ジョニー・デップ対アンバー・ハード裁判の余波 誤情報を記事にした記者に批判の声が出る

YouTuberニュース

ワシントンポストのネット担当記者テイラー・ロレンズが記事にウソを書いていたと問題になっています。ロレンズはジョニー・デップ対アンバー・ハードの名誉毀損裁判に関する動画を作るYouTuberを批判する記事を書いていました。ロレンズに「金儲けをするために動画を次々に公開するクリエイター」と表現された二人のYouTuberが、ロレンズの記事には間違いがあると指摘しています。

YouTuberとネット担当記者の争いはこれまでにも紹介していますが、今回はネット担当記者の悪意を感じる騒動です。

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ロレンズのウソ

ロレンズに中傷されたクリエイターは、エリタ・マジェイカ(Alyte Mazeika、チャンネル名LegalBytes、登録者数24万2000人)とアンブレラ・ガイ(ThatUmbrellaGuy、チャンネル登録者数33万3000人)です。いずれのチャンネルも裁判の報道が盛り上がる前から、ジョニー・デップ関連の動画を投稿していました。アンバーの弁護士エレイン・ブレダホフ(Elaine Bredehoft)が裁判中にアンブレラ・ガイの名前を出すほど、界隈では知られているチャンネルでした。

ロレンズの記事では「クリエイターに取材を申し込んだが返事がなかった」と書かれていました。ところがアンブレラ・ガイは、そのような申し込みはなかったとツイートしています。

その後、ワシントンポストは訂正をしていました。ところが、訂正内容にも誤りが含まれているとエリタに指摘されています。

ロレンズは取材を申し込んでいなかったにもかかわらず、虚偽の内容を書いていたようです。YouTuberたちとそのファンからウソを暴かれてしまったロレンズはその後Twitterアカウントを鍵付きにしていました。

YouTuberのニコラス・デオレオがツイートしています。

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(2022年9月4日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)

32万人もフォロワーがいるのに鍵付きにしてどうするつもりなのでしょうか。

ここまでの内容はBreaking Pointsが動画にしています。

Legal Bytes: How Taylor Lorenz LIED AND SMEARED Me For Depp, Heard Coverage | Breaking Points

大手メディアは、裁判で敗訴したアンバー・ハードを擁護する記事をたくさん出しています。裁判をすべて見てきた視聴者や弁護士YouTuberは報道のされ方に違和感を抱いています。

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偏向報道への批判

弁護士YouTuberのNate The Lawyerです(YouTube登録者数22万2000人)。

ジョニー・デップ対アンバー・ハードの名誉毀損裁判の傍聴席にいたカナダ人弁護士のRunkle Of The Baileyです(YouTube登録者数20万6000人)。彼はジャーナリストの怠慢を指摘しています。

裁判所の外に寝袋を持って並ぶ弁護士は数名いましたが、ジャーナリストは不在だったようです。

こちらは弁護士ではありませんが、傍聴席から陪審員の表情を細かく観察していたジェームズです。

チャンネルBreaking Pointsの司会者Krystal Ballの意見です(YouTube登録者数80万8000人)。

こちらはロレンズとは無関係ですが、大手メディアのジョニー・デップ裁判の報じ方がいいかげんだと指摘する声があります。

TikTokにはジェイソン・モモアが出廷したネタ動画が複数出ていますがジョニー・デップの名誉毀損裁判では俳優のジェイソン・モモアは証人になっていません。ロサンゼルスタイムズの記者はTikTokのネタ動画を見て、勘違いをしてしまったのでしょうか。ジェイソン・モモアが証言したとしっかり書いてしまっています。

大手メディアのネット担当記者の一部は「ジョニー・デップを擁護して大手メディアの報道を疑うのは、保守派メディアへの誘導のため」と陰謀論めいたことを言い出しています。

むしろ大手メディアの記者がアンバー・ハードを無理に擁護しようとするのが、大手メディアの信頼性を下げる工作活動なのではという気もしてしまいます。

弁護士YouTuberのRunkle Of The Baileyは、大手メディアの誤情報拡散についてこのように私見を述べています(動画)。「ジョニー・デップ対アンバー・ハードの名誉毀損裁判について個人クリエイター、特に弁護士YouTuberが専門性の高い動画をたくさん公開していた。弁護士YouTuberのエミリー・D・ベイカーが代表例だろう。ジャーナリストは弁護士ほどの専門的な内容は書けない。現代では大手メディアよりも、もっと質の高い情報源が他にいくらでもあるので脅威に感じて攻撃しているのだろう。」

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