新たな年になり、今年こそはジムに通ってスリムになろうと誓った人もいるかもしれません。運動着や器具を新たに購入する人も多いと思いますが、今回は店頭のディスプレイに問題があるとツイートした人が批判される騒動があったので紹介します。
問題は何か?
こちらがイギリス人ジャーナリストのイザベル・オークショットさんのツイートです。オークショットさんは著書が複数ある政治記者です。
This, in a Regent St fitness store, is what obesity looks like. Flabby curves highlighted in hideous lime green velour. The so-called “body positivity” movement is not “inclusive”, it’s dangerous. pic.twitter.com/OjWcGaYtNS
— Isabel Oakeshott (@IsabelOakeshott) January 6, 2022
オークショットさんは、店頭ディスプレイが気に入らなかったようです。「太っていても恥ずかしがる必要はない」と言い過ぎると不健康な人が増えることを危惧しているようです。このツイートには数千のリツイートがされ、話題になります。
ドラマチャンネルのティー・タイムがツイートしています。
Oh fuck off Isabel. I haven’t even gone through your media but I’m guessing you’re a stick skinny white girl with no ass and flabby triceps. The mannequin has good tone it’s legs and is more reflective of “real bodies” suck on your skinny pop and shut up. https://t.co/dYkOFHrCfL
— Tea Time (@AyeitsTeaTime) January 7, 2022
プラスサイズモデルの意見です。
(2022年1月17日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)
たしかに、これは米国の基準で言えばさほど太っているとはみられないかもしれません。
矛盾した理屈
ドラァグ・クイーンのディヴィナ・デ・キャンポです。
What an absolute bell end.
Basically saying “How dare a size 16+ want to exercise?!”
Worms for brains this one https://t.co/NtR8JVvkbO— Divina De Campo stream DECODED (@Divinadecampo) January 7, 2022
オークショットさんの理屈通りであるならば、このような状況になるとツイートされています。
太った人:運動着が欲しいな
世間:あなた向けのサイズはありません。
(2023年11月12日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)
肥満が問題だと思うなら、太った人には運動着を着て痩せてもらうのが一番のはずです。ここでボディ・ポジティビティを批判するのはお門違いです。オークショットさんは、ボディ・ポジティビティの「どのような体型も素敵だ」という風潮が問題だと指摘しています。しかし、生まれ持った体型は人それぞれ異なり、持病や薬の副作用でむくんだり、体重が増加・減少することもあるでしょう。忙しさや経済的理由で健康管理がおろそかになることもあります。やみくもに「この体型だから○○」と断定せず、一人一人の事情に耳を傾けたいものです。
なお、ウィキペディアによれば、オークショットさんはリフォームUK(旧ブレグジット党)の幹部と交際中で、親戚には貴族院議員がいるそうです。
Image: Viktor Talashuk