YouTuberのダニエル・コーン(Danielle Cohn)が中絶をしていたと公表しました。
ダニエルはこれまで年齢詐称疑惑が浮上したり、妊娠したと動画でウソをついたりして炎上していました。今回はウソではなく、本当に中絶を経験したそうです。ファンの間で、ダニエルの実年齢は14歳ではないかと言われています。ダニエルは16歳だと主張しています。
音声流出
ダニエルが中絶を公表する前に、SNSで音声が流出していました。音声は、ダニエルの母親がダニエルへ向けて話している内容でした。
母親:あなたは冷たい。自分のことしか考えてないでしょう。私は、あなたの好きなように何でもさせてあげている。おかげで、私は「最低な母親」だとネットで言われている。あなたが彼氏と住みたいと言えば許可したし、中絶が必要となればさせてあげた。
ダニエルが年齢詐称をしたり、彼氏と付き合うふりをして動画を撮影しているのは、母親の指図によるものだとされています。
一定の年齢に達していると、スポンサー契約が得やすいので年齢を偽るようになったのではないかと言われています。
ダニエルの両親は離婚しています。ダニエルの父親はSNSで「ダニエルの母親はダニエルを子どもとして扱っていないばかりか、ダニエルを金儲けの道具のように扱っている。ダニエルはインフルエンサー活動を休止して普通の子どもらしく生きるべきだ」と投稿していました。
ダニエルの告白
こちらが2020年7月20日に公開された動画“The Truth About My Abortion(中絶の真相)”です。
ダニエルは動画でこのように話しています。
- 2020年1月に中絶した。以前の私は中絶に反対だった。中絶する理由も意味も理解できなかった。けど、今はわかる。
- 中絶するとき、ひとりだった。相手の人は付き添ってくれず、ひどい扱いをされた。
- クリニック1へ行くと同年代の子がたくさんいた。誰も話したがらないけど、これは現実。
- クリニックで妊娠7週目だと判明した。手術ではなく、薬で中絶できると教えてもらった。
- 薬を飲むのに抵抗があると話すと、クリニックの人が手を握ってくれて「大丈夫。あなたはティーンで、ときには間違うこともある。自分を責めなくていい。必ず乗り越えられる。」と言われた。
- 最初の薬を飲んですぐに気分が悪くなった。
- 翌日は学校へ行った。激しい腹痛に襲われたけど、耐えて授業を受けた。
- 最初の薬の24時間後に、4種類の薬を口に含んで30分待たないといけない。このとき、経験したことのない痛みに襲われた。体の痛みだけではなく、精神的にもつらかった。その後は2週間、生理が続いた。
- 中絶は「人殺し」ではない。人それぞれの理由がある。
- お母さんには、中絶した数か月後に話した。
避妊をちゃんとして、愛する人と行為をしてください。妊娠が発覚したら逃げるような相手ではなく、そばにいてくれる人と行為をして。私と同じ間違いをしないでね。
音声を流出させたのは、家族のように信頼していた人だった。中絶というトラウマを経験している人を、さらにつらい状況に追い込むようなことはしないでほしい。中絶した人を頭ごなしに批判しないで。
相手は、今交際しているマイキー(Mikey Tua)ではなく、別の人だったそうです。
(2021年7月17日:削除されたInstagram投稿をキャプチャ画像で置き換えました。)
動画には、ダニエルの勇気を讃えるコメントが多く書かれていました。
若く生活の基盤を確立していない人が、妊娠した責任をひとりで負わなければならないことがあります。このような時に中絶は避けられない選択です。米国では性教育がきちんとされない場合や、中絶ができない地域もあります。
中絶できたとしても非合法で危険を伴う場合もあります。批判の多いダニエルですが、とても勇気ある告白だったと思います。同世代の視聴者で、誰にも相談できず苦しんでいる子たちの力になるのではないかと思います。
動画では母親をかばってウソをついているかもしれないと思わせる部分がありました。ダニエルがたびたび炎上するのは、周囲の大人が放任しているせいではないかと思います。ダニエルのような子どもインフルエンサー(TikTokerも)が一家の稼ぎ頭になっている例はよく見受けられます。
Image: IvanSteff
注
- ダニエルはプランド・ペアレントフッドへ行ったそう。