うさんくさい投資話をするYouTuberたち 黒幕はサム・ペッパー?テックリードがまた詐欺 FaZe Banksはドット絵を6000万円で売り抜け

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暗号通貨は今や手っ取り早く稼ぎたい怪しい連中の十八番と化した観があります。本サイトでも、FaZe Kayのセイブ・ザ・キッズ・コイン詐欺疑惑釈明いじられる16歳の天才?実業家などを報じてきました。暗号通貨と密接に関わるNFTアートについても、仕組み進出した有名人について既報のとおりです。

本記事では最近のYouTube周辺での暗号通貨に関する詐欺行為についてお伝えします。フレイジャー(元FaZe Kay)のセイブ・ザ・キッズ・コインの続報、テックリードの詐欺、FaZe Banksの売ったNFTアートの三本立てです。

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セイブ・ザ・キッズの黒幕は

チャリティー目的だと宣伝されていた仮想通貨が詐欺に使われていた「セイブ・ザ・キッズ・コイン」の続報です。フレイジャーたちの詐欺行為を暴露して、FaZe Clanの脱退まで追い込んだYouTuberコフィズィラの動画です。コフィズィラはこれまで明らかになってこなかった「セイブ・ザ・キッズ・コイン」の主犯格を、フレイジャー、元FaZe Clanマネージャーのジョーダン・ゲイリン、そしてサム・ペッパーだったと結論づけています。

Save The Kids – The Final Chapter

コフィズィラは、彼らのウォレットの取引履歴をマップにして解説しています。取引履歴をたどると複雑な線が交差して、彼らの巧妙な手口があぶり出されました。

YouTuberのサム・ペッパーは、詐欺行為が暴露されるとアメリカから故郷のイギリスへ逃亡しています。

テックリード

続いてYouTuberのテックリード(TechLead)ことPatrick Shyuです。FacebookやGoogleで働いていたことがあると自称し、「ノウハウを特別に君に教えるよ! これで君も億万長者だね!」と怪しい情報商材そのものの動画を作成しています。

テック企業の面接対策教材を売っていましたが、質が低く、質の低さを批判されると、批判した人の個人情報を入手して攻撃しています。釈明動画でもスポンサーの宣伝をするなど、完膚なきまでのクズっぷりを発揮していました。詳細はこちらの記事をごらんください。

テックリードのモラル欠如 個人情報を晒した意識高いエリートTechleadとMatt Tran
「テックリード」をご存じでしょうか? テックリードとはIT系技術者のチームリーダーのことです。技術への深い理解と、非技術部門と意思疎通できる力を兼ね備えたプロフェッショナルです。企業では高待遇、起業すれば億万長者です。 テックリードは...

そのテックリードがミリオントークン(Million Token)なる暗号通貨を立ち上げ、これが壮大な詐欺だったことが明らかになっています。最近YouTuberの暗号通貨詐欺を精力的に調査報道しているコフィズラ(Coffeezilla)の動画です。

TechLead Scammed You With Million Token (as a millionaire)

テックリードはミリオントークンに文字通り$1ミリオン(約1億円)を投じ、これは確実に値上がりする、と動画で主張しています。しかし、コフィズィラの調査によれば、テックリードは自分では何も現金を投じていません。ブロックチェーンをたどると、テックリードはミリオントークンの立ち上げ時点で確かに100万トークンを得ていますが、これは単に電子的に付与されただけです。テックリードはミリオントークンを少しずつドルに換金していますが、これはコインを買った人が支払ったドルです。

しかもテックリードは巧妙に法規制1をくぐり抜ける言葉遣いをしています。つまり、ミリオントークンは「投資(investment)」ではなく「社会実験(social experiment)」であり「金儲けの機会(opportunity)」なのだそうです。

「ゆっくり金持ちになるなんて話はない。金持ちになるにはすぐに金持ちになる道をたどるしかない!」と視聴者の焦燥感を刺激し、ミリオントークンを買うように仕向けています。詐欺師の古典的手口です。

いま手元に金がないなら二個ある腎臓の片方を売って金を作ってでも買うべきと話していますが、そんな価値があるのでしょうか? ……ありません。

詐欺の古典的手口に加えて、暗号通貨詐欺の新手口、「自分で作ったコインをあたかも他人が作ったかのように『こんなすごいコインを見つけたよ』と宣伝」も使っています。FaZe Kayも同じことをしていました。さすがに自分で作ったコインを自分で宣伝するのは受けが悪すぎるからでしょうか。

コフィズィラによれば、テックリードのウォレットには米ドル換算で$3.3ミリオン(約3億円)が入っています。すべて米ドルに換金できるかはわかりませんが、YouTuberが暗号通貨で得た額としては屈指の金額になりそうです。YouTuberの違法すれすれのビジネスとしても、FaZeクランのCS:GOスキン賭博に次ぐ莫大なもうけです。

FaZe Banksがドット絵を6000万円で売り抜ける

最後はそのFaZe Clanの総帥、FaZe Banksです。新たな怪しい儲け話があればどこにでもしゃしゃり出てくるFaZe Banksですが2、CryptoPunksを高値で売り抜けたと話題になっていました。

CryptoPunksは2017年に始まったNFTアートの先駆けです。NFTアートとは仮想通貨の仕組み(ブロックチェーン)を使って所有権を取引するデジタルアートです。様々な作品が取引されていますが、CryptoPunksでは取引されるのはドット絵です。

最近は高値でも取引されています。高値で取引されているのですから、さぞ素敵なドット絵なのだろうと思って見てみると、こんな感じです。

感性は人それぞれですが、筆者の低レベルな感性では小学生が3分で作ったようにしか見えません3。これをFaZe Banksは58万ドル(約6000万円)で売り抜けたそうです。買いたい人がいたのなら仕方ありませんが、誰もが正気を失っているとしか思えません……。

するとそこに、セイブ・ザ・キッズ・コインの黒幕、サム・ペッパーが帰ってきました。彼のような札付きの人物でもまだ稼げる見込みがあるようです。

どこまでも狂気に満ちた世界です。これと比べればGameStop株事件がまだしも正常な世界の出来事に見えてきます。

  1. 米国証券取引委員会(SEC)の監視を逃れるためとコフィズィラは述べている。
  2. 未成年の性的搾取が明るみに出ると必ず顧客リストに載っているヨーク公みたい。
  3. 実際にはアルゴリズム的に生成されている。
  4. CryptoZunksはCryptoPunksに類似したドット絵のNFTだが、運営元は別のようだ。うさんくさい。
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