遅れたのは、米国では多くの人種に対応する必要があったからなのではないでしょうか。現在利用されている顔認識のプログラムの多くは白人の顔のデータに基づいているため、黒人の顔を認識する能力が低いことがあります。詳しくはこちらの記事をごらんください。

アメリカでは公的機関による顔認識が続々禁止!その理由は?
サンフランシスコは2019年、市当局による顔認識技術の利用を禁止し、サマーヴィル、マサチューセッツ州やオークランドも同様の決定をしました。政府・自治体が特定の「技術」を禁止するのは異例です。なぜ禁止されたのでしょう? WIREDの動画を紹介...

黒人の顔の認識能力を上げるために手を加えたら(相対的に白人の顔の認識能力を下げたら)不自然な挙動になってしまった可能性があります。どんな顔をしても、リンカーンでも、チャドウィック・ボーズマンになってしまうのは、『アベンジャーズ』の写真の中で顔として認識できたのがチャドウィック・ボーズマンだけだったからではないでしょうか。カーダシアン=ジェンナー家からカニエが出てくるのも、『ハリー・ポッター』で白塗りのヴォルデモートが出てこないのも、同じ理由だと考えれば納得できます。

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