TikTokが2021年1月13日から利用規約を変更しました。主に13歳から15歳のユーザーが安全にアプリを利用できるように方針を変更したようです。
公式発表はこちらです。
変更の内容
(2021年1月24日:削除されたYouTube動画をキャプチャ画像で置き換えました。)
以下のような変更がありました。以前から原則として12歳以下のユーザーはアカウントを作れません。
- 13歳から15歳のユーザーは
- コラボ機能であるスティッチとデュエットができない。
- プライベート設定がデフォルトになり、許可したユーザーのみが視聴できる。
- 動画コメントはオフか、許可したユーザーからのみ。
- 動画はダウンロード不可能に設定される。
- 「あなたのアカウントを他のユーザーにおすすめ表示する」はデフォルトでオフ。
- 16歳から17歳のユーザーは
- デフォルトではスティッチとデュエット機能が友人のみの設定になる。
- 動画はダウンロード可能にもできるが、デフォルトでは不可能に設定される。
13歳から15歳には強い制限がかかりますが、16歳から17歳のユーザーはデフォルトで制限がかかっているだけで、制限を外せば何でもできます。
アメリカTikTokの代表であるエリック・ハン(Eric Han)氏は「若年層のユーザーが誰と何を共有するのか適切に判断できるように変更しました。アカウントを公開するかどうかの判断も慎重に設計しています。TikTokを利用する際、プライバシーの保護についてしっかりと判断できる時間を設けるようにしています。」と発表しています。
13歳以下のTikTokユーザーは「子ども向けのTikTok動画」限定コンテンツを視聴できます。TikTokはコモンセンス・メディア(コモンセンス・ネットワーク)と協力して13歳以下向けのコンテンツを管理していくと発表しています。
しかし、年齢を詐称して利用するユーザーはいるはずなので、実効性には疑問符がつきます。
意図は?
コメントの誹謗中傷で傷つく子どもたちを気にしての措置のようです。原則としてアカウントを作れない12歳以下、プライベート設定をデフォルトにする13歳から15歳、すべての機能を使えるがデフォルトではオフになっている16歳から17歳、無制限の18歳以上、という多層構造になりました。
15歳以下と16歳以上の間に線が引かれている点が注目です。これはTikTokでフォロワー数1位のチャーリー・ダミリオ(Charlie D’Amelio)が現時点で16歳であることも関係しているのではないかと思われます。2019年に大人気になったときは彼女はまだ15歳でした。チャーリーの年齢に合わせたご都合主義の規約変更にも見えます。今後、「第二のチャーリー」は出ないのかもしれません。
チャーリーについてはこちらの記事をごらんください。
チャーリーの姉、ディクシーもTikTokerです1。2020年末、クラッキングでアカウントを奪われていたことがありました。