死霊館で恐怖体験をレポートするYouTuber 霊能者が大活躍しエステス・メソッドとサーモカメラを駆使して見えたものは

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ロードアイランド州ハリスビルの屋敷『死霊館』を訪れたYouTuberサム・アンド・コルビー(Sam and Colby)の動画を紹介します。ハリスビルの屋敷は、映画『死霊館』の題材になったので観光地になっています。世界中から心霊ハンターや動画クリエイターが訪れていますが、サム・アンド・コルビーの動画は1時間27分の大作で、話題になっています。

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サム・アンド・コルビーと仲間たち

こちらが死霊館を探検したYouTuberのサム・アンド・コルビーです。

Sam and Colby

左からコルビーとサム

カンザス州のオーバーランドパーク出身の幼なじみ2人組です。彼らは6秒の動画をループ再生するアプリVineで人気になり、YouTuberになりました。もともとコメディ動画を投稿していましたが、近年は廃墟探検や心霊スポットを探検する動画を投稿しています。2019年にはフロリダ州の廃墟化した学校で撮影中に逮捕されています。不法侵入だったそうです。

彼らに同行した3名の女性を紹介します。

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左の赤い髪の女性はカトリーナ・スチュワート(Katrina Stuart)です。YouTube登録者数23万7000人(チャンネルリンク)。私生活ではサムと交際中です。

中央はInstagramモデルのスタシーです。Instagramフォロワー数は3万1000人。

そして、右の女性は霊能者のアマンダ・レイ(Amanda Raye)です(チャンネルリンク)。アマンダは幼少期から、この世の物ではない存在を見てきたそうです。いわくつきの物件に住んでいたこともあったそうです。……霊能者や心霊系の人は、暗くぼそぼそ話す印象がありますが、アマンダは完全に陽キャです。

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そんなアマンダが「そこに何かいる。これ以上近寄らない方がいい。」と言うと、ゾッとします。動画ではこのような場面が多くあります。

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死霊館を探検

2021年7月25日に公開された動画です。五人で車に乗って現地に向かうところから始まっています。

The Night We Talked To Demons. | REAL Conjuring House

死霊館で、サムたちが幽霊と会話するために使用したのは、エステス・メソッド(Estes Method)です。エステス・メソッドでは、質問者と幽霊の回答を伝える人の二人が必要です。質問者が幽霊に質問をします。回答を伝える人はノイズキャンセリングのヘッドフォンをつけているので、質問者の声は聞こえません。このヘッドフォンは雑音(ホワイトノイズ)を発生する機器につないであって、言葉として聞き取れるものがあったらその言葉を質問者に伝えます。

サーモカメラも用意して、幽霊の姿も捉えようとしています1

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死霊館に入ると、霊能者アマンダが何かに反応します。アマンダは白っぽいドレスを着た身長が高い女性を目撃したのです。「女は特に何も言うことがなさそうに無表情で立っていた。私が気付いたら無言で立ち去った」そうです。他にも子ども2人(女の子と男の子)を見ています。「一人は恥ずかしがり屋で、一人は遊んで欲しそうに顔を覗いている」そうです。さらに「家の外をずっと三人の兵隊が歩いている。」と話しています。

スタシーは「ソファの後ろから子どもがこっちを覗いている!」と話しています。アマンダはすぐに「あれは子どもじゃない。」と指摘しています。アマンダによれば「悪霊や悪い存在は無害そうな子どもの姿になって現れることがある」そうです。アマンダいわく悪霊は「全身真っ黒で、背が異様に高く、手足が細長く、顔はないが、こちらを睨みつけるような視線を感じるもの」だそうです。スレンダーマンみたいです。

Slender man

スレンダーマン

動画後半で彼らは地下室に向かいます。アマンダは「地下室はこれまでに感じたことがないほど恐ろしかった。」と話しています。エステス・メソッドを使うと、何度も「悪魔(beelzebub)」と答えました。この世のものではない何かが「自分たちは悪魔だ」と言っているからでしょうか1

反響

サムとコルビーの死霊館を探索した動画は、動画公開の初日から再生回数が伸びていました。彼らは動画内で「25万以上の高評価が付けば、また年内に2人だけで死霊館を訪れる」ことを約束していました。動画公開後、たった2日で高評価が25万付いてしまったので、年内にまた死霊館を訪れることが確定しました。

YouTubeには多くの死霊館を訪れた動画が公開されていますが、サム・アンド・コルビーの動画がもっとも再生されています。理由の一つは霊能者アマンダの存在だと思います。

アマンダは幽霊の姿を言葉だけで描写します。アマンダの言葉に視聴者それぞれの想像が加わり恐怖心がかき立てられます。アマンダが見えていると語る幽霊は視聴者には見えません。動画メディアでは何かを見せて視聴者を驚かすことはたやすいですが、アマンダが見えているものは視聴者に見えないので、それが想像力をかき立て、恐怖を呼び起こし、視聴者を引き込むのだと思います。現代の動画メディアで古典的な怪談を語るような逆説的な戦略が成功しているようです。

余談ですが、サム・アンド・コルビーの動画でエステス・メソッドで聞こえる頻出ワードは「出ていけ!(get out)」でした。他人の家に土足で入り込み、騒ぐのは失礼だと幽霊が教えてくれています。なお、現在の持ち主コリー夫妻は心霊研究家で、一行に快く死霊館を案内してくれました。

Image: jolate

  1. サーモカメラというとこの動画を思い出すが、こちらの記事によれば、フェイクである。
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