It Ends With Us映画化でBlake Livelyが批判される DVを無視しヘアケアの宣伝と公私混同

セレブ・エンタメ

ベストセラー本『It Ends With Us』が映画化され2024年8月9日に公開されました。公開第一週に80ミリオンドル(約118億円)の興行収益を出す期待作でした。原作のファンも、原作を読んでいない人も劇場に足を運んでいたようです。

映画が公開されると、主演のブレイク・ライヴリーと監督のジャスティン・バルドーニの不仲説がささやかれ始めます。

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It Ends With Us

原作の『It Ends With Us』(邦題『イット・エンズ・ウィズ・アス ふたりで終わらせる』)は2016年に出版されました。作者コリーン・フーヴァーの母親の体験を基にしている作品です。ただのロマンス小説ではなく家庭内暴力がテーマになっています。作品にはトラウマが甦るような内容が含まれます。

ベストセラー本ですが、原作については家庭内暴力を美化しているとも受け取れる描写があり論議を呼んでいました。さらに、フーヴァーの息子が未成年の少女に不適切なメッセージを送ったとの告発が出るも、フーヴァーが告発者を無視した騒動まで合わせて批判された時期がありました。フーヴァーは少女の告発内容を否定しています。

映画化にあたりバルドーニが監督兼俳優(ライル・キンケイド役)を務めています。バルドーニは家庭内暴力の専門家の話を聞きつつ2019年から構想を練っていました。映画が原作とは異なるプロットになっているのは、専門家の声を反映した結果だそうです。

IT ENDS WITH US – Official Trailer (HD)

ライヴリー(リリー・ブルーム役)の起用は2023年に決まったと原作者フーヴァーがInstagramで発表していました。重要なビルの屋上シーンではライヴリーの夫であるライアン・レイノルズが脚本を書いたそうです。(なぜ?!1

制作は2023年5月から始まり、リークした撮影現場の様子はTikTokに投稿されて話題になっていました。その頃から、原作ファンからは「ブレイク・ライヴリーは主役のイメージではない」「衣装が変」などの声が上がっていました。

2024年8月に劇場公開になり、同じ頃にライヴリーの夫レイノルズが主演を務める映画『デッドプール&ウルヴァリン』も公開され、夫婦仲良くレッドカーペットを歩き、それぞれの映画の宣伝をしていました。ついでにライヴリーがプロデュースしているヘアケア商品の宣伝や夫のリカーブランドの宣伝までもしていました。

しかし、『It Ends With Us』の試写会のレッドカーペットや出演者インタビューで監督とブレイクが一緒にいる様子はありません。ここから監督とライヴリーの不仲説がささやかれます。

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SNSでは

原作者フーヴァーは映画公開後にTikTokアカウントを鍵付きにしています。映画を観た人々から批判の声が出たためだと紹介されています。

こちらは試写会でのバルドーニとライヴリーのコメントを比較している動画です。バルドーニは映画について「今まさにリリーのように被害に遭っている女性が一歩を踏み出せるきっかけになれば、少しでも希望を感じられればと思います」と真剣に話していますが、ライヴリーは「友人と一緒に花柄の服を着て映画を観てください!」とアピールしたり、子どもの頃の夢を聞かれ「ブリトニー・スピアーズが着たヴェルサーチのドレスを着ること」と答えています。

ライヴリーが批判されているのは、家庭内暴力がテーマになっている映画を宣伝するのにふさわしくない態度をしているからです。映画の公開に合わせて無関係な商品の宣伝をしていることも、批判されています。

こちらの動画のコメント欄では、ライヴリーと夫は第二のバーベンハイマー(2023年の映画『バービー』と『オッペンハイマー』を合わせて観る流行)を作ろうとしているのではないかと指摘されています。

あのエネルギーあふれる『バービー』とDV恋愛映画、アカデミー賞を総なめにした大量破壊兵器を扱った歴史映画とスーパーヒーローものでは格が違いすぎるような。

『It Ends With Us』をただの恋愛映画だと思って観に行くと、驚くシーンがたくさんあるから気をつけてと投稿する人がいます。

TikTokにはライヴリーを批判する動画が投稿されています。加えて、ライヴリーとレイノルズ夫妻はプランテーションで結婚式を挙げたことも引きあいに出されて批判されています2

批判されたライヴリーは火消しのためにInstagramストーリーに真面目な投稿をしています。しかし、この投稿も批判されています。

『It Ends With Us』の出演者は全員ライヴリーのアカウントをフォローしていますが、監督のバルドーニのフォローはしていません。バルドーニは原作者、ライヴリー、その他の俳優のアカウントをフォローしていますが。原作者もバルドーニ監督をフォローしていません。監督が原作に惚れ込んで映画化を持ちかけ、原作者も映画の制作に積極的にかかわっていたはずなのに奇妙です。

さまざまな臆測が流れると、バルドーニは有名なPR会社を雇ったと報道されます。そのPR会社はアンバー・ハードと名誉毀損裁判をしていたジョニー・デップが雇っていた会社です。

凄腕のPR会社を雇わないといけないような状況なのかと驚きます。

米誌ハリウッド・リポーターは、不仲の理由について「関係者によるとバルドーニとライヴリーは編集の段階で意見が合わず亀裂が生じた」と報じています。

ライヴリーが夫の主演した『デッドプール&ウルヴァリン』のスタッフを連れてきて映画を編集させたとも言われています。そのほか、ライヴリーは自分の役のスタイリングも自分の持っている服で行い、そのせいで花屋のはずの主人公がルブタンやサンローランを着ている変な設定になったことも批判されています。ライヴリーが現場を引っかき回した上、味方をたくさん作って監督と対立したようです。

ここまでの内容はゴシップYouTuberのスローンが紹介しています。

EXPOSING BLAKE LIVELY and JUSTIN BALDONI's 'It Ends With Us' FEUD (This is BAD)

レッドカーペットのインタビューのライヴリーはバルドーニについての回答は避け、バルドーニはライヴリーの勤勉さを褒めています。TikTokではライヴリーの家庭内暴力への理解に欠ける言動を批判する声が多く見られ、逆に映画のメッセージを真摯に伝えようとしているバルドーニの評価が上がっています。

共演者の間で何が起こったのかわかりませんが、この不仲説は2022年公開の映画『Don’t Worry Darling』のオリビア・ワイルドとフローレンス・ピューのようだと言われています。

  1. ライアン・レイノルズが脚本を書いたのはハリウッドの脚本家組合がストをしていた時期のことで、スト破りだからけしからん、という声もある。
  2. プランテーションは黒人奴隷を使役して繁栄していたものなので、そこで結婚式を挙げる白人ハリウッドスターの感覚が理解できないと言われている。
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