Steven Crowderがメディア会社The Daily Wireを告発!賃金奴隷だと主張するが65億円?金目当ての内紛か

YouTuberニュース

米国の政治コメンテーターのスティーブン・クラウダー(Steven Crowder)が保守系メディア会社ザ・デイリーワイヤ(The Daily Wire)を告発しています。

クラウダーはザ・デイリーワイヤと専属契約を結ぶ交渉を2022年の年末にしていたようですが、「奴隷のような契約だったので破棄した」と動画で話しています。

クラウダーの告発を受け、翌日にザ・デイリーワイヤのCEOジェレミー・ボーリング(Jeremy Boreing)氏は反論動画を投稿しています。提案した契約書を一行一行公開して、クラウダー側に有利な内容であったと反論しています。

クラウダーはその翌日さらなる反論動画を公開して、隠し録りをしていたボーリング氏の音声を公開しています。

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スティーブンの動画

スティーブン・クラウダーは右派のメディア・パーソナリティーでFox Newsに出ていた経歴もあり、ポッドキャスト『Louder With Crowder』の配信をしています。際どい発言が多いため、YouTube上では収益不可になっているようです。

クラウダーは2023年1月17日に動画を公開して、「保守派のメディア会社はビッグ・テック同然だ」と批判をしています。このときは具体的な会社名を出さず、「保守派のメディア会社は保守派の声を検閲しようとしている」と話していました。

It's time to stop…

クラウダーは保守系のメディア会社と契約交渉していたようですが、その内容が不当だったと主張しています。YouTubeチャンネルがストライクされた場合(動画が消されたり投稿できなくなったりした場合)、罰金として一日$100,000(約1300万円)を払う条項があったそうです。

しかし、クラウダーは肝腎な要素を話していないと指摘されています。

50ミリオンドルは約65億円です。罰金が1300万円なので丸々1年半投稿できなくなると契約金が消し飛びますが、そんなことになればメディア会社としては大損害なので、不当だというほどでもなさそうです。

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CEOの反論と再反論

クラウダーの訴えに反論しているデイリーワイヤのCEOボーリング氏の動画です。

Our Offer to Steven Crowder

ボーリング氏は「スティーブンは『自分のチャンネルが収益を出すか否かに関わらず、自分は何億も何億も得るべきだ』という理屈のようです。しかし、ビジネスはそのような考えでは成り立ちません。スティーブンはただのパトロンが欲しいようです。」と反論しています1

ボーリング氏は「私が知っている限り、スティーブンはずっと億万長者が代表を務めているメディア会社に雇われていた。PJメディアConservative Reviewも億万長者が代表を務めてきた。スティーブン自身が独立したメディアを経営したことはない。」と指摘しています。

さらにデイリーワイヤの共同設立者ベン・シャピーロは、交渉中にクラウダーは1年間で30ミリオンドル(約32億円)を要求してきたとも明かしています。この条件で四年間契約なら、総額120ミリオンドル(約130億円)です。

真っ正面から反論されて困ったクラウダーはさらに動画を公開して、「これは保守派のあるべき姿ではない。問題は金ではない。」と苦しい主張をしています。

I didn't want to do this…

クラウダーはボーリング氏の「知名度の低い保守派のコメンテーターは、しばらくの間賃金奴隷にするしかない」と話している音声を公開しています。

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(2024年1月13日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)

「賃金奴隷」はひどい言い草ですが、とはいえ何十億円ももらっておいて、それを賃金奴隷だと主張し、(クラウダーより稼ぐ人がまずいない)視聴者を味方につけて戦おうとする戦略には無理があります。制作費やスタッフの給料も含まれているとはいえ、相当な額です。

金目当ての策略?

ベン・シャピーロはさらにスティーブンはデイリーワイヤへの攻撃を事前に準備していたと主張しています。

ヴァウシュ(Vaush)は保守派メディア全体が金の亡者ばかりだと語っています。

これに続けてヴァウシュは、この言論空間は億万長者たちが文化戦争で保守派の票を集めて自分たちの利益を追求するために作り出したものだと言っています。

確かに、もしメディアの有名人が自分の信念を広めるためではなく、金のために全部やっているとしたら、いずれは金のために内紛を始めても仕方がないのかもしれません。

Image: Rightwing Infighting: Steven Crowder Exposed By Ben Shapiro’s Daily Wire

  1. ボーリング氏の反論動画は、有能なメディア会社のCEOというイメージを前面に押し出した作りになっている。が、内容は極めて退屈である。ボーリング氏の綴りはBoreingだが、boringかと思った。
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