人種差別発言をしたトラッドワイフが解雇される オピニオンリーダー狙いの炎上商法?

YouTuberニュース

TikTokのユーザーが人種差別発言を堂々として批判され、解雇されています。問題になっているTikTokユーザーはリリー・ガディス(Lilly Gaddis)です。ガディスは「家庭にこもり料理と掃除をして子どもを育てる」という主張をするトラッド・ワイフ(traditional wife)コンテンツを投稿していました。

ある日ガディスは料理をしながら「多くの知り合いは貧乏人のク××ボ1と結婚している。」と話していました。

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問題の発言

こちらが問題の動画です。

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(2024年10月27日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)

同じ動画でガディスは「船から降りてきてすぐさまグリーンカード取得しようとする移民ども。金目的のやつら。」とも発言していました。白人TikTokerが平然と人種差別発言をしているので、視聴者は驚き、批判しています。動画は数百万回ほど再生されていました。

批判されたガディスはさらに動画を投稿して「ある種の人々を怒らせたようですね。自分を省みて考えた結果、私は何も悪くないと思い至りました。」と話しています。

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(2024年10月27日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)

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解雇

その後、ガディスは解雇されます。TikTokでは主婦業を理想とするトラッド・ワイフの動画を投稿していたガディスですが、ノースカロライナ州の高齢者と障碍がある方のための在宅医療会社でマーケティングのマネージャーをしていたようです。こちらの投稿で会社は「自社の信条に沿わない発言をした者を解雇した」と発表しています。

トラッド・ワイフの理想どおりに専業主婦になれてよかったですね。批判していた人々の怒りはガディスの解雇で収束しそうです。ついでにガディスのTikTokアカウントも凍結しています。

ガディスはその後InfoWarsの取材に応じて、5分間の名声を楽しんでいるようです。ガディスは「保守的な家庭で育ち、自然に自分も保守的になった。人が本当は思っているけれど恐れて言えないことをSNSで投稿してみることにした。」と話しています。

ガディスが反省している様子はありません。この状況を見ていたYouTuberのハンク・グリーンは「わざと人々の怒りを買って保守派のオピニオンリーダーの座を狙う露骨な例はなかなかないね。」と指摘しています。

ガディスが過激な発言をするのは、一部の過激な思想の人を集めて商売をするためだったようです。

ここまでの内容はフィリップ・デフランコが動画にしています。

“Trad Wife” Casually Drops the N-word, Doubles Down, Then Gets Fired

ガディスの思惑通り、商売が上手くいくのでしょうか。ある意味でその方面のオピニオンリーダーは飽和状態です。過激な発言をすれば一瞬は目立つでしょうが、ガディスがさらなる人気を得て長く活躍できるほどの面白さやカリスマがあるとは思えません。

  1. 黒人差別の用語であるNワード。
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