penguinz0とMarkiplierの動画が濡れ衣で消された YouTubeの判断の根拠が不透明?

YouTuberニュース

YouTubeに投稿される動画は、多かれ少なかれYouTuberが時間と労力をかけて作ったものです。ですから、動画が理不尽な理由で削除されるとしたら悪夢です。しかし、ときどきそういうことが起こります。今回紹介するのもそんな事件です。

以下の内容はこちらのRepzionの動画を元にしています。

Youtube Struck Markiplier & MoistCr1TiKaL For This!?
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何が起こったのか?

penguinz0(本名Charles Xavier White Jr.)は登録者数583万人のYouTuberです。彼は社会やネットのできごとについてしゃべくる動画を投稿しています。

その彼がこんなツイートをしました。

penguinz0が投稿した動画は車載カメラの動画で、一見すると煽り運転でケンカになったように見えます。しかし、よく見ると、映っているのは着ぐるみの集団で、冗談だとわかります。ネタ動画ということで、以前に話題になりました1

penguinz0が投稿していた動画はこちらです。今ではYouTubeが処分を取り消したので、見られるようになっています。

recovered youtube 5EJrR0fFeME

(2022年10月16日:削除されたYouTube動画をキャプチャ画像で置き換えました。)

YouTubeに投稿される多くの動画は無害で、誰かを楽しませようとして作られたものですが、中には有害なものや、見た人にショックを与えるようなものもあります。そこで、YouTubeには有害な動画を確認して消す制度があるのですが、どこかで誤判断があったようです。

最終的には動画が復活したのでよかったのですが、復活するまではかなり紆余曲折がありました。

YouTube運営(TeamYouTube)とやりとりしています。

penguinz0は自動判定で間違いが発生した可能性を疑っているようですが、真偽は不明です。人間が目で見たとしても、penguinz0の語りや背景がわからなかったので誤判定したとか、一瞬だけ見て誤認したとかもありそうです。YouTubeには毎秒新たに数百時間分の動画が投稿されると言われていますので、自動でも人力でも誤判定の可能性は常にあります。

penguinz0はYouTubeの判断の矛盾を指摘します。

確かに、同じ動画を挿入しているのに片方は削除され、片方は削除されていないのはおかしな話です。YouTubeの方針が一貫していません。

この騒ぎにマーキプライアーも気づき、YouTubeに連絡しました。

このツイートの#AnswerUsYouTubeハッシュタグで話題が広がり、YouTubeに適切な対処を求める声が強まりました。

アピールが通じて、penguinz0の動画が復活するかと思いきや、なんとYouTubeはマーキプライアーの動画も削除しました。確かにこれなら一貫しています。悪い方にですが……

Spill Seshの意見です。

しかしYouTube運営もさすがにおかしいと気づき、処分を取り消すと発表しました。

動画が復活して一件落着となりました。

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YouTuberたちの声

しかし、これでめでたしめでたしではありません。今回動画が復活したのは、penguinz0が数百万人の登録者を抱えるYouTuberだったため、YouTubeも無視できなかったからです。ニコラス・デオレオは登録者の少ないクリエイターの立場はもっと不利だと指摘しています。

(2020年9月13日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)

ジョン・スワンの意見です。

(2020年10月18日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)

今回ツイートを紹介した人たちは全員YouTuberです。YouTubeの理不尽な対応への不満と不信感が募っているようでした。

どんなに有名なクリエイターでも、プラットフォームを握っているYouTubeに比べれば立場は弱いものです。ニコラスが言っているように、有名でないクリエイターならなおさらです。これまでも不当な処分に泣き寝入りするYouTuberは数知れずいました2。審査の過程を透明化する仕組みが必要なのではないでしょうか。もし投稿される動画がまともに審査できる量を超えてしまっているのだとすれば、投稿される動画の本数を絞るのでもなければ無理かもしれません3

  1. こちらの記事によれば2014年に投稿されたようだ。
  2. 記事にはできていないが、2020年2月に発覚したMeghan Rienksのチャンネルの乗っ取り事件でも、YouTube側は木で鼻をくくったような態度だった。
  3. 1秒あたり500時間の動画が投稿されるとすると、動画全編を目で見て確認するためには、常時180万人のスタッフが働いている必要がある。高速再生やスキップや自動判定によるスクリーニングを使うとしても、間違いなく判定するためには数万人のスタッフでは足りないだろう。様々な文化的背景や文脈の動画が投稿されるのだから、なおさらである。
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