グラミー賞を受賞した人気カントリー歌手ザック・ブライアン(Zach Bryan)が元交際相手から虐待を告発されています。ザックを告発しているのはバースツールスポーツのポッドキャスター、ブリアナ・ラパグニア(Brianna LaPaglia、またの名をブリアナ・チキンフライ)です。
ブリアナはバースツールの創業者であるデイブ・ポートノイ(Dave Portnoy)と人気TikTokスターのジョッシュ・リチャーズ(Josh Richards)とともにBFFポッドキャストの司会者を務めています。ブリアナはBFFの11月7日に公開された回でザックと交際中にされた精神的な虐待を部分的に明かしています。
破局後、ブリアナはザックの弁護士から口止め料として12ミリオンドル(約18億円)を提示されたことを明かしています。ブリアナは受け取りを拒否したそうです。ブリアナは口止め料を拒否した理由として「仕事上、有名人の交際、破局のゴシップを伝えてきたので、口止め料を受け取ることは仕事を止めることを意味します。私は交際相手から虐待された人の声なき声を代表して、虐待は誰にでも起こること、被害者に非はないことを伝えていかないと、と思っています」と話しています。
ザックの虐待
ブリアナは約1年ほどザックと交際していました。最初の4か月間は夢のような幸せな時間だったそうですが、少しずつザックの態度が変わっていったそうです。ザックは関係の悪化をブリアナのせいにして、ブリアナの外見、仕事、家族、交友関係すべてに文句を言ってきたそうです。
ブリアナはザックが好きだったので、仕事のスケジュールをザックのツアーに同行できるように変え、交友関係も外見もザックの言いなりに整理していったそうです。その間、ザックはブリアナに車を買い、家を買い、一緒に犬も飼い始めていたそうです。
ブリアナが仕事のためレッドカーペットに登場した際は、ザックはInstagramストーリーに「俺の自慢の彼女」と投稿しつつ、実際はブリアナに「ドレスが露出し過ぎ。こんな女と交際してるのを恥ずかしく思う」と話してInstagramをブロックしてきたそうです。ブリアナがザックよりも目立つ行動をすると、ブリアナの人格を否定する発言をしてきたそうです。
二人の関係がだんだん悪くなり、ついに二人は破局します。その翌日、ザックはInstagramストーリーで破局を公にします。ブリアナはまだ公にする気持ちの整理がついていなかったので、不意打ちだったそうです。
実はザックの投稿の前日、ザックが芸能人専用のマッチングアプリでアカウントを作り、利用しているのがゴシップサイトで話題になっていました。ザックは火消しのために破局を公にするしかないと判断したようです。ザックの投稿を受けて、ブリアナは泣きながらYouTubeで破局したことを報告していました。
その後、ザックの弁護士から口止めの交渉が始まります。最初は数億円、次に家、車などを提示して交際から破局までの経緯を黙っておくように圧力がかかったそうです。交渉に応じないブリアナにザック側はこれまで渡してきた物をすべて返せ、と話す場面もあったそうです。結局ブリアナは一銭も受け取らず、部分的に交際中の虐待を公にすることにしたそうです。
ここまでの内容はこちらの動画で明かしています。
ブリアナはザックの口止め料の提示について「破局後まで私の人生をコントロールしようとしたんだと思う」と話しています。ブリアナは「ザックが隠蔽しようとしている都合の悪い動画や事実は山ほどあるけど、その内容は私にとっても辛いものなので、公開することはない。ザックの過去の交際相手たちも同様の目に遭っていたのかと思うと胸が痛い」と話しています。さらに「(ザックとの交際は)本当につらい1年だった」と振りかえっています。
ブリアナは「私のように支えてくれる人もなく、虐待の経験を明かす場もない人のために、私の体験を明かすべきだと思った。ザックの過去の交際相手たちはみなお金を受け取って黙っているしか選択肢がないように仕向けられてきたから」と話しています。ザックの虐待を公にすることで、被害者を減らす目的があるようです。
ここまでの内容はSpill Seshも動画で紹介しています。
ネット上では幸せそうにしているカップルでも実際はそうでもない場合があると気付かされる騒動です。ザックがブリアナのように強く、ネットのフォロワーが多い女性と交際してしまったのは計算間違いでした。ザックが心の問題を見つめ直す機会になればいいのですが。
余談ですが、デイブ・ポートノイとジョッシュ・リチャーズはザックのディス・トラック『Smallest Man』を投稿しています。ザックの逮捕歴、性病歴、外見いじり、アルコール依存症疑惑まで突く過激な内容です。大人の事情により動画はYouTubeから削除されています。