ペンシルベニア州バトラーで行われたトランプ元大統領の選挙集会で、世界一の大富豪イーロン・マスクが登壇しました。トランプ元大統領から「まことに素晴らしい人、言論の自由の守護者」と紹介されたイーロンの様子がおもしろいと評判になっています。
選挙期間中で一番おもしろい写真
今年の7月にペンシルベニア州バトラーで暗殺未遂に遭ったトランプ元大統領が、またその地に戻って遊説をしました。イーロンは数回気まずいジャンプをくり返して演台に近づきます。
Elon Musk JUMPING while on stage with President Trump is the best thing ever 😭🩷 pic.twitter.com/rB9pARWepG
— MONICA PAIGE✰OANN (@MonicaPaigeTV) October 5, 2024
イーロンがジャンプした瞬間の写真がこちらです。
“Idiocracy, The Musical” pic.twitter.com/nHI8eBT4N5
— Steve Marmel (@Marmel) October 6, 2024
イーロンは「ご覧の通り、私はただのMAGAではない。ダークMAGAだ」と話します。意味がわかりませんが、どうやら黒いMAGA帽を被っているので、ダークMAGAだと言いたいようです。続けて、暗殺未遂に遭った後も血を流しながら拳を突き上げ「ファイト! ファイト!」と声を上げたのは素晴らしい、とトランプ元大統領のパフォーマンスを褒めています。
さらに「憲法を守るためにトランプ元大統領は選挙で勝たなければならない」「民主党は言論の自由を奪おうとしている、武装権も奪い、投票の権利も奪おうとしている」「(トランプ元大統領が勝たなければ)最後の選挙になるだろう」とまで話しています。一方で、7月にはトランプ元大統領は「私に投票すればもう投票する必要はなくなる」と言って批判を浴びています。どっちなのでしょう。
イーロンの発言内容もいかがわしいのですが、今回ネットでいじられているのは撮られた写真です。いじっている投稿を紹介します。
If Trump loses this election, I will look back fondly on this as the moment that sealed his fate pic.twitter.com/LHavzvsMt4
— Adam Carlson (@admcrlsn) October 6, 2024
微妙な表情で空中に浮かんでいるイーロンがこれほどおもしろいとは知りませんでした。
I’m sorry, this is the funniest single photo of the entire election cycle. pic.twitter.com/w6PuJlPPmW
— Sonny Bunch (@SonnyBunch) October 6, 2024
トランプ元大統領の呆れたような疲れたような表情もあり、対比がおもしろさを増しています。
ところが、MAGAの人々はそのように感じていません。MAGAの人々はこの写真を「かっこいい、さすが、歴史的、イケてる」と解釈し、その他の人々は「ダサい、変、キモい、惨め」だと解釈していると指摘するのはロン・フィリップコウスキーです。
This really does show the political divide from a cultural perspective. MAGA has described this as “cool,” “based,” “historical,” “badass.” The rest of us think this is one of the dorkiest, weirdest, cringiest, pathetic things we’ve ever seen in politics. pic.twitter.com/axVN10Ym7L
— Ron Filipkowski (@RonFilipkowski) October 6, 2024
見たものの解釈は先入観や信じたいことによって変わってしまうものだと痛感します。
悪役顔
演説を終え握手を交わす瞬間のイーロンの表情もいじられています。この瞬間まで悪役的笑みを浮かべるとは、イーロンも隅に置けませんね。
photos of Elon Musk at the Trump rally in Butler 😳
zoom in if you dare
(Jim Watson/Getty) pic.twitter.com/IkrRmexAYu
— Aaron Rupar (@atrupar) October 6, 2024
イーロンもトランプ元大統領も自己利益に還元するためにウソをつき、支持者を恐怖に陥れることで投票を促しています。彼らの話を聞いているとディストピアな世界に生きている気分になります。
『26世紀青年』は500年後を舞台にした映画でしたが、トランプ大統領が当選したのは映画公開からたった10年後でした。そこから8年が経ち、世の中はますます映画のようになっています。