SNOWなどのアプリの機能が向上し、Adobe Photoshopなどで複雑な操作をしなくても気軽に綺麗な肌に補正したり、身体の曲線を操作したりできるようになりました。日々、補正された写真を見ている私たちは知らずに「これがあるべき姿なんだ」と捉えてしまいがちです。しかし、それで良いのでしょうか？
YouTuberのクラリズ・マリエル(Clariz Marielle)とルーク・アレクサンダー(Luke Alexander)がフェイスチューン(Facetune)やインスタグラムが私たちにどのような影響を及ぼしているか動画にしています。
クラリズの体験
YouTuberのクラリズは以前投稿した動画“TINDER EXPERIMENT: UGLY VS PRETTY”がバイラルになりインスタのフォワーが増えました。同時にインスタの写真を完璧にしなきゃとプレッシャーを感じたそうです。
しかし、いくら写真を撮ってもインスタモデルのような仕上がりにはなりません。
そこでウエストを少し凹ませた写真を投稿したところ「理想の体型だよ！」とコメントをもらい、虚しくなりました。実際の自分とは異なる姿で褒められたことと、写真を見た誰かに「こんな体型になりたい！」と思わせてしまったことに申し訳なく感じたそうです。
クラリズはインスタにはびこる写真をよく見たところ、ほとんどが加工されているのに気づきます。中には別人になるほど加工している人もいます。加工された写真のように見せようとしても無駄だと思ったそうです。現実に会ったときがっかりされたり、気づかれないほど自分を偽るのはやめようと決めました。フェイスチューンやフォトショップはせずに、フィルターで十分効果があると話しています。
以下のインスタはクラリズが動画内で紹介していた「加工し過ぎて不自然な体型になっている写真」を暴露しているアカウントのものです。
こちらは、みんな同じような顔になってしまったインフルエンサーの投稿を集めたものです。
ルークの考え
ルークは冒頭に美容YouTuberジェームズ・チャールズのコメントを紹介しています。
フェイスチューン大好き！ 少し編集して、化粧を加工しないなら良いと思う。フェイスチューンも芸術のひとつでしょ。
ジェームズの正直な点は評価してますが、ルークはフェイスチューンに反対しています。
フェイスチューンそのものは無害かもしれないが、それを日常的に見ている人は影響されてしまいます。
YouTuberのタナ・モジョが暴露されている写真を紹介しています。スワイプしてご覧下さい。
同じ日に撮られたものですが、印象がまるで違います。
ここ数年ほどカーダシアン家の影響が強いと思いますが、slim thickの体型がもてはやされています。Slim thickとは胸とお尻は豊かで、ウエストが極細なほどくびれている体型を指します。
こちらはslim thick代表のカイリー。
（2021年12月19日：削除されたInstagram投稿をキャプチャ画像で置き換えました。）
インスタモデルたちがウエストを細く加工し、お尻を大きく加工したがるのは、この体型に憧れているからです。
こちらは20年ほど前にもてはやされたパメラ・アンダーソンの体型です。
パメラは豊胸した大きな胸、くびれたウエスト、ほとんどないお尻という体型でした。今ではお尻も大きいのがよいとされるようになったのです。ハリウッドで流行の体型は人気スターが牽引しています。
ルークが子どもだった2008年頃はスリムな体型が主流だったので、遺伝的に大きいお尻をしているルークはよく笑われたそうです。大きな唇も今ほど流行っていなかったと話しています。一般人はセレブのように熱心にジムに通ったり、流行に合わせて整形したりできるわけではありません。簡単に流行の体型に見せるためフェイスチューンが欠かせなくなったと話します。
不自然に加工された写真を見ているティーンは摂食障害や、自分の体型に自信のない状態に陥りやすくなります。ルークの許容範囲の加工は、肌荒れやクマを消す程度だそう。骨格を変えるなどの極端な加工はよくないと話しています。
インフルエンサー（インスタモデル）たちは写真を加工している事実を頭に入れておいた方がよいでしょう。非現実的な体型を求めるのは、不健康です。人それぞれの美しさがあるので、他人と比較するのは止めようとルークは話しています。
カーダシアン・ジェンナー家の変化です。
【2019年12月19日】削除されたInstagramを差し替えました。
Image:Lone Fox
