歌手のマシンガン・ケリー(Machine Gun Kelly)が主演するストーナー・コメディ映画『Good Mourning』の予告編が公開されました。映画レビューをするYouTuberの間では「クソ映画の予感がする!」と話題になっています。
『Good Mourning』の予告編と出演陣
こちらが2022年4月20日に公開されたトレーラーです。
The trailer for Machine Gun Kelly and Mod Sun’s Good Mourning has been released.
The film stars Machine Gun Kelly, Mod Sun, Becky G, Whitney Cummings, Megan Fox, Pete Davidson, Dove Cameron, GaTa, Zach Villa, and more. pic.twitter.com/0nW81X8etZ
— Film Updates (@FilmUpdates) April 21, 2022
かっこよくしようとする意思は感じますが、隠しきれないゆるい雰囲気があります。この手の映画をマリファナをやっている連中が出てくる映画ということでストーナー・コメディ(stoner comedy)映画と言います。アシュトン・カッチャーとショーン・ウィリアム・スコット主演の『ゾルタン★星人』や『テッド』がこのジャンルの代表作でしょうか。
マシンガン・ケリー演じるロンドン・クラッシュ(London Clash)がベッキー・Gが演じる彼女アップルにフラれるところから始まっています。豪華なスターが出演しています。YouTuberタナ・モジョの元彼であるラッパーのモッドサン、コメディエンヌのホイットニー・カミングス、アリアナ・グランデの元彼であるピート・デイヴィッドソン、ディズニーの子役スターだったダヴ・キャメロンなどです。マシンガン・ケリーの婚約者であるミーガン・フォックスも出演しています。
ダヴ・キャメロンとミーガン・フォックス以外はミュージシャンやコメディアンばかりで本格的な俳優ではありません。有名人を適当に出しておけばなんとかなるだろう、という割り切りを感じます。マシンガン・ケリーとモッドサンは本作が初監督作です。
婚約しているマシンガン・ケリーとミーガン・フォックスを出したら話題性たっぷりだろう、という皮算用も透けて見えます。おそらく出資者は映画の質については何も考えず、それぞれの出演者がファンを何人ずつ連れてきてくれるかだけを計算したのでしょう。有名人の監督・主演作と言えば駄作ですから、どんな駄作になるか、楽しみです。
撮影場所は実は……
海外YouTuberオタクとしては、LAの歴代インフルエンサーたちが住んでいたことで有名な豪邸で映画が撮影されているのに気付き、笑いが止まりません。この豪邸にはこれまでFaZe Clan、アリッサ・ヴァイオレット、ライス・ガム、TikTokスター集団の『ハイプ・ハウス』、YouTuberのタナ・モジョなどが住んでいました。屋上にプール付き、エレベーター付きの豪邸ですが、家主がクセが強いことでも有名です1。悪評が広まって誰も借りてくれなくなった家主が映画の撮影に貸し出すことにしたのでしょうか。
ピート・デイヴィッドソンは2021年のローガン・ポール対フロイド・メイウェザー・ジュニアの司会を務めたときにYouTuberを見下しまくる発言をしていましたが1、YouTuberの住んでいた家で撮影した映画に出るのはかまわないのでしょうか?
あらゆる要素から残念な感じが伝わってくるこの映画ですが、逆に期待している人もいます。映画の予告編を見たYouTuberのアマンダはこのようにツイートしています。
ooh hoo hoooo the film and commentary youtubers will have fun with this one https://t.co/H53Mb4lOEl
— ✨amanda✨ (@luvu2golka) April 21, 2022
殴りがいがありそうなので本当に映画の公開が待ち遠しいです。配信予定日は2022年5月20日です。
おまけ:監督兼主演の問題発言
映画の主演を務めるマシンガン・ケリーですが、TikTokでは物騒な動画が話題になっていました。当時未成年だったケンダル・ジェンナーについて「いい女だ。狙ってる。」と発言しているマシンガン・ケリーのインタビュー動画です。
マシンガン・ケリーは「ロバート・プラントもアクセル・ローズも未成年との交際を曲にしている。俺は23だし、17歳と関係持っても問題ねぇよ。50歳でも寝室にケンダルがいるならヤルのが男ってもんだ。」と話しています2。この動画のせいで、しばらくマシンガン・ケリーは叩かれていました。
このような意見もあります。
(2024年9月8日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)