セレブリティのヘアースタイリスト兼YouTuberのブラッド・モンド(Brad Mondo)がプロデュースした商品に誤った表記があったので問題になっています。ヴィーガン商品だと宣伝していましたが、実際にはカイガラムシを原料とするコチニール色素が含まれていました。
ブラッド・モンドのYouTube登録者数は360万人、Instagramのフォロワーは56万人です。YouTubeではセレブのヘアスタイルを批評したり、セルフカラーをしているYouTuberの動画にリアクションしていたりします。
問題は?
こちらのSpillの動画で一連の騒動が紹介されています。
ブラッド・モンドは2019年3月15日、自身のチャンネルでヘアケア商品『XMONDO HAIR』を発表しました。
(2020年4月20日:削除されたInstagram投稿をキャプチャ画像で置き換えました。)
商品はすべてヴィーガンでクルエルティーフリーだと宣伝されていました。商品パッケージには、クルエルティーフリーの証であるチューズ・クルエルティーフリーの承認マークまで付いていました。
しかし、商品を購入した消費者から商品はヴィーガンではない、と問題提起されます。成分表にコチニール色素とプロポリスが含まれていたからです。
brad, i thought xmondo was vegan ?
— ??? (@herefortea18) August 14, 2019
2019年12月17日、『XMONDO HAIR』の公式アカウントから釈明がありました。
(2020年7月19日:削除されたInstagram投稿をキャプチャ画像で置き換えました。)
抄訳:スタイリング剤のGlitteratiはヴィーガンではありません。Glitteratiには微量のコチニール色素とプロポリス由来の成分が含まれています。美容化学者の誤情報をそのまま伝えてしまいましたが、実際はヴィーガンではありません。現在、新しい成分(ヴィーガン)で商品開発に取り組んでいます。
Instagramでの返答で、『XMONDO HAIR』では動物実験はしていないと強調しています。
環境保護や動物愛護への消費者の関心が高まっているので、ヴィーガンやクルエルティーフリーを謳う商品が多くなっています。しかし、承認マークが偽物であったり、ごまかしがあったりする場合があります。消費者として、表示が正しいか、きちんと監視していかなければなりません。
シェーン・ドーソンの例
誤表記は化粧品だけではありません。先日ジェフリー・スターとコラボしたYouTuberシェーン・ドーソンが発売したアパレル商品にも問題が起こっていました。
(2020年11月8日:削除されたYouTube動画をキャプチャ画像で置き換えました。)
パーカーは「コットン100%」と宣伝されていましたが、購入した商品タグには「コットン80%、ポリエステル20%」と表示されていました。
購入者のツイートです。
シェーンのピンクパーカーを買ったんだけど、返金してほしい。こんな詐欺商品はいらないよ。100%コットンって宣伝してたのに、実際は80/20の混紡じゃん。商品タグを付け替えた跡までハッキリわかるし。刺繍されたロゴはすでに縮んでる。
同じく。刺繍されたロゴが同じように縮んでる。スウェットパンツのタグはちゃんと縫い付けられてない。そもそもこんな仕様なのかな。子どもへのプレゼント用なのに残念だよ。
私のも同じ!!
SAAAAME ISSUE pic.twitter.com/HuBUyAOFXB
— Kimberly Shearin (@ShearinKimberly) December 17, 2019
その後、問題提起した購入者はこのようにツイートしています。
シェーンからDMが届いたよ。サイトの表示を正しく直すってさ。
Shane sent me a dm. He’s going to make it right. ❤?
— Crystal Wolfe ??? (@RicePicker84) December 17, 2019
YouTuberの商品を監視しているZadidollのツイートです。
またもやジェフリー・スターはFTC規制・法に違反した。パーカーは綿100%と説明されていたが、実際は混紡だった。さらに、元のタグは切り取られている(他の購入者も同じように切り取られたタグの写真を投稿している)。返金が必要ね!
(2022年7月10日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)
続けてZadidollのツイートです。
購入者は公式サイトで買った。PayPalのレシートまで開示してる。公式サイトで販売されていた証拠の動画も添付するよ。
(2022年7月10日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)
その後、消費者の苦情を受け、商品説明は正しく変更されました。
相次いで、YouTuberがプロデュースした商品の不備が発覚しています。商品表示が誤っていると、購入者がアレルギー反応を起こしたり、取扱いを間違い商品を傷めたり1する可能性もあります。商品の表示は間違えないでほしいですね。
Image: Brad Mondo
【2020年2月17日】削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。