コリーン・バリンジャーが炎上して新曲Toxic Gossip Trainを披露 ウクレレ謝罪に告発者は不満

炎上

複数のファンとグループチャットで不適切な会話をしていたと告発されたYouTuberのコリーン・バリンジャー(Colleen Ballinger)が動画を投稿しました。

批判されたコリーンのポッドキャストからスポンサーが降り、過去にコラボをしたYouTuberたちもコリーンを批判していました。

炎上して4週間は沈黙を貫いていましたが、2023年6月28日『hi』と題した動画を投稿しています。

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コリーンの動画

コリーンは登録者数1070万人のメインチャンネルではなく、登録者数330万人のブログチャンネルに新動画を投稿しています。冒頭からウクレレで弾き語りをしています。神妙な面持ちで、明るいウクレレの音色に似つかわしくありません。

hi.

コリーンは周辺に「声明は出さない方が良い」と助言されていたそうです。炎上した後、声明を出すと炎上がひどくなることがあるのでそれを警戒したのでしょう。

しかし、「歌ってはいけないとは言われていないので、歌で思いを伝えることにしました」と話し10分間歌い続けています。

歌では告発をしてきた元ファンたちを「不快なウワサを広げる人々(Toxic Gossip Train)」と表現して、謝罪の言葉はありません。

コリーンは「何年も前、私はファンとグループチャットで会話をしていました。批判されているようないやらしい意図はありません。私はダサい人だったんです。ただみんなと親友になりたかった。」「今から思えば、ファンと交流するべきではありませんが、当時はかなり私的なことを打ち明けていたように思います。」と歌っています。

告発者たちについて「誤情報を拡散して金儲けをしたいだけ。私に反省を促したいわけではなく、私の人生を破壊したいだけ。」「注目を集めるために流されたウソやウワサに、謝罪はしません。」と歌っています。

最後にコリーンは「私がグルーミングするのはペットの猫だけ。私は未成年者をもてあそぶ人(groomer)ではない。ファンと距離の取り方がわからなかったダサい人。」「人間だから失敗をする。失敗したから最悪な人なわけじゃない。失敗から学べばいい。」と歌っています。

動画を見た視聴者たちは「炎上している人がウクレレで釈明するのは初めてだ!」と怒ったり喜んだりする反応を見せています。

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視聴者の反応

YouTuberのウンパビルです。

コリーンに触発され弾き語りをする人が出てきました。多才な人がたくさんいます。

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(2024年1月13日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)

こちらも弾き語りをするストリーマーのジャスタミンクスです。

イギリス人YouTuberのアンジェリカは「史上最低の謝罪動画」とツイートしています。

かつて史上最低の謝罪動画と言われたシエナ・メイ・ゴメスのダンス動画と比較されています。

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(2023年12月4日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)

コリーンの動画には多くの低評価が付いています。批判コメントはどんどん削除されているようで、時間とともにコメントが減る現象が見られます。

YouTuberを批判して炎上にガソリンを注ぐのが得意なH3ポッドキャストが休みになるのを待っていたのではないか、と指摘するのはYouTuberアイダブズの妻アニサです。

コリーンを告発したファンの1人ベッキー(告発ツイート)はこのようにツイートしています。

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(2024年6月8日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)

コリーンの騒動は米国の大手メディアで記事になり、先日はNBCのテレビでも放送されたようです。

YouTuberの炎上がテレビで取り上げられるほどになるのは、ローガン・ポールジェームズ・チャールズデイヴィッド・ドブリック以来でしょうか。

騒動の問題

YouTuberが熱狂的なファンとどれくらいの距離感で交流するかは、YouTuberの裁量に委ねられています。非常識なYouTuberが未成年と交流して、炎上することはこれまで数え切れないほど発生しています。

多くの場合、20代の男性YouTuberが未成年者の女性ファンと交流し、場合によっては性犯罪にあたると告発されます。

コリーンは30代で、多くが10代であるファンと密に交流をしていました。しかし今回は、明確に犯罪といえる行為はないようです。非常識ではありますが、コリーンからすればサービス精神や愛情表現だったのかもしれません。

告発者のファンには共通点があり「学校でいじめられていて、コリーンやそのファン仲間を生きる支えにしていた」ことです。現実の世界が辛かったので、大好きなコリーンと交流して楽しく過ごしていたそうです。コリーンは彼らが現実で問題を抱えていることも知っていたのでしょう。ファンとコリーンとの関係も決して健全とはいえないものになってしまったのですが。

コリーンが批判されているのはファンとの関係だけではありません。過去のネタも問題になっています。笑いのネタが数年後に「現代では受け入れられないもの」になり批判される現象もあります。誰かを犠牲にする笑いは批判されても仕方ないのでしょう。コリーンはツアー中にファンをいじって笑いをとっていたのも批判されています。

当時子どもだったファンが大人になり、コリーンの行動に不気味さを感じたのが炎上の原因のようです。ハリウッドスターや一流の歌手では起こりえない、ファンとの距離が近いYouTuberならではの騒動だと感じます。

批判をすべて受け入れて謝罪する、あるいは直球で反駁するのではなく、批判が発生する空気から一歩距離をとろうよとコリーンは歌っています。“Toxic Gossip Train”という曲名もそれを意図したものでしょう。

ファンからは批判に真摯に答えていないと批判を浴びています。しかし、これはエンターテイナーとしてある意味でまっすぐな回答なのかもしれません。YouTuberとファンの関係はいかにあるべきかを考えさせられます。

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