映画リトル・マーメイドの予告編に低評価が多い理由は?AI技術者と歴史家も論争に飛び入り

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2023年に公開されるディズニー映画『リトル・マーメイド』の予告編が公開されました。それが思わぬ反響を呼んでいます。

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主演はハリー・ベイリー

主演を務めるのはハリー・ベイリーです。ハリーは姉と一緒にクロイ&ハリー(Chloe x Halle)として歌手活動をしています。

二人は2016年のABCニュースでは「YouTubeにビヨンセのカバー曲を公開したらすごく話題になって、ビヨンセの事務所と契約することになりました!」と話しています。

Beyonce's Proteges Chloe x Halle

Chloe x HalleのYouTuberチャンネルはこちらです。14年前の彼女たちの映像まで公開されています。

二人は2019年のスーパーボウルでは『アメリカ・ザ・ビューティフル』を歌ったほどの実力です。

俳優としても活躍し、才能があるハリーですが『リトル・マーメイド』の主演を務めるのはいかがなものかという意見が出ています。

予告編の評価が……

こちらが映画『リトル・マーメイド』の公式予告編です。公開後しばらくYouTubeのトレンドページに表示されていました。

The Little Mermaid – Official Teaser Trailer

透き通るハリーの歌声がイメージにぴったりです。本編への期待が高まる予告編です。

ところが、予告編には大量の低評価が付いていると指摘されています。

コメント欄には「アリエルは白人だ」、「そんなに進歩的になりたいなら黒人トランスジェンダーの男性を主役にすればいいのに」、「白人の役を黒人が奪った」などの悪意ある意見が書き込まれています。映画の対象年齢ではない大人たちも多く書き込んでいるようです。

ほかにも気にくわないところがあるらしく、映像は海にいるように見えない、という意見もツイートされています。

このツイートにも人種差別的な含みがあるのでは?という意見も見られました。

人々はこうすればリアルか?という投稿をしています。

さらにAI技術を使いわざわざアリエルを白人にする人まで現れます。

(2022年9月13日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)

このツイートが原因かは不明ですが、このTwitterアカウントは執筆時点で凍結されています1

1989年に公開されたアニメ『リトル・マーメイド』では主人公のアリエルは白人の姿でした。従来のアニメに慣れ親しんでいた人は、実写版のアリエルが気に入らないようです。

歴史家の見解

そもそも人魚姫はどの人種なのでしょうか? ヨーロッパ中世史の専門家がツイートしています。

トーマスさんはスレッドでこのように話しています。

抄訳:黒人はいつの時代もいたのだから、彼らが歴史上の物語に登場するのは極めて自然なことである。イギリス人をカトリック教会に改宗させるために派遣された宣教師2にも、ドイツの王国の守護聖人にも3、地中海沿岸やその他の地域で生活する人々にも黒人はいた。

黒人俳優をホビットやドワーフやエルフに起用するのは自然なこと。
これまでファンタジー作品やフィクション作品に白人しか登場しなかったのは、白人至上主義の負の遺産である。これまでの映像化の方が誤りだった。実写版『リトル・マーメイド』はより健全で現実的である。

『リトル・マーメイド』の対象は第一に子どもたちです。対象ではなさそうな人々が騒いでいるのは不思議に思われます。騒いでいる人は主にストレートの白人中年男性で、子どもの頃、アニメ版を「女の子のものだからつまんない」と思っていたはずです。なぜ今さら騒ぐのでしょうか。

実写版の作品は歌と映像がすばらしいはずなので、個人的にはとても楽しみにしています。

  1. 言及されたAI技術者のアカウントも凍結されている。メディアポリシー違反とあるので、差別的だと見なされたのではなく顔の入れ替えによる著作権侵害が問題視されたのかもしれない。
  2. 6世紀から7世紀にかけての教皇グレゴリウスの宣教団か。
  3. 聖マウリティウスだと思われる。
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