Established Titlesは詐欺なのか?大勢のYouTuberが宣伝していた貴族称号が得られる謎ビジネス

YouTuberニュース

米国のYouTuberが広告収入でもっとも稼げる時期はクリスマスまでの一ヶ月あまりです。その時期に問題が発覚しました。スポンサー案件の中に詐欺疑惑の広告が含まれていたのです。

問題になっているブランドはEstablished Titlesです。Established Titlesはスコットランドの小さな土地を買って貴族の地位(LordもしくはLady)を手に入れようと謳っていました。購入者には証明書が付いてくるそうです。さらにEstablished Titlesは収益の一部を植林事業に寄付しているそうです。

微妙に怪しい感じもしますが、Established Titlesは数多くの有名なYouTuberが宣伝していたこともあり、ある程度信用できるブランドだと思われていました。ところが、やはりこれは詐欺なのではないかと主張する動画が公開され話題になっています。

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告発動画

こちらが話題になっているスコット・シェイファー(Scott Shafer)の動画です。執筆時100万回以上再生されています。

Established Titles Scam -YouTube's BIGGEST Con! Graham Stephan & Andrei Jikh

スコットは「スコットランド政府はこのような土地の売買を認めていないし、実際に購入者が土地の所有権を手に入れるわけではない。あくまでデジタルの証明書で何の意味もない。」と話しています。

スコットのコメント欄には「Established Titlesから宣伝の依頼があったけど怪しいから断った」、「大金のオファーがあったけど、動画で法的には意味がないよと言いたいと申し出たら却下された」、「12月に宣伝する予定だったけど、助かった」といったコメントが書き込まれています。

YouTubeコメント欄

YouTubeコメント欄

スコットはこれまでEstablished Titlesを宣伝してきたクリエイターを列挙する執念を見せています。

宣伝していたのは大食いYouTuberになり巨体になったニコカド・アボカド、ニュースを扱うフィリップ・デフランコ、イケメン医師YouTuberのドクター・マイクなどです。

これらのリストを見た視聴者の一部は、Established Titlesを宣伝していたYouTuberに批判を始めます。

告発を受けてYouTuberのムタハ(SomeOrdinaryGamers)は11月24日に釈明動画を投稿して「今後、一切のEstablished Titlesの宣伝をしない」と宣言しています。さらにTheQuarteringも11月24日に謝罪動画を公開しています。

ムタハやTheQuarteringの謝罪には誠意を感じますが、肝腎のEstablished Titlesは詐欺なのかについては意見が分かれているようです。

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詐欺なのか?

そもそも小さな土地を買えば、スコットランドの貴族的な地位になれると誰が信じているのか?冗談に決まってるでしょう、という意見もあります。詐欺と言い切れるほど、悪質なものではないのかもしれません。

YouTuberのPlainrock124はこのようにツイートしています。

たしかにYouTuberのLeon LushやPatrick Cc:は動画で「Established Titlesで土地を買えば、クレジットカードでも航空券にも貴族の尊称を表記できるようになる」と宣伝しています。

Grown Man Calls Cops on 9-year-old Black Girl (he was scared)

Established Titlesが詐欺かどうかについては、見る人によって判断がわかれそうです。

スコットはEstablished Titlesの運営会社がほかにも怪しい商売をしていることを指摘しています。運営しているのは香港にあるfail venturesという会社で、他にも『kamikotoナイフ』というブランドを展開しているそうです。

「神箏」と書いてkamikotoのようで、サイトには日本の伝統手法で製造しているように書かれています。しかし、問い合わせたら実際には中国で製造しているという返事が帰ってきたという声もあります。Established Titlesもkamikotoナイフもグレーゾーンの商売のようです。

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