キャンディー会社の立ち上げで1億円をだまし取られたユーチューバーoompaville 技術者が詐欺師だった?

YouTuberニュース

登録者数450万人のYouTuberカレブ・ウンパビル(Caleb Oompaville)が、食品会社の立ち上げにともない1億5000万円($700,000)ほどの損失を出す詐欺被害に遭っていました。6月22日に投稿した動画で被害の過程を明かしています。

oompaville

oompaville(26歳)

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キャンディー会社Sour Boysの立ち上げ

こちらがウンパビルが投稿した動画です。

I was Scammed By A Close Friend (Lost $1,000,000)

以下はこちらの動画の内容に即しています。

2019年に「YouTube以外の収入が欲しい」と思い、キャンディー会社の立ち上げを計画していたそうです。家族とビジネスについて話し合い、両親、幼なじみ、いとこも会社に携わることになりました。

米国のキャンディー会社に話を持ちかけますが、どこも契約をしてくれなかったそうです。スウェーデンの会社からキャンディーを輸入して、パッケージをして、売り始めたのがウンパビルの会社「SourBoys LLC」の最初の事業でした。

売上げは好調で、成功を確信したウンパビルは自社製造をする判断をします。親友が住んでおり、節税にもなるので2021年に家族でテキサス州に移住しています。

自社製造をするための倉庫を借りて、必要な機械を入手する段階になります。

そこで声をかけたのが自動化エンジニアのジェイクでした。

ジェイクのアカウント

ジェイクのアカウント

ウンパビルとジェイクはDiscordで会話を密にしていたそうです。ところが、このジェイクがウンパビルから多額のお金をだまし取る詐欺師だったのです。

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ジェイクの役割

ジェイクにはキャンディー製造に関わる機械の設計、機材の仕入れ、組み立てを依頼していました。ジェイクの主張する必要額を総計すると、機械に約7000万円($500,000)かかるはずでした。

ジェイクは機械の設計から組み立てまで10週から35週かかると話していたそうです。ウンパビルは辛抱強く待つことにしました。従業員への給料を捻出するため、ウンパビルはチャンネルを売り、ローンを組み、YouTubeの収益をつぎ込んでいました。

都会の倉庫では賃料が高く、機械ができあがるまでの経費を抑えるため田舎の倉庫へ引っ越しをしていました。その間、ウンパビルは試作品を作り、80種類の味を完成させ、デザインも考えています。

2022年3月になり、機械を仕入れたとジョージア州にいるジェイクから連絡があります。約1トンの機械を運ぶため、ウンパビルの父親と親友がジョージア州とテキサス州の往復3200キロの運搬をすることになりました。

ウンパビルはジェイクに会ったことはありません。ジェイクに会った親友は「だらしない装いで、ぼさぼさ頭で、色白で、脂ぎった人」だったと感想を述べています。

発覚まで

機械をテキサスに持ち帰り、倉庫で組み立てをする段階になり、また問題が発生します。いくつかの部品が足りないのです。

切断機はありますが、それを操作するパソコンがありません。残りの部品はジョージア州にあり、ジェイクが持ってくるはずでした。

部品とジェイクの到着を待つ間、ジェイクから「あと$130,000(約1800万円)必要になった」と連絡があります。ウンパビルは即、お金を振り込んでいます。2022年11月のことでした。この段階で、まだウンパビルは詐欺を疑っていません。

2022年12月になり、ジェイクから「肺炎で入院した」と連絡が入ります。

入院した(?)と報告するメッセージ

入院した(?)と報告するメッセージ

ジェイクは退院しますが、医師から「安静にするように」と言われたそうです。機械を組み立てたいウンパビルは、ジェイクの代わりになる技師を呼ぶことにしました。その技師の名前はウィルです。

ウィルはジェイクの親友の親友で、機械の設計にたずさわった人だと紹介されていました。

ウィル

ウィル

到着したウィルは、あまり協力的ではなく、何も機械について理解していないようでした。

しびれを切らしたウンパビルはジェイクに電話して「君がテキサス州に来てくれるなら、別途で給料を払うから来てくれ。」と依頼したそうです。翌日ジェイクから連絡があり「最初の週に$35,000(約500万円)、その翌週も$35,000(約500万円)払ってくれるなら考える」と返事があったそうです。

キレたウンパビル

ウィルがジョージア州に帰る日、ウンパビルは「君らが設計した機械だろう。何で組み立てられないの?」と質問したそうです。するとウィルは「え? 俺らは設計してませんよ。中国から輸入しただけです。」と返事をしたそうです1

しかも機械は中国からの輸入品だったのみならず、たったの$143,000(約2000万円)だったこともウィルが持っていた領収書で明らかになります。ここでようやくウンパビルはジェイクから騙されていたと気付いたそうです。

切断機を操作するパソコンがなかったのは、言語設定が中国語だったからです。輸入品だと発覚を恐れたジェイクが、パソコンを隠していたことも明らかになります2

ここでウンパビルの動画は終わっています。これは第一部で、続きが出ることが予告されています。

詐欺をした犯人ジェイクがその後、どうなったのかはまだ明らかになっていません。

  1. どうやらウィルもジェイクに騙されていたようで、まったく状況を理解していなかったそうだ。
  2. この暴露についてはウンパビルがオーディナリー・ゲーマーズの動画で明かしている。
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