TikTokの人気カップル「Lunden and Olivia」が結婚式を挙げていました。南部出身のおしゃれなカップルのTikTokアカウントには70万人のフォロワーがいます。
黒髪がロンドン(Lunden Stallings)、金髪がオリヴィア(Olivia McCollum Stallings)です。
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二人とも真っ白なウェディングドレスをまとい、親戚や友人から祝福された結婚式の後、二人はハネムーンに向かいますが問題が起こります。ロンドンが過去にTwitterで人種差別的な投稿をしていたことが明らかになったのです。
ロンドンとオリビアはハネムーン中に謝罪動画を投稿していました。
10年前の投稿
問題になっているのは、ロンドン(26歳)の過去ツイートです。過去ツイートのスクリーンショットがRedditに投稿されたことで炎上しました。元投稿はすでに削除されています。
こちらの投稿でロンドンの投稿が見られます。ロンドンが14歳から16歳だった頃(約10年前)に投稿されていたものだとされています。人種差別用語をひんぱんに投稿していたようです。
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Redditの告発投稿はロンドンとオリビアが結婚式を挙げた頃に投稿されていました。ロンドンの最も幸せな時期を狙って告発をしたようです1。
ハネムーン中に謝罪
過去ツイートが問題になるとロンドンとオリビアはそろってTikTokストーリーに謝罪動画を投稿します。
ロンドンは「10年から12年ほど前のTwitter投稿が問題になっていると知りました。自分の投稿の愚かさに嫌気が差し恥ずかしく思います。当たり前のように友人と交流してラップに合わせて(人種差別用語を)歌っていました。本当に反省しています。」と話しています。
反省をしているようですが、謝罪動画は24時間後に自動的に消えるTikTokストーリーズとして投稿されています。投稿履歴には傷が付かない方法で謝罪をしているので、一部の視聴者は反省していないのではないかと指摘しています。
ここまでの内容はTikTokユーザーのJackie Jさんが紹介しています。
Jackie Jさんは「10年から12年前に人種差別用語を言って良いような風潮はなかったので、ロンドンの釈明には無理があると思う。24時間で消えるTikTokストーリーで謝罪しているのも、誠実さに欠ける。ガッカリ。」と話しています。
地域によって事情が異なるらしく、10年前のティーンだったらラップの歌詞に出てくるNワードを無批判に繰り返していてもおかしくない、という声も一方ではあり、他方ではこれはラップの歌詞ではなく明確な差別意識のある発言だ、問題のツイートが相当数に上っているのがひどい、という声も出ています1。
一方、TikTokユーザーのVictoriaさんは「ロンドンは反省しているみたいだし、許して良いんじゃない? 今のロンドンの投稿を見ても一度も人種差別用語を使っていない。ティーンの頃は環境に影響されるけど、大人になったら自分がなりたい自分になれる。今の彼女を見て、人種差別主義者だとは思わない。ついでに、過去ツイートのスクリーンショットを晒した人物は、彼女を最も傷つけるタイミングを狙って投稿している。悪意を感じるね。」と話しています。
他にも「ハネムーン中にTikTok謝罪動画を投稿するってとても2023年らしいね。」という意見もあります。
making tiktok apology videos during your honeymoon is very 2023 pic.twitter.com/UR3jsGGzkO
— Pissed Pissedofferson (@femmebot2000) October 4, 2023
インフルエンサーが過去ツイートで炎上することはよくあります。特にティーンの頃の発言が人気絶頂の頃に掘り起こされ、炎上する例は数え切れないほどあります。今回のオリビアの炎上もありがちなパターンです。
幼い頃の発言で現在糾弾されるべきかは難しい問題ですし、現在彼女が投稿当時とは本当に変わったかは誰にもわかりません。これもこの手の炎上ではいつものことです。
しかし、それはおくとしても、2023年の観点からすれば明らかに問題がある過去の投稿をなぜ削除していなかったのかは不思議です。今回の炎上は、過去に削除されていた投稿のスクリーンショットが保存されていて浮上したのではなく、ずっと残っていたものに注目が集まった結果でした。あまりにもうかつです。企業がスポンサーから撤退し、インフルエンサーとしての活動は難しくなるのは確実です。