シェーン・ドーソンのジェイク・ポールを取り上げたドキュメンタリーを紹介します。
シリーズ最終話「ジェイク・ポールの心の中」では、ジェイクがシェーンの家でインタビューされています。
(2021年2月21日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)
シリーズの題名は『The Mind of Jake Paul』(ジェイク・ポールの心理)。全八部です。
以下はシリーズ最長の動画1時間45分のうち要点をまとめています。この動画でのジェイクの発言には怪しい点が多いのですが、シェーンはほとんど追及していません(ドキュメンタリーなのに……)。不審な発言、ウソ、ごまかしには※をつけて何がおかしいのかを後ろに注の形でまとめています。
ジェイク・ポールの生きている現実とは
シェーン:マルティネス(Martinez)兄弟へのいじめはあった?
ジェイク:ないよ。冗談で人種差別発言はしたかもしれないけど、それは彼らも同じ。みんなTeam10ハウスにいる人は不適切な言葉言いまくってたから。指摘があってからは使わないようにしてる。※1
シェーン:近所迷惑な行為を繰り返したことについて、当時の状況は?
ジェイク:面白い動画、他の誰もしていないような動画作りを追求していたらああなってた。僕たちは仕事をしていただけ。出来るだけ早く引っ越ししたよ。住所を漏らしたのは僕ではない。
シェーン:広告を過剰に動画内に入れるのは?
ジェイク:悪いことはしていないよ。昔から動画では自分の宣伝をしてきたし。少なくとも子どもたちを思い通りに誘導してどうこうするって意図は無い。8歳の子どもを操作するなんて、しないよ。※1
アリッサとローガンについて
ジェイク:アリッサとはデートしたりしなかったりって関係だった。当時、僕はアリッサの「彼氏」になれるほど大人じゃなかった。何回もアリッサを悲しませることしたから僕に復讐したかったのだろうね。僕に内緒でローガンと深い関係を持つようになったんだ。それで、ある日友人にその事実を聞いて、愕然としたよ。※2
シェーン:何で弟に対してこんなこと出来るのか理解できない。どうやって許したの?今も許せてないの?
ジェイク:いつまでも人を恨むのは性格に合わないから。きっとアリッサは僕たち兄弟の仲を裂きたかったんだと思う。僕がローガンを許さなかったり、うつになったらアリッサの思い通りになってしまう。ローガンには本当にがっかりしたけど。※3
シェーン:ローガンは何て言ってたの?
ジェイク:そんな深い仲だと思わなかったって。デートしてるって思わなかったらしい。アリッサとも話をして30日以内にTeam10ハウスを出て行ってほしいと告げたよ。40日経ってもなかなか出て行ってくれないし、ローガンに関する発言をわざとして僕を怒らせるから、強制的に追い出した。もう二人とも許したよ。
アリッサの彼氏に暴行疑惑をかけたことについて
シェーン:アシスタントが暴行された疑いについてだけど、当時はどんな状態だったの?
ジェイク:アシスタントが暴行されたと話を聞いて、上司として守るつもりだった。ああ、暴行した男はアリッサの彼氏か、って知って……動画にする判断は僕がした。世間にさらしてそいつを悪人にしてやろうって。愚かなことしたと今は思うよ。
シェーン:当時の雰囲気だと、暴行は100%確かじゃないけど再生回数稼げそうだ!じゃ動画にして敵の人生めちゃくちゃにしてやるって思ったのでしょう?嫌いだから。気持ちは分かるよ。けど、真相が分かったあとFaZe Banksに謝罪の動画を投稿する約束だったでしょ?なぜしてないの?
ジェイク:上手い答えはないよ。もうだいぶ時間が経ってしまったし今さら問題を再燃させるのもよくないと思った。
シェーン:暴行疑惑の動画を今もあげてるのはどうして?名誉毀損になるとは思わないの?
ジェイク:もう事態は悪化したから、今さら消しても意味はないと思った。でも今消すよ。
シェーンの目の前で消します。
家族との関係
シェーン:家族で一緒に働くのは大変だと思う。ローガンと一緒に働いて、父親グレッグもビジネスに首を突っ込んで。もっと公私の区別をはっきりさせた方が良いと思う。これは私個人の意見だから聞く必要は無いけど。ジェイクが家族を大切に思ってるのはよくわかるよ。
ジェイク:L.A.では誰も信用できないのはシェーンもわかるでしょ?会社がお金を横取りしないように父が目を光らせてくれてるんだ。助かってるよ。
シェーン:そうね。けど一段落したら、もっと自分のことに集中して人のお世話はそこそこにしないと。
ジェイク:うん。これから僕を頼りにする人を少なくしてもっと自分に集中しようと思う。数週間前だけど、父親にはオハイオ州に帰るように言ったんだ。普通の親子の関係になれるように。その方が幸せになれると思う。
シェーン:いいことね。私もそれが良いと思う。
このドキュメンタリーについて
今回が最終回でしたが、このドキュメンタリーシリーズについて批判と論争が起こっています。シリーズ序盤に関してはソシオパス、サイコパス(反社会性パーソナリティ障害)全般について誤った印象を与える動画編集をしていたことで批判を受けています。
- 軽卒に精神疾患を扱うべきではない
- 素人のシェーンが冗談で話すべきではない
- セラピストのKati先生は専門が摂食障害や夫婦、家族関係である
- Kati先生は精神科医ではないので病名診断する資格は無い…などです。
中盤からはシェーンのリサーチの甘さが目立ち、ジェイク側に好意的な意見を偏重している内容になっています。そのため関係者から事実との食い違いが指摘されています。ジェイクの明らかなウソをシェーンが見過ごしているのは残念です。
- エリカとは付き合っていないと話しているジェイクの記事
記事ではジェイクがエリカとの関係性をWWEに例えています。「明らかなやらせであるが、エンターテイメント目的で演出をしている。」少なくとも2017年9月の段階ではそうでした。記事が出た時期こちらのInstagramモデルとデートしています。ジェイクはInstagramモデルが好みのようです。(他にもたくさんウワサが……)
- 元Team10でCOOを務めたニックを告発している動画。
TRUTH ABOUT TEAM 10 (WANTING SEXUAL FAVOURS.. JAKE PAUL, NICK CROMPTON)
この動画では Team10に一時期仮メンバーとしていたミック(Mick)が話をしています。
彼はニックにセクハラをされたこと(ニックはゲイです)、Team10メンバーは「ジェイクの奴隷」のような存在だったと動画で話しています。
- ジェイクの母親もアリッサを非難しています。
動画内で「ジェイクのお母さんを批判しないで。あとですべて分かるから」と書いてありますが母親がインタビューに応じた形跡はありません。(本当は母親に出演してもらう予定だった?)
終盤に関しては、ドキュメンタリーと呼ぶにはお粗末な内容になっています。ここでもリサーチの浅さが仇となり事実とは程遠い「ジェイクにとって都合の良い事実」を搔い摘んで並べたような印象です。シェーンの動画は「調査報道」とタグが付けられていますが、いったいどこが調査に該当するのか疑問です。
ファン:人種差別者にこんな機会を与えないで。
シェーン:今月は無料で何時間も何時間も何時間にも及ぶ動画を投稿し終えたとこなの。うせろ。
— TEA (@HereForTheTea2) 2018年10月18日
今回のシリーズもすべての動画の再生回数は2000万回超は堅いと思われます。観た人の感想が異なるドキュメンタリーになりました。YouTubeのコメント欄には「シェーンはNetflixで動画を作るべき!」「ジェイクに対する見方が変わった。ジェイクが好きになった。」という意見が多く見られます。
ジェイク:応援してくれてありがとう!
ファン:39歳です。ジェイクのことを批判的に見ていました。この子めちゃくちゃだなって。(笑)
でもシェーンのドキュメンタリーを見てジェイクポーラーになりました。おばさんが変なこと言ってごめんなさいね。娘たちがYouTubeを教えてくれたの。
I’m a 39 year old, and was quick to judge you. I first thought my God this kid is Uber messed up lol. Then I watched @shanedawson series about you and have totally became a pauler. Don’t judge me yes I know I’m a old woman ??. My teenage girls introduced me to the YouTube world
— Ally Butler (@JoButle57614869) 2018年10月19日
The Mind of Jake Paul – Review! pic.twitter.com/WqsiPBN3Li
— KEEM ? (@KEEMSTAR) 2018年10月19日
当分論争は収まりそうにありません。
- シェーン・ドーソンとローガン・ポールの弟のコラボ動画(予告)
- ジェイク・ポールを取り上げたシェーン・ドーソンのドキュメンタリー続々公開!(2/8話)
- ジェイク・ポールはソシオパスか?シェーン・ドーソンのドキュメンタリー第一部・第二部
- 「ジェイク・ポールの家族」シェーン・ドーソンのドキュメンタリー第三部
- 「ジェイク・ポールの敵」シェーン・ドーソンのドキュメンタリー第四部
- 「ジェイク・ポールの世界」シェーン・ドーソンのドキュメンタリー第五部
- 「ジェイク・ポールの秘密」シェーン・ドーソンのドキュメンタリー第六部
- 「ジェイク・ポールの元彼女」シェーン・ドーソンのドキュメンタリー第七部
- 「ジェイク・ポールの心の中」シェーン・ドーソンのドキュメンタリー第八部(本記事)
Image:Jake Paul
注
- 人種差別発言を周囲の人もしていた、マルティネス兄弟もアメリカをバカにする発言をしていたからと言い訳している。きわどい発言が日常だったとしても、ドライハンピングを兄弟に強制する(セックスの体勢をむりやりさせた)ようないじめをした理由にはならない。また、マルティネス兄弟は給料を自由に引き出せなかったと言っているが、これはアリッサの証言と一致している。いじめっこにいじめは無かったと言わせて何の信憑性があるのだろうか。ニックはジェイクを擁護する発言をしているが(第四部の記事)、彼はジェイクのビジネスパートナーだったので信用できない。(元ビジネスパートナーであれ、同僚を悪く言う人は信用されない風潮があるので悪く言えない。)
- ジェイク自身の悪い点は他の女の子と「デート」していた、と表現するがアリッサははっきりとローガンと「性的な関係」であったと言っている。アリッサの話だと一晩の過ちという印象だが、ジェイクは長い間二人が自分に内緒で関係を持っていたように話をしている。これはアリッサとローガンの方が罪深く見えるように印象操作をしている。ジェイクは被害者になっているが、何人もの女の子たちをTeam10ハウスに連れ込んでいた(記事)彼自身もアリッサを悪く言えないのでは。(アリッサに対する心理的な虐待と指摘されている。)どっちもどっちである。
- アリッサの意図についてジェイクはいろいろ言っているが、すべて推測でしかない。恨みがないと言うのなら、なぜFaZe Banksに暴行疑惑(記事)をかけて名誉毀損をしたのだろうか? 明らかな悪意が感じられる。細部に自分をよく見せようとウソをついている。