リーサ・ティーサさんの「私は誰と結婚したの?!」シリーズが大人気になって以来、TikTokユーザーたちの語る実話が話題です。
インフルエンサーのブルック・スコフィールドは「私は誰と交際していたの?!」シリーズでウソつきの元彼を告発し、話題になるも過去の発言がもとで謹慎を余儀なくされました。
さらに最近、「私は誰をメキシコ旅行に連れて行ったの?!」シリーズで元交際相手の蛮行を暴露する人と、「夫が突然、精神病を発症したら」シリーズを投稿した人が話題になっているので紹介します。
大学バスケの選手が
大学バスケの選手セドナ・プリンスを告発するTikTok動画が話題になっています。プリンスと交際していたリヴィさんは「彼女のお誕生日にメキシコ旅行に連れて行ったけれど、酷い目に遭った」と告発しています。こちらは10本シリーズの最初の動画です。動画は700万回以上再生されています。
メキシコ旅行の3日目に彼女たちは夜のジャングルをバギーで滑走していたそうです。プリンスが荒い運転をするのでケンカになりリヴィさんは車から降ろされたそうです。
二人きりの時間を楽しむためにスマホをホテルに置いていたので、助けを呼ぶことはできなかったそうです。結局、しばらくしてプリンスは戻ってきたそうですが、野生動物が出る夜のジャングルに取り残されて、とても恐ろしかったとリヴィさんは振りかえっています。
この告発を見た人々は、プリンスを大学バスケから追放するように圧力をかける署名活動を始めます。17万件以上の署名が集まり、運営組織はどのように対処するのか注目されています。プリンスはたびたび国際大会の派遣メンバーに選抜されている有望な選手です。
プリンスは「元交際相手の発言内容は偏っており、事実ではない。法的措置を講じる」と大学を通じて声明を出しています。
実は、プリンスは他の元交際相手からも告発されています。TikTokユーザーのフェイスリン(Faithlynn Gianna)さんもプリンスと軽く交際していたそうですが、悪いことが起きるとすべてフェイスリンさんのせいにされ、こわかったと告発しています。他にもプリンスの浮気を告発する元交際相手も出てきています。元交際相手からの「告発」が相次いでいます。
夫が精神病を発症
もう一人、体験を告白して話題になっていたTikTokerはバーディ(Flightles.Bird)です。彼女は8月中旬から投稿を始め、「夫が突然、躁状態になり困っている」と泣きながら近況を話していました。
夫の病状が悪化したのはSSRIを飲み始めてからで、現実離れした発言をするようになったそうです。一週間にわたり毎日のように投稿される内容を見て視聴者は心配を募らせます。
しかし、最後にバーディはネタ明かしをします。実際に夫が躁状態になっていたのは2024年の年始で、8月のできごとではなかったそうです。
バーディは現在起こっているように話していた理由として「視聴者の関心を引き、病気の啓発をするためだった」「昔から自分の身に起こったことを本か芸術的な方法で伝えたい欲求があった。本を書こうとする度に『もっとこれから書くべきことが起こるから今ではない』と思っていた。演技も好きなので、演技力を生かしてTikTokで伝えることにした」と話しています。
視聴者を騙して、心配をかけたため批判されたバーディーは「批判は当然のことだと受け入れている。批判を受け入れるためにこのアカウントも公開したままにする」と話していましたが、その二日後にアカウントを削除しています。
ここまでの内容はDo We Know Themが動画で紹介しています。
視聴者の関心を引くために、誇張をするのは仕方のないことかも知れません。しかし、過去の出来事を今起こっているように偽装するのは、迷惑です。TikTokではウソばかり話すユーザーはいますが、多くの場合、話題にさえならずに消えていきます。話題になった場合でも視聴者によって事実が暴露され消えるケースばかりです。
うまく視聴者の注目を集めても、ウソだと暴かれると、批判の声はより大きくなるでしょう。病気の啓発という意図はあっても、視聴者の感情を考慮に入れなかったバーディは浅はかな人だと感じます。視聴者を心配させ、心理的な負荷を与えたので批判の声が大きくなったのは当然でしょう。
また元交際相手の悪い点を連ねている人でも、もう一方の言い分を知らない限り部外者は判断ができません。全ての事実を知らないままで署名活動をしてキャリアを潰そうとするのは、行き過ぎなように感じます。
TikTokでは俳優に演技をさせる専門のアカウントがあり、フィクションで演技だとわかった上で見る人がいるのかもしれません。しかし、ウソのような本当の話に勝る面白さはなく、今後も真偽不明な内容を語るストーリーテラーは現れることでしょう。