ブラウザ拡張機能Honeyがインフルエンサーもユーザーも騙していた?集団訴訟の見通し

YouTuberニュース

クーポンを提供するブラウザ拡張機能のハニー(Honey)がインフルエンサーやユーザーに詐欺を働いていた疑惑が生じて問題になっています。

無料拡張機能のハニーは、物を購入するときに最もお買い得なクーポンが適用され買い物ができると謳われていました。ハニーはミスタービーストやマーケス・ブラウンリー、モイスト・クリティカル、ピューディパイ、エマ・チェンバレンなど人気YouTuberのスポンサーになり、宣伝されていました。

ハニーを宣伝したチャンネルは数百に及び、ハニーを宣伝している動画の総再生回数は10億回を超えると言われています。ハニーは1700万人がダウンロードして利用しています。ハニーの詐欺疑惑が浮上し訴訟に発展しています。

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詐欺だった疑惑

そんなハニーが二重の意味で詐欺をしていた可能性があると指摘したのはメガラグ(MegaLag)です。

Exposing the Honey Influencer Scam

メガラグは2024年12月22日に公開した動画で「ハニーはアフィリエイトコードを上書きすることでインフルエンサーの取り分を消し、小売り会社と提携することで提供するクーポンに制限をかけていた」と話しています。

本来であればYouTuberのリンクを使って消費者が購入した場合、YouTuberにコミッションが入るはずです。しかし、ハニーはコードを自動的に書き換えハニーのコードにすることでYouTuberに払う額を低く算出していました。

さらに、小売業者と手を組むことで、小売業者の儲けが多くなるように提供するクーポンに制限をかけていたそうです。損をしていたのは、消費者そしてコミッションを減額されていたYouTuberということになります。

メガラグはハニーが配信しているポッドキャストに裏付けがあると紹介しています。オーストラリアの洋服ブランドが「他のブランドもハニーと提携した方が良い理由」として「ハニーと提携すればディスカウントのパーセンテージを設定できるので」と話しているそうです。

メガラグの動画は大きな反響を呼び動画は1500万回以上再生されています。

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弁護士YouTuberは集団訴訟を

リーガル・イーグルはYouTuber兼弁護士をしているチャンネルです。彼はハニーの疑惑を受け「ハニーを集団訴訟で訴え廃業に追い込む」と意気込んでいます。

I'm Suing Honey

リーガル・イーグルは「本来であればクリエイター(YouTuber)に渡すべき収益をハニーは不当に得ていた。人気のクリエイターに宣伝してもらうことで多くの消費者のブラウザに潜り込み、獲物を待ち伏せているヒルのように拡張機能が使われるのを待っていた。」と話しています。リーガル・イーグルはハニーのビジネスモデルを狡猾と表現して批判しています。

リーガル・イーグルは集団訴訟の目的として「クリエイターが本来受け取るべき報酬を取り戻し、ハニーの業務停止を望んでいる」と話しています。

拡張機能のハニーが実際にどれほどのYouTuberからどれくらいの額を奪っていたのかは不明ですが、限りなく黒に近いグレーのビジネスモデルだったようです。

これまでのYouTuberが騙された事件はよくあり、会社の立ち上げで金を奪われたり、アパレルの収益をだまし取られたりしています。一方逆に、YouTuberがファンを騙すことも数限りなく、暗号資産詐欺ミームコイン詐欺があります。また、怪しげな「銀行」や募金詐欺があります。YouTuberは騙し騙されの世界のようです。

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