そのタコスの食べ方、間違いですよ!料理人に聞く本場の食べ方

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最近日本でも人気が高まりつつあるタコス。タコスはメキシコ料理ですが、メキシコの国外ではメキシコでは一般的ではない食べ方が広まっていることもあります。例えばアメリカにはメキシコ料理店がたくさんありますが、メニューはアメリカ風にアレンジされていることがあります。本場のタコスはどのようなものでしょう? 動画で見てみましょう。

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本格派のタコスの食べ方

スペインの日刊紙El PaísのYouTubeチャンネルからの動画紹介です。題して『タコスの食べ方ガイド』です。

Guía para comer tacos mexicanos | EL COMIDISTA

メキシコはスペイン語圏なので、スペイン人の人気のある旅行先ですが、タコスの正しい食べ方がわからないと感じるスペイン人が多いため、このような動画が作られたようです。

国外でありがちなタコスの食べ方の間違いを専門家に教えてもらいます。教えてくれるのはバルセロナのメキシコ料理店Costa Pacíficoのロドリゴ・アリオハ(Rodrigo Arrioja)氏です。

間違いその1:トルティーヤが冷めている

トルティーヤはトウモロコシから作られたものでも、小麦から作られたものでも構いません。大事なのは、熱々になっていることです。それぞれの面を5秒ずつ、合計10秒熱します。

間違いその2:何でもかんでものせる

トルティーヤにメキシコ風の味付けの肉がのっていればタコスと呼べますが、何でもかんでものせたものがタコスと呼べるわけではありません。

間違いその3:のせすぎ、のせなすぎ

具をのせたトルティーヤを両側から摘んでみましょう。具を全部のせたまま、トルティーヤを閉じることができたら具が足りません。逆に、トルティーヤを摘んだ時に具が溢れるならのせすぎです。

間違いその4:ナイフ・フォークで食べる、巻いて食べる

タコスはナイフ・フォークで食べません。手掴みします。大衆的なファストフードだからです。

トルティーヤを巻くとタコスではなくなり、フラウタ(flauta)やタコ・ドラド(taco dorado)と呼ばれるものになります。これは巻いた形を保つため、揚げたものです。

間違いその5:掴み方が違う

タコスを指でつまみ、汁をこぼさないようにしながら頭を傾けて口へ運びます。1

間違いその6:ソースのかけすぎ

(チリソースなど)ソースをかけすぎると本来の味わいが失われることもあります。レモンはたっぷりかけてもよいでしょう。脂っこさを抑えてくれます。

その他

柔らかいトルティーヤの代わりにカリカリのタコシェルを使ったら、タコスではありません。チーズをのせるなら、熱して溶かしておく必要があります。

ラップサンド的なタコスは正統派のタコスではありません。ブリトーは中身がぎっしり詰まっています。ケサディーヤは折りたたんで焼いたものです。

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カリフォルニアのタコスは?

次はメキシコ人YouTuberのLuisito Comunica(登録者数3610万人)の動画です。

Así es la COMIDA "MEXICANA" en Los Angeles

ロサンゼルスのメキシコ料理はメキシコ人の目から見てどうか?という企画です。訪ねた店はTito’s Tacos。店の外まで行列ができおり、「タコスがうますぎるから店の横にATMがある」(Luisito談)ようです。

購入したタコスを見てみますが、「これはタコスかな? どういう種類のタコスかわからない」という反応でした。「メキシコのタコスのトルティーヤは水分を含んで柔らかいけど、アメリカのは硬いね」だそうです。ハードシェルタコスでした。5点満点で3点でした。

トスターダはあまりしっかり焼けていなくて、「どちらかというとこちらがタコスっぽい」という評価でした。2点です。

タマル(とうもろこしの皮でくるんで蒸した料理)を試してみますが、プラスチックのパックに入っていて、とうもろこしの皮でくるまれていません。「工業化されてるね」という感想です。しかし味は悪くなく、4点でした。

最後はエンチラーダです。エンチラーダは気に入らなかったようです。1.5点となりました。

  1. なお、動画では一度“Cogerlos mal”と出た後で“Agarrarlos mal”に修正されるが、これはラテンアメリカでは“coger”が英語のFワードのような意味を持っているからである。スペイン人がラテンアメリカを旅行するときに使わないように気をつける必要がある語として有名。こちらの記事を参照。
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