なぜChappell Roanはこんなに批判されるのか?ファンに苦言、VMAで感謝、カメラマンにキレる、支持表明を強制される

セレブ・エンタメ

2024年に大人気になった歌手のチャペル・ローン(Chappell Roan)がストーカーファンに苦言を呈し、カメラマンに怒り、左派的なファンから批判されています。多くの批判は見当違いなものばかりです。

アメリカ大統領選を目前にした時期なだけに、人気歌手のチャペルが誰に投票するのか注目が集まっていましたが、過去に現政権(民主党)に批判的なコメントをしたせいで「チャペルは隠れトランプ支持者だ!」と言いがかりをつけられています。

一連の騒動をまとめて紹介します。

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ファンに苦言「悪質なファンはDV夫のよう」

8月19日チャペルは、「質問するから答えてほしい」とTikTok動画を投稿しています。

「通りを歩いている人に車の中から大声で声をかけますか? 公の場で人に嫌がらせをしますか? 写真を一緒に撮ってと声をかけて、断られたら気分を害しますか? 知りもしない人の情報を集めて分析して、その人の家族をストーカーしますか? 知りもしない人の情報をネットで見て、その情報を全て事実だと思いますか?」と聞いています。

すべてチャペルが名声を得てから悪質なファン(?)にされた迷惑なことのようです。チャペルはマナーの悪いファンに苦言を呈しています。

こちらの記事でチャペルは「朝5時半に空港に行ったら2人組の男が大量のポスターとかを持って待っていた。明らかにファンじゃない人たちだった。サインしろって言われたけど、断ったらつきまとってきた。私が列に並んでいる間もずっと大声で『もっと謙虚になれ! 誰のおかげで人気があるのかわかってるのか!』と罵声を浴びせられた」と話しています。

さらに悪質なファンについて「虐待してくる元夫のようだ。名声を得てこのような気持ちになるとは思わなかった」と話しています。

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怒るチャペル

9月11日、チャペルは初めてVMA(ビデオミュージックアワード)のレッドカーペットを歩いていました。その際、あるカメラマンが「頼むから所定の位置に立ってくれませんか」と声をかけ、別のカメラマンがそのカメラマンに向け「黙れ」と言ったところ、黙れの部分だけ聞こえたチャペルは「あんたこそ黙れ」と怒鳴り返したようです。

レッドカーペットを歩くスターに黙れと言うカメラマンはいないと思うので、何か勘違いがあったようです。

喜ぶチャペル

チャペルが悪質ファンに自制してと声明を出した後、ファンは態度を改め、チャペルを丁寧に扱ってくれるようになったそうです。VMAのために滞在しているNYでもファンは礼儀正しく、ちゃんとメッセージが伝わったんだ、と喜んでいます。

Why Chappell Roan YELLED at VMAs Photographers (Exclusive)

これまで大スターがファンの素行不良について声明を出すことは珍しかったので、チャペルの態度は新しい、とも言われています。

批判されるチャペル

チャペルは2024年に大統領官邸ホワイトハウスに招かれ、6月のプライド月間のイベントで歌を披露するように依頼があったそうです。しかし、断ったとガヴ・ボールで明かしていました(サイト内記事)。チャペルはパレスチナへの攻撃(虐殺)を続けるイスラエルに送金をする現政権(民主党)を批判しただけです。さらに「両党改善するべき点がある」とも話していました。

9月になり「実はチャペルは隠れ共和党支持者でMAGAなのでは」とウワサが浮上します。見当違いな批判の声を一部紹介します。

チャペルが黒人のトランスジェンダーのために寄付をして、チャペルが有名なドラァグ・クィーンであるサーシャ・コルビーの弟子()になったことも知らないような批判です。多くの人はTwitterに流れているインタビューの切り抜き投稿を見てチャペルを批判しています。

チャペルのファンは性質上、政治的に左派の傾向にあります。しかしカマラ・ハリスを支持すれば虐殺を支持するのかと批判され、黙っていると隠れトランプ支持者のレッテルを貼られ、勝ち目はありません。

チャペルを擁護する人もいます。チャペルは「まっとうな意見を持っていて、誰へも支持を表明する必要はない」と投稿しています。

さまざまな意見が出ていると、チャペルが声明を出します。当然ですが、「カマラ・ハリスに投票する」と話しています。

チャペルは「選択肢は限られていて、一方の方がマシなだけ。でも票を投ずるからと言って、その候補者のすべてを支持しているわけではない。言葉よりも行動が物語るから、何を言っているかではなく、どのような行動をしてきたかを見ている」と話しています。ネットで突拍子もない批判をされ、追い込まれ、仕方がなく投稿したようです。

休止するチャペル

その後、チャペルは予定されていたコンサートを中止すると発表します。9月になり、うつ状態であることも報道されていたので無理はできないのでしょう。

左派系の政治コメンテーターのエマはこのように投稿しています。

ここまでの内容はケイラ・セッズが動画にまとめています。

The Chappell Roan Endorsement Drama, Explained

音楽性からも芸術性からもチャペルの立ち位置は明らかなはずですが、わざわざテイラー・スウィフトのように支持表明をするように追い込まれてしまったのは気の毒です。テイラーもブリトニー・マホームズ(有名なトランプ支持者)とハグをしている様子が撮られ批判された直後に、カマラ・ハリスへの支持表明をしていました。

ニュアンスが理解できない人々に、妙な言いがかりを付けられ追い込まれるアーティストがいるのは残念な話です。選挙の決着がつけば、このような騒動はしばらくなくなります。

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