人気者になったLuigi Mangione容疑者 支持はされるが肝腎の制度は変わらない?

社会・政治

保険会社CEOの暗殺をした容疑で逮捕されたルイジ・マンジオニ(Luigi Mangione)が話題になっています。大人気のミームを紹介します。

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ファンの声

TikTokではルイジ容疑者を応援する歌が作られ、拘置所の前ではニュースの中継があり、ルイジ容疑者のムキムキの体はステロイドを使った結果なのか、そうではないのかの議論が起こっています。

コンサートではルイジ容疑者の動画が流れ、2つの会社がドキュメンタリーの制作を決定しています。30歳以下の41%が「暗殺は起こっても仕方がなかった」とアンケートに回答し、ある種の社会現象を起こしています。

ルイジ容疑者のSNSの過去投稿が掘り起こされ、本のレビューやTwitterの投稿も話題になっています。中でも、女性と親密そうにしている動画が編集され「(いちゃついている女性が)うらやましい」とコメントが付いています。

ストレート女性から大人気なのはもちろん、ゲイ男性からも大人気で、なんとゲイ女性まで私の赤ちゃんの精子提供者になって!と冗談を投稿しています。

ルイジ容疑者のSNSの痕跡の中でも「286」にまつわる説が浮上しています。解説している動画です。

ツイッター投稿数は286、Twitterのヘッダー画像のポケモンの番号も286、犯行現場から逮捕されるまでの距離は286マイルまで徹底して「286」という数字が出てきます。さらに旧約聖書の箴言28章6節には「正しく歩む貧しい者は、曲った道を歩む富める者にまさる。」と記されています。ルイジ容疑者はこの数字からメッセージを発信したかった……のでしょうか?

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弁護士はヤメ検

ルイジ容疑者の弁護人を務めるのはカレン・フリードマン・アグニフィロ氏です。彼女は過去にマンハッタン地方検事長補佐を務めており、ニューヨーク市の刑事司法制度に通暁していると紹介されています。これほど心強い弁護人はいないのではないでしょうか。

ルイジ容疑者が移送される様子は複数のカメラマンの前で行われました。なぜか、汚職疑惑で不人気極まりないニューヨーク市長エリック・アダムスまで必要もないのに後方を歩いています。

この様子は「スーパーマン逮捕のシーンのようだ」、「いや、キリストの捕縛のようだ」と言われています。絵の中のキリストの方がルイジより申し訳なさそうにしているのが笑えます。

警察が派手にルイジ容疑者を晒す目的は何なのか気になります。意図は何であれ、ルイジ容疑者の株がますます上がっているのはおもしろいです。

こんな風に容疑者が晒されて最初は腹が立ったけど、学校の銃撃を報道すると模倣犯が出るって話もあるし、という投稿もありました。

著作権クレーム?

ルイジ容疑者にはすでに多くのファンがいますが、なかでもルイジ容疑者のファンアートを描いて商品を売ろうとしたレイチェルさんは殺害されたCOEの会社、ユナイテッドヘルス・グループからデジタルミレニアム著作権法に違反していると削除要請を受けたそうです。

実際、デジタルミレニアム著作権法に抵触しているのかは議論の余地がありそうです。この理屈で言うとドレイクはケンドリック・ラマーのファンアートの著作権を主張できそうです。あまりにも一方的に負けてかわいそうだから。ドレイクにはそれぐらいの権利はあげた方がいいかもしれません。

現在、拘置所にいるルイジ容疑者ですが、MP3プレーヤーの所持が許可されているようです。彼のアカウントにお金が入れば曲が聴き放題になると報じられています。

象徴的な人物ともてはやされているルイジ容疑者でした。彼の育ちが良く、知的で外見が整っているおかげで人気者になっています。ルイジ容疑者が本当に望んでいるのは保険制度の改善だと推測されていますが、肝腎の変化は今のところ起こりそうにありません。

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