カマラ・ハリスをアイデンティティ政治と表現したBee Betterが炎上 動画は削除

炎上

YouTuberやセレブのキャリアの終わりを解説してきたTikTokアカウント、ビー・ベター(Bee Better)が炎上しています。ビー・ベターを運営しているのはティレマコス・ビツァカキス(Tilemachos Bitsakakis)です。ビツァカキスはカナダのウィルフリッド・ローリエ大学のマーケティン修士号の学位記を毎回動画の冒頭に出しています。

ビー・ベターはセレブの炎上や問題をいじり人気になりました。多くの動画は「だれそれの終焉(downfall)」と題されています。今回は「カマラ・ハリスのマーケティングの失敗」を解説する動画を出して炎上しています。

ビー・ベターのTikTok

ビー・ベターのTikTok

もともと100万人近くのフォロワーがいたビツァカキスですが、炎上のせいで84万人まで減っています。

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問題の動画

8月末、既に削除された動画でビツァカキスは「カマラ・ハリスはアイデンティティ政治を前面に出している。これでは選挙に負ける」、「SNSでは表面的なことが取り沙汰されるだけで政策はない」「TikTokを禁止しようとしてたのに、政治利用できるとなればして、当選したら禁止するの?」「台本を読んでいるときのスピーチは素晴らしいが、アドリブになったり、準備できていない質問をされたりしたときの回答がバカらしい」と話していました。

この動画を見た人々は、猛烈に反論を始めます。主として批判されている点は「ビツァカキスはカナダ人でアメリカの政治を理解していない。マーケティングの修士号を持っているだけで、アメリカの政治を偉そうに語るな」との主張が多いようです。

こちらのビツァカキスへの反論動画では「ビツァカキスは人種差別的で女性蔑視な意見を堂々と言っている。TikTok禁止はカマラではなく、共和党も民主党もすすめていたこと。ここまで無知で意見を言うのはどうなの」と指摘しています。

こちらの動画ではビツァカキスの親が運営している会社はトランプ政権と関係のある会社だと指摘しています。

批判されたビツァカキスは動画を消し謝罪をします。

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謝罪

こちらが謝罪動画です。ビツァカキスは「カマラ・ハリスがアイデンティティ政治で売っていると話したのは、事実ではありませんでした。みなさんの指摘を受けて初めて、彼女の口からそのような発言は一度もなかったと知りました。右翼的な意見を鵜呑みにして、それを事実と認識してしまったのが問題だったように思います。」と謝罪しています。

さらにビツァカキスは「四人の姉妹がいるので、自分の中に女性蔑視の意識があるとは思ったことがありませんでした。」と説明しています。

コメント欄には「ビー・ベターの終焉について解説をお願いします」や「トランプ支持してるジェイク・ポールの商品を宣伝してコラボしてたのはなんで?」などの書き込みがありました。

ビツァカキスがこの騒動から復活するまで時間がかかりそうです。

ここまでの内容はハサン・パイカーがリアクションしています。

The Marketing Downfall of Kamala Harris | Hasanabi reacts to Bee Better

TikTokでは批判されているビツァカキスですが、ハサンはそれなりに妥当な批判だと紹介しています。

これまでビツァカキスは、多くの人がすでに嫌っている人を動画で批判することでフォロワーを増やしていました。カマラ・ハリスのように支持者が多く、支持者が熱狂している選挙前の時期に、浅いリサーチのマーケティング解説動画を出したのは失敗でした。延焼したせいでビツァカキスの親のビジネスまで掘り起こされ批判される結果になっています。

これまで彼が振りまいてきたヘイトが、彼自身に返ってきたような気もする炎上です。ケンカを売る相手は注意深く選ばないと危ないのでしょう。

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