うさんくさいインフルエンサーは山ほどいますが、彼らを告発するYouTuberもたくさんいます。YouTuberのフィリオン(Philion)も不正を告発したり、うさんくさい商売をするインフルエンサーを告発したりしてきました。ところが、不正を告発していて悪いことはしていないはずのフィリオンがYouTubeの誤判定によりチャンネルをストライクされてしまった騒動を紹介します。
フィリオンの訴え
フィリオンは4月7日に公開した動画でギャンブルを宣伝したインフルエンサーを告発していました。動画は明らかにギャンブルの危険性を訴える内容でした。しかし、4月9日になりYouTubeは「ギャンブルを宣伝している動画」と判断して動画を削除してしまいます。加えてYouTubeからチャンネルをストライクされ一週間、動画の投稿ができずにいました。
フィリオンはTwitterで動画を投稿して、再審査を呼びかけています。
(2024年9月22日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)
この切実な訴えに、YouTubeはボットで回答をしていました。YouTube側は動画内容を再審査するも、判断を覆していません(動画1分11秒から)。
自動判定が誤判定したのでしょうか。人間が目で見て判断していれば、起こりえない間違いのように思われます1。
フィリオンは動画で憤りを話しています。
動画を見た視聴者はフィリオンを助けるべく#youtubegamblegateでツイートを始めます。
再々審査で覆る
視聴者のツイートのおかげで、ようやくYouTubeが判断を覆しました。
Update: After careful re-review, we’ve confirmed your vid doesn’t violate our community guidelines. Any actions taken against your acct have been reversed. Thanks again for all the context you’ve shared & really sorry this happened.
— TeamYouTube (@TeamYouTube) April 18, 2022
フィリオンも報告しています。
(2025年4月27日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)
フィリオンの誤解は解けましたが、弱小チャンネルの動画が誤って削除されることは多々ありそうです。YouTube登録者数66万人のフィリオンでさえ、これだけ苦労しているのでYouTubeへの再審査を求めても通る可能性は低そうです。今後、改善されれば良いと思いますが巨大プラットフォームなので収拾はつきそうにありません。
余談ですが、フィリオンはもともとフィットネスインフルエンサーが筋肉増強剤を使用しているか否かを検証する動画を投稿していました。紆余曲折あり、うさんくさい商売をするインフルエンサーを告発するクリエイターになっています。
注
- YouTubeは自動判定以外に人が見て判断することもあるが、目で見ている人がPTSDを訴えることもある。動画の言語・文化に不慣れなスタッフが誤判定している結果かもしれない。